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木造阿弥陀如来坐像

ページ番号:781-299-585

最終更新日:2018年1月11日

木造阿弥陀如来坐像

指定情報

指定

《市指定 第35号》 平成7年3月30日

所在地 鯖江市南井町 片上神社
管理者 南井町
時代 鎌倉時代後期
員数 1躯

概要

 片上神社には、阿弥陀如来・十一面観音(鯖江市指定第33号) ・聖観音(鯖江市指定第34号)の三尊が所蔵されている。この神社は、元の春日神社と白山神社を合わせて祀ったもので、三体の仏像は元は白山神社の白山三所権現(はくさんさんじょごんげん)本地仏(ほんじぶつ)として祀られていた。
 阿弥陀如来は、仏教でいう十方世界の一つ、西方極楽浄土の教主である。その信仰は、仏の功徳や姿を心に想い「南無阿弥陀仏」の名号を唱える念仏によって、人々は極楽浄土に往生することができるというものである。また、臨終のときには、阿弥陀仏が西方極楽浄土からこの世へ、往生者を迎えにくるという。
 片上神社の阿弥陀如来は、像高25.0cm、桧の一木造で、箔押し仕上げである。一材から頭体を彫り出し、この幹部に、両肩・ひじ・手首・両脚部および裳先(もさき)などを()ぎ付ける。眉間には、木製の白毫(びゃくごう)がはめ込まれている。
 大きさは三尊の中で、一番小ぶりである。締まった表情や均整のとれた体つきをしており、堅実な鎌倉時代の特色がみられる。白山三所権現の三体そろった遺品は数少ないため、貴重である。

コラム 阿弥陀如来の姿

 死に臨んだ人を迎えにやって来る時の阿弥陀如来は、立ち姿で雲の上に乗っているという。座っていたり、立っていても蓮の上に乗っている場合は、お迎えにやってきたわけではない。

※一般公開はしていません

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