木造阿弥陀如来坐像
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最終更新日:2018年4月11日
指定情報
指定 | 《市指定 第44号》 平成9年3月1日 |
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所在地 | 鯖江市日の出町 本山誠照寺別院上野別堂 |
管理者 | 真宗誠照寺派本山誠照寺 |
時代 | 平安時代後期 |
員数 | 1躯 |
概要
像高53.6センチメートル、桧の一木造で、黒漆塗りである。頭体の根幹部は右肘と左腕の一部を含んで一材から彫り出し、内
浄土教信仰の高揚に伴い、11世紀後半以降に数多く作られるようになった来迎印の阿弥陀如来坐像の一例である。一木造で内刳りのない構造は古い様式だが、その丸い顔や柔らかな衣文などの穏和な作風から、12世紀前半頃の制作と推定される。なお、螺髪や背面の彫りは省略されている。鯖江市で、平安時代後期に溯る古像は数少なく貴重であり、その歴史的意義は高い。
コラム 親鸞
浄土真宗の開祖。親鸞は妻帯をおおやけにした僧であり、「非僧非俗」の生き方を信条とした。親鸞の教えは、出家して仏道に励む従来の信仰とは異なり、日常の生活を営む中で念仏の道に帰依するという在家の仏教である。また、それまでの浄土信仰が死後の極楽往生を願うのに対し、阿弥陀如来に感謝することで現世において救われるという、画期的な思想が打ち出されている。信心をおこし、念仏すればただちに往生が約束され、煩悩の深い人間(悪人)こそが阿弥陀仏の救おうとする相手であると説いた。
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