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木造男神坐像

ページ番号:814-698-226

最終更新日:2018年4月12日

木造男神坐像

指定情報

指定

《市指定 第50号》 平成10年3月31日  

所在地 鯖江市中野町 中野神社
管理者 中野町 
時代 鎌倉時代
員数 1躯

概要

 箱書きによると、明治41年(1908)、内務省の社寺併合訓令により、中野神社へ合祀されたとされる。
 像高35.8cm、桧の一木造で、現状では素地(木肌)が現れている。(まげ)を結い上げて天冠台をつけ、天冠(てんかん)台正面に三角形の冠飾を付ける。(ほう)を身にまとう。手を組み合わせて坐し、両足は表さない。
 頭部は丸く大きく作り、奥行きも深い。面相部は朽ちて目鼻立ちは不明であるが、顔は角張って頬が張り、耳は大きく耳輪、耳たぶとも鋭角に作り、はり付けたように概念的に表した古様をみせる。体つきは、肩は撫で肩だが、胸から胴にかけてはずんぐりと分厚い。小神像ではあまり例のない作風とも思われるが、顔の張りや体の厚さから、制作は鎌倉時代と思われる。通常は仏像に見られる天冠台や冠飾をつけていることは珍しく、近年注目される神仏習合像であるのかもしれない。

コラム 神仏習合

 6世紀半ばに導入された仏教は、摩擦を経ながらも日本固有の神祇信仰と次第に調和融合していった。平安時代には、神は仏が仮に形を変えてこの世に現れたものとする本地垂迹(ほんじすいじゃく)説もうまれた。この説によると、天照大神は大日如来の化身、八幡神は阿弥陀如来の化身などとされた。

※一般公開はしていません

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