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木造十一面観音菩薩坐像

ページ番号:314-388-351

最終更新日:2018年1月11日

木造十一面観音菩薩坐像

指定情報

指定

《市指定 第33号》 平成7年3月30日

所在地 鯖江市南井町 片上神社
管理者 南井町
時代 鎌倉時代後期
員数

1躯

概要

 片上神社には、十一面観音・聖観音(鯖江市指定第34号)・阿弥陀如来(鯖江市指定第35号)の三尊が安置されている。この神社は、元の春日神社と白山神社を合わせて祀ったもので、三体の仏像は元は白山神社で白山三所権現(はくさんさんじょごんげん)本地仏(ほんじぶつ)として祀られていた。
 観音菩薩の中には、多面多臂(ためんたひ)などの異形を表した変化観音がある。顔や目・手足などを実際の人間以上に多く表現し、その能力や利益が多いことを、具体的に目に見える形として表現したものである。十一面観音は、10種類の現世利益と4種類の来世の果報をもたらすという。頭上に9つあるいは10の変化面、髻頂に仏面1つを表し、頭上面のみで11面、あるいは本面と合わせて11面となる。
 片上神社の十一面観音は、像高39.5cm、(ひのき)の一木造で、箔押し仕上げである。一材から頭体を彫り出し、この幹部に、両肩・ひじ・手首・両脚部および裳先などを()ぎ付ける。また、11面や正面阿弥陀化仏も()ぎ付ける。眉間には、木製の白毫(びゃくごう)がはめ込まれている。
 近くを見つめて坐る表情や姿態に、堅実な鎌倉時代の作風に通じる特色がみられる。三尊とも皆同じ顔立ちをしていることから、同時代に作られたもので、鎌倉時代終わり頃の作品と推定される。小さな仏像であるが、表情も締まり、均整のとれた体つきである。白山三所権現の三体そろった遺品は数少なく貴重なもので、神社背後の文殊山と白山との関係を伝える好例といえる。

コラム 六観音

 六道(ろくどう)(地獄・餓鬼(がき)畜生(ちくしょう)修羅(しゅら)・人間・天上(てんじょう))にさまよう衆生(しゅじょう)を六体の観音が救うという六観音信仰がある。(しょう)・十一面・不空羂索(ふくうけんじゃく)(または准胝(じゅんてい))・千手(せんじゅ)馬頭(ばとう)如意輪(にょいりん)の六種の観音をさし、日本では浄土教の発達とともに10世紀頃から盛んとなった。

※一般公開はしていません

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