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塑像心木

ページ番号:252-736-940

最終更新日:2018年4月13日

塑像心木

指定情報

指定

《市指定 第69号》 平成15年年3月1日

所在地

鯖江市中野町 中野神社
管理者 中野町
時代

奈良時代

員数 1躯

概要

 塑像(そぞう)心木(しんぎ)を立て、それに塑土を盛付けたあと形を整えていく方法で作られた像である。わが国には7世紀半ばに伝わり、同時期に伝わったと考えられる乾漆像(かんしつぞう)とともに奈良時代の仏像制作の主役を担った。しかし、平安時代に入ると木彫像の制作が盛んになり塑像はほとんど作られなくなった。このため、奈良時代の塑像の遺品が少なく、心木といえども貴重なものである。
 心木は、全高137.0cm・頭部長21.7cm・頭部幅8.7cm・頭部奥10.5cm・肩部幅21.8cm・腰部幅21.2cm・腰部厚16.0cm・基部幅15.4cm・基部厚8.6cmで、木心を前方遠くにはずした檜の一材から彫出する。おおよそ像の輪郭を造形している塑像の心木と考えられる。頭部はやや下を向き、腰をやや左にひねっており、元の像の姿勢を反映しているものと思われる。体部には胸から腹部にかけて腰部などに、横方向の浅いくぼみを階段状につけており、塑土を付けやすくするための縄などのすべり止めのためかとも思われる。頭部から基部まで、その形はすらりとし、微妙な凹凸による柔らかな質感を見せ、それ自体が彫刻作品であるかのような出来栄えである。
 心木を収められている箱には明治41年の「履歴」があり、観音の縁日である十八日に祭礼をおこなってきたことが記され、もとの塑像への信仰が心木となっても連綿と受け継がれてきたことが伺える。また、この心木の頭部がやや長いことから考えて、もとは十一面観音像であった可能性が高い。
 この心木は、一木式の全国でも数少ない造形心木に分類される。

コラム 縁日

 神仏の降誕・示現・誓願など、特別の縁がある日(有縁(うえん)日)。寺社では縁日に祭典や供養を行い、この日に参詣すると大きな功徳があるとされる。
 毎月5日を水天宮(すいてんぐう)(水と子供を守護)、10日を金毘羅(海上交通を守護)、8日を薬師(病気平癒)、18日を観音(現世利益)、25日を天満宮(学業成就)、28日を不動尊(悪魔・煩悩を降伏)の縁日とするなど多岐にわたる。

※一般公開はしていません

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