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木造女神坐像

ページ番号:501-342-185

最終更新日:2018年4月12日

木造女神坐像

指定情報

指定

《市指定 第48号》 平成10年3月31日

所在地 鯖江市中野町 中野神社
管理者 中野町
時代 平安時代末期
員数 1躯

概要

 箱書きによると、明治41年(1908)、内務省の社寺併合訓令により、中野神社へ合祀されたとされる。
 像高42.5cm、桧の一木造で、一材から両手首までを彫り出す。彩色が施されているが、現状では髪に墨彩、面相部に白土彩、目の輪郭および瞳の墨書などが残る。髪を肩まで垂らし、納衣(のうえ)襠衣(とうえ)()を身にまとって腹帯を締める。顔は正面を向いて、両手首先は欠失しているが、左手を曲げて前に出し、右手は曲げてやや前上方にあげたかたちであり、両足は裳にくるんで坐す。
 顔つきは、頬が豊かに張るやや下ぶくれで、奥行きも深い。眉と目を切れ長に作り、鼻と口は大きく、しっかりとした顔立ちを見せる。つり上がった目、引き締まった口許からは、いかにも神像らしい、厳しい表情がうかがわれる。体つきは、やや首をすくめながら上半身の長さは釣り合いが取れ、胸から腹部にかけての起伏や腹の丸みも自然であり、膝は丸みも高さも十分にある。全体として体躯の造形把握は優れており、ある種の気宇の風情を感じさせる。制作は、12世紀後半頃と思われる。福井県では神像彫刻の優品がいくつか知られているが、本像もそれらと同様に平安期に溯る優品として、貴重な遺品と言える。

コラム 女神(じょしん)

 仏像の中の女神には、弁才天・吉祥天・訶梨帝母(かりていも) (鬼子母神(きしもじん))などがある。弁才天は弁天とも略され、弁舌・学問・音楽・福財を司り、手に琵琶を持つ。吉祥天は吉祥・幸運・福徳を司り、唐風の貴婦人の服装をした美しい天女の姿で表される。訶梨帝母は人間の子供をさらって食う悪神であったが、釈迦の戒めにより自身の子供を隠されて子を失う親の悲しみを実感し、以後は安産と小児の守護神となった。天女の姿をし、右手にざくろの実、懐や膝に幼児を抱く。

※一般公開はしていません

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