主屋の東寄りに入母屋造、桟瓦葺の別棟が北に張り出し、東側には約1間半幅の葺き下ろしの下屋がついている。この離れは平屋で、8畳と6畳の2室構成の座敷となっており、8畳のハナレザシキは周囲を緩やかに折り上げた網代天井になっている。また、座敷空間を広く感じさせるため、屋根の棟の位置が高くしてあるのが特徴である。
　この幸道家住宅離れも主屋と同じく、創建当時の状態をよく留め、住宅の質の高さや整った屋敷構えなどに当時の繁栄振りがうかがえ、鯖江市域に現存する昭和初期の上質な住宅建築として貴重である。

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