大きな山石に方形の穴を開け、鳥居に直交するように台石の長径を配置している。鳥居の形式は明神(みょうじん)鳥居である。
　この鳥居は鯖江市指定第99号の蓮華寺(れんげじ)旧蔵(きゅうぞう)鬼面箱(きめんばこ)（四脚唐櫃(しきゃくからびつ)）の記述により、元亀元年（1570）1月26日に、朝倉景紀(かげただ)が敦賀の5人の大工に命じて建立したことがわかる市内最古の鳥居跡である。
　朝倉景紀は、朝倉家3代当主・貞景(さだかげ)の子で、敦賀郡司・朝倉宗滴(そうてき)の養子となり、後に郡司職を継承した人物。景紀は永禄8年（1565）に孫の七郎と自領である川島庄に隠居し、元亀3年（1572）に没した。

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