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旧瓜生家住宅

ページ番号:286-899-839

最終更新日:2024年2月6日

旧瓜生家住宅
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指定情報

指定

《国指定 建1758号》 昭和44年12月18日

所在地 鯖江市水落町4丁目 神明社
管理者 鯖江市
時代 元禄12年(1699)頃
員数 1棟

概要

 旧瓜生家住宅(きゅううりゅうけじゅうたく)は、神明社(しんめいしゃ)境内の北東隅にある県内最古級の民家である。もともと、旧北陸道の東側にあったが、昭和50年(1975)に現在地に移築された。瓜生家は神明社の宮司(ぐうじ)を代々勤めてきた家柄で、その系図は大治4年(1129)から始まっている。
 この建物は、入母屋造(いりもやづくり)茅葺(かやぶき)、妻入りで、桁行9間(16.4m)、梁間6間(14.7m)、建坪約65.4坪の規模を有する。外観は全体に質素な印象を受けるが、南側には2間の式台(しきだい)と4間の濡縁(ぬれえん)を設け、柿葺(こけらぶき)の庇を付けているなど、神官の住まいとしての特徴が現れている。この開放的なつくりは多くの来客者を迎えるためで、一般の民家には見られない特徴である。
 内部の間取りは、前面から奥行2間半の「土間」、奥行2間の「板の間」が並び、その奥に「中の間」・「槍掛けの間」・「部屋」・「座敷」の4室が“田”字形に配置され、左右に1間づつの入側がついている。構造的には、棟下通りに柱が立ち、梁間4間を本屋、左右1間を下屋とする単純なものであるが、二股に分かれた股柱や下部を太く削り残した柱を使用するなどの特徴も見られる。
 昭和50年の移築に伴う解体修理時に、「座敷」の天井(てんじょう)棹縁(さおぶち)から「元禄十二年己卯閏九月八日ニ出来致候 中之間 南」の墨書銘が発見され、同時に、礎石に亀裂や火災を受けた痕跡が認められたため、元禄初年頃に火災に遭い、旧礎石を利用して元禄12年(1699)に再建されたものであることが判明している。

コラム 元禄文化

 元禄年間(1688~1704)は、上方を中心に華やかな町人文化が花開いたときであった。鯖江出身とされる人形浄瑠璃・歌舞伎脚本作者、近松門左衛門が活躍したのはこの時期であり、『曽根崎心中(そねざきしんじゅう)』『心中天網島(しんじゅうてんのあみしま) 』などの作品の中で、義理と人情との板ばさみに悩む町人の姿を描いた。

開館時間
 毎週月曜日・水曜日・土曜日・日曜日
 午前10時~午後4時
 ※年末年始(12月28日~1月4日)を除く

会議や茶会などの会場としても御利用いただけます。詳しくは鯖江市教育委員会文化課(文化財グループ)までお問い合わせください。

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旧瓜生家住宅保存修理事業

令和5年度から令和8年度(予定)にかけて旧瓜生家住宅の保存修理事業を実施しています。
建造物のゆがみなど傷みの原因を調査するとともに屋根の葺き替え作業をいたしますので、ご見学の際には周辺にご注意ください。

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お問い合わせ

このページは、文化課が担当しています。

〒916-0024 鯖江市長泉寺町1丁目9番20号

文化振興グループ
TEL:0778-53-2257
FAX:0778-54-7123
文化財グループ
TEL:0778-51-5999
FAX:0778-54-7123

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〒916-8666 福井県鯖江市西山町13番1号
TEL:0778-51-2200(代表)
FAX:0778-51-8161
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