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木地屋資料

ページ番号:430-387-698

最終更新日:2017年5月17日

指定概要

指定

《県指定 第86号》 昭和34年9月1日

所在地 鯖江市片山町 漆器神社
管理者 片山町
時代 江戸時代末~明治時代初め
員数 11点

概要

 片山町は、越前漆器発祥の地と伝えられる。この地方で産出される漆器は、元は片山塗といわれたが、明治以後は村名をとって河和田塗、さらには越前漆器と呼ばれるようになった。その起源については、継体(けいたい)天皇により興ったとも、京都の漆部(ぬりべ)奉仕に始まったともいわれる。中世、朝倉氏隆盛のころに、地理的に一乗谷に近いことから、この頃より発達したものと考えられる。
 木地屋とは、“ろくろ”を用いて椀・盆・杓子など、木材による日用器物をつくる工人をいう。片山町の木地屋資料は、漆器が現在のように動力によって制作される以前、すなわち手作りによって制作されていた時代に、漆を塗る前の素材を制作する用具として使われた刃物類、および漆を塗る際の仕上げ道具を集めたものである。
 刃物は全部で7点ある(以下、作業工程順)。

  1. 木元けずり(33.3cm) 椀の口のねじれをなくし平面にする
  2. 外側けずり(57.6cm) 大まかに椀の外側の形をつくる
  3. 外側ならし(39.4cm) 外側をならす
  4. へそくり(21.8cm) 高台をつくる
  5. 裏底ならし(14.5cm) 高台の底を平面にする
  6. うちぼり(45.5cm) 内側を粗削りする
  7. そこぐり(16.4cm) 内側をならす

 また、仕上げ道具は、砥石・わんあて(13.6cm)・刷毛(18.2cm)・がめ(21.2cm、わらじ形のすべりどめ)の4点である。
 木地屋資料のほとんどは散逸してしまい、このように完全にそろって残るものは珍しく、福井県でも貴重な資料である。

コラム 日本最古の漆器

 日本にいつ漆工技術が興ったか明らかではないが、現在知られている最古の遺物は縄文時代前期の三方町・鳥浜貝塚出土の赤色漆塗りの櫛と盆状容器などで、1975年に発見された。

※一般公開はしていません

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