小さな丘の上に建つ薬師堂に天明5年（1785）に奉納された絵馬（縦44.1cm、横59.2cm）。「万司仙人」の号から初代夢楽洞万司の下絵をもとに、漆職人が仕上げを行ったものと推測される。このような漆の絵馬には県内では類例がない。絵柄は判然としないが、「みとり子の　すへいく久し　鶴の宿」という歌と、剥がれた糊の跡から、這い歩く乳児の姿をあしらったものが貼り付けてあったと推定される。

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