中野神社の算額
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最終更新日:2025年1月25日
指定概要
指定 | 《市指定》 平成2年11月5日 |
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所在地 | 鯖江市中野町 中野神社 |
管理者 | 中野町 |
時代 | 江戸時代末期 |
員数 | 1枚 |
概要
「
大きさは縦71cm、横139cm、材質は桧材であり、全体に美しい極彩色が施されている。銘から、この算額は慶応4年(1868) 3月、中野村樋口の飯田市左衛門によって奉納されたことがわかる。
福井県では数少ない絵付き算額であり、記された問題も高度である。奉納者の飯田市左衛門は、天保10年(1839)の生まれで、明治36年(1903)に没していることがわかる他は詳細不明であるが、この算額からは、彼の和算についての知識の高さがうかがわれる。
また、中野神社の社伝では寿永年間(1182-1185)に樋口兼光が構築した樋口城に祀られた稲荷神社が、中野郷の総社として発展したと伝えている。本算額は稲荷神社に由来した問題が提示されており、地域の民俗資料として大変意義のあるものである。
【本文】
今神靈地牝牡ノ白狐来テ鳴不知聲
數ヲ、又文雅雄士賞メ花賦詩詠和歌
不櫻結知短冊數ヲ、 只云、短冊牝
牡ノ聲數別々開立方、見商之數三和得十二
數、 又云、自短冊數牝狐聲數多キコト九十八、自
牝狐聲數牡狐聲數却テ少キコト六十一、問短冊牝
狐牡狐聲數幾何
短冊 二十七枚
答曰 牝狐 百廿五聲
牡狐 六十四聲
術曰、立天元一爲短冊見商
[算木数字]相消之圖
[算木数字]與寄左相消之圖
[算木数字]得開方之式 六乗法開之圖
慶應四歳戊辰三月 樋口村 飯田市左衛門
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