五輪塔残欠
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最終更新日:2019年12月25日
指定情報
指定 | 《市指定 第105号》 平成23年3月25日 |
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所在地 | 鯖江市中野町原 勢至堂 |
管理者 |
勢至堂 |
時代 | 鎌倉時代 |
員数 | 4基 |
概要
山石を組み上げた方形の基壇を作りその上に五輪塔を安置している。空輪(団)・風輪(半月)・火輪(三角)・水輪(円)・地輪(方)があるうち、火輪と水輪は鎌倉時代に属するが、他は転用物の可能性が高い。
水輪は最大直径約64cm、高さ46cm、上下端部の径はほぼ同じである。四方には請花式蓮台に乗る月輪の外周を小蓮弁にて装厳した越前地方特有の文様を彫り、月輪の中には種子(仏を象徴する呪文)を薬研彫(V字に彫る)している。種子(梵字)は「ウーン」「キリーク」「ア」「バン」で特異な四方仏の組み合わせである。蓮台は上下共に五弁としている。
地元では「公家の首塚」との伝承も残るが、中世には付近にかなり大きな寺院の存在が指摘できる。越前で最大級の五輪塔の存在は、この寺院と関係を有する有力な人物を供養するものであり、地域史を解明する上で貴重な資料である。
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