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所信表明 第355回鯖江市議会臨時会(平成18年2月1日表明)

ページ番号:966-482-719

最終更新日:2017年3月24日

 第355回鯖江市議会臨時会が開催されるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
市民の皆様をはじめ議員各位には、ご壮健にて新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

 さて、昨年は、市制50周年という節目の年ということで、今あるすばらしい鯖江市を築いてこられた先人の方々の汗と努力に感謝いたしますとともに、「新しい鯖江市づくりの基礎固めの年」と位置付け、鯖江市単独での自主自立を目指した持続可能な行財政構造の確立に向け、市民の皆様のご理解とご協力のもとで、全力で取組んでまいりました。
しかしながら、「地方にできることは地方に」、「民間にできることは民間に」という大きな改革の流れは、国の「改革なくして成長なし」との方針のもと着実に進められており、地方自治体においては、これまで以上に厳しい行財政改革が求められております。
本年は、現在策定を進めております第4次総合計画のスタートの年と位置付け、「市民参加と協働による対話と納得のまちづくり」に向け、市民の皆様と行政が一体となって、ともに歩んでまいりたいと思っております。
市民の皆様との「対話と協働」を進める意味におきましては、まず、本市が他の市町村にも誇れるような魅力ある資源や地域の特性を市民の目線から再確認することが大切だと思います。
我が国の人口は昨年、増加から減少に転じ、いよいよ人口減少時代に突入しましたが、昨年の国勢調査の確定速報によれば、鯖江市の人口は人口増加数、人口増加率ともに県内8市のトップであります。このことは、本市が持つ健康長寿を支えるすばらしい自然や先人が築かれた誇りうる産業集積、そして整備が進んでいる都市機能と住環境などが要因ではないかと思っております。
そして、今日まで培われてきた歴史や伝統、文化、地場産業など掘り起こせば限りない、魅力あるすばらしい資源であります。
今後の分権社会の中で、ますます厳しくなる地域間競争にも生き残れる鯖江市の基礎を築くため、市民の皆様との「参加と協働」を基本に、鯖江市が誇れる魅力ある資源や地域の特性を活かしたまちづくりを推進することで、将来に飛躍できる自主自立の鯖江市が実現すると確信しております。
市民の皆様をはじめ議員各位のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 さて、公共交通の充実への取組みについてですが、現在運行中のコミュニティバスは、運行開始から今日までの約5年間、いろいろと見直しを行ってまいりましたが、市民の皆様や利用者の皆様から多方面にわたる様々なご意見やご要望があることを踏まえ、抜本的な見直しのため、各地区でのご意見、ご要望の聞き取りやアンケート調査をさせていただきました。
今回、市民の皆様のご意見・ご要望を十分に踏まえる中で、「鯖江公共交通・観光振興市民の会バス部会」の皆さんを中心に、市民、特に子供たちの安全安心を第一に、交通弱者と言われております子供たちや高齢者の方々の足の確保と通学や通勤における鉄道との接続強化、また、冬期通学バスのコミバス化やコミバスの市外への相互乗り入れなど、多方面からの研究・検討をしてまいりました。
これらを踏まえ、4月からコミュニティバス運行について、新たなシステムのもとでのスタートを予定しております。運行内容につきましては、先ほどのバス部会で協議・検討されたものを基本として構築いたしましたが、市民満足度の高いより良いものとするため、平成18年度の1年間は社会実験として試験運行したいと考えております。
今回、その中でまずは、市民みんなが自分の足を守る、そして環境を守る。さらにはまちづくりの中で、みんなでコミバスを守ることをこの事業の基本方針におき、「乗ろう、守ろう、みんなのコミバス」をスローガンに、公共交通機関を守る全市的な乗る運動を「市民参加と協働」のもとで強力に進めてまいりたいと考えております。
事業の具体的な取り組みとしましては、中学生の通学における安全・安心を確保すること、さらに通勤・通院・買い物に適した運行ダイヤを確保すること、この二つを基本に、中央線を除く各地区を回る路線について、これまでの各地区4便を6便ないし8便、河和田線は9便にまで増やしております。これにより、これまでの9路線が11路線に拡大し、便数も1日あたり49便が80便近くになることで、利便性の向上が図られるものと確信しております。

 また、年間を通じまして市内3中学校へ朝1便、夕方2便を運行し、子どもたちの通学時の安全・安心の確保に努めてまいりたいと考えております。また、市内3中学校において現在運行されております保護者会による冬期通学バスにつきましても、保護者負担が高額との声も伺っておりますので、今後、コミバス化への検討をさせていただき、運行時間や運行回数などについて、保護者の皆様や中学校とさらに協議を進めてまいりたいと考えております。

 以上、申し上げましたとおり、コミバスの各地区6便以上という充実した運行ダイヤとともに、路線数においても県内では最も多く、便数においても福井市のスマイルバスの90便についで多いものであり、全国的に見ましても先駆的な試みであります。また、使用するバスの台数も現行の4台から、民間の貸切バスやジャンボタクシーを加えた10台となります。このため、運行にかかる経費は平成17年度の5,880万円余から9,850万円となりますので、応分の利用者負担の応援もいただき、これまでの一律100円を、高校生から75歳未満の方に限って200円に値上げをさせていただきたいと考えておりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。なお、小学生未満の無料や小学生、中学生、75歳以上の方の料金は、現行のままの100円としております。

 今回、このような考えから値上げをさせていただくこととしておりますが、一方で公共性の視点から、福祉施策として障害手帳の所持者や生活保護受給者、母子家庭などの方が利用される場合の割引措置や複数の路線を乗り継いで目的地に行くような場合の最初の乗り継ぎの無料措置を考えております。さらには、現在の回数券に加え定期券の発行や鯖江市商店街連合会の加盟店で一定額以上の買い物をされた場合には、1回乗車の無料券を進呈するなど、商店街活性化に向けた取り組みも行ってまいります。
また、高年大学へのコミバスによる通学利用や土曜日・日曜日・祝日における一部の便の運休などのご協力もお願いしたいと考えております。併せて、収入の面におきましても、バス停留所のバス停標識に広告看板を設けるなど、企業等のご協力もお願いし、経費の縮減に努めてまいります。
さらに今後は、4月からの新たなスタートに向け、運行内容の紹介や利用促進のためのPR活動を市広報紙やホームページなど、あらゆるメディアを通じて強力な「コミバス作戦」を行い、市民の皆様はもとより市内の企業の皆様にも積極的なご利用をいただくよう努力してまいります。
平成18年度は、コミバスの新しい運行をスタートさせるための一種の社会実験としての試験運行ではありますが、まずは市民の皆様に積極的にコミバスにお乗りいただくことが重要であります。また、将来に向かってコミバスの経営健全化を維持していくためにも、利用料金やサービスのあり方、運行路線や運行時間などについて、市民の皆様方などで構成する検討委員会を設け、市民の皆様からのご意見や利用者アンケート調査などにより随時見直しを進め、平成19年4月からは総合的な公共交通運行システムとして確立させたいと考えておりますので、議員ならびに市民の皆様のさらなるご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 次に、安全、安心への取組みについてですが、昨年の12月上旬に降り始めた雪は、この時期としては近年経験したことのない暴風を伴った大雪となり、日本海側各地に大きな被害をもたらしました。
本市においても、先月24日現在で降り始めからの降雪量の累積で見てみますと鯖江観測所で249センチメートル、上戸口観測所で385センチメートルに達し、過去10年平均と比較して、既に約1.4倍となるなど記録的な降雪となり、市民生活に大きな影響が出るなど、深刻な状況となりました。
市では、「鯖江市雪害対策要綱」に基づき、市保有除雪車ならびに民間借上げ除雪車をもって、昨年12月5日に上河内町、そして13日からは市内全地区を対象に、幹線道路を中心とした除雪体制により市民生活に支障をきたさないよう、関係機関との連携のもと全力で除雪を行ってまいりましたが、雪はさらに降り続き、生活道路の確保が困難な状況となってきたことから、14日には市内の地区公民館すべてに除雪基地を設置いたしました。
除雪基地においては、区長会をはじめ関係団体など多くの市民の皆さんのご協力を得る中で、職員と一体となって、情報収集、状況把握に努め、除雪体制に関する精力的な協議を行っていただき、地域の実情に合った除雪作業を進めてまいりました。また、ひとり暮らし高齢者、身体障害者、母子世帯等が居住している居宅の屋根雪おろし等につきましては、民生委員を中心に区長さんの協力を得て実施していただくなど、地域と行政が一体となって、市民の安全、安心の確保を図ってまいったところでありますが、一部地域には、大変ご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます。反省も踏まえ、今後の教訓として生かしてまいります。
昨年12月5日から先月23日までの除雪状況を申し上げますと、市内全地区を対象とした11日を含め、延べ31日除雪を行い、除雪に要した経費で申し上げますと、既に昨年度の実績の約3.6倍にあたる1億6,800万円余となっております。
また、県内の大雪による被害状況は、死者が14名、負傷者が154名、住家被害が49棟など大きな被害となっておりますが、本市におきましては、負傷者が9名、住家被害が1棟と被害も少ない状況であります。これもひとえに区長会をはじめ関係団体の皆様の献身的なご支援の賜物であると、心から感謝を申し上げます。

 次に、教育環境の充実への取組みについてですが、中河小学校の改築工事につきましては、昨年9月の2学期から新校舎での授業が開始されております。引き続き、中庭整備と川端遊歩道整備工事も完了しますので、今月21日からは広々とした新しい児童玄関を利用できる予定です。
また、屋内運動場改築工事については、地元の要望も強く、平成18年度の着工、同年中の竣工を目指して、国および県に強く要望してきたところですが、このたび、国の17年度補正予算により国庫補助採択の見通しが立ちましたので、工事着手の手続きに入り、来年の卒業式には間に合うよう整備してまいりたいと考えております。
さらに、平成19年度には旧屋内運動場を解体後、グラウンド等の屋外環境整備を実施し、一日も早く児童がのびのびと学び遊ぶことができるよう事業全体の完了に向け努力してまいります。

 それでは、本日ご提案いたしました議案第1号「平成17年度鯖江市一般会計補正予算(第5号)」について、説明を申し上げます。
それぞれの内容につきましては、先に申し上げましたので、予算額等について説明をさせていただきます。
まず、コミュニティバスの運行についてですが、平成18年度からの新しい運行システムの導入に向け、コミュニティバス運行事業費として9,850万円の債務負担行為を設定するものであります。また、時刻表の更新等その他準備経費として240万円を予算計上するものであります。

 次に、除雪費についてですが、今後、降雪シーズンの終了までには、さらに一定の除雪経費が必要になると想定されますので、除雪委託料として2億円を計上するものであります。

 次に、中河小学校屋内体育館建設事業についてですが、校舎に続きまして、平成17年度の着工を目指して工事費等4億4,680万円を計上するものでございます。併せて、工事日程の関係から繰越明許費の設定をお願いするものでございます。
以上、一般会計に6億4,920万円を追加し、補正後の総額を233億1,670万円とするものであります。

 以上、私の市政に対する所信の一端と提出議案の概要等について申し上げました。なお、細部につきましては、資料をご覧いただきまして、ご質問に応じ、私または関係部長からお答えを申し上げます。何とぞ慎重にご審議くださいまして、妥当なご決議をいただきますようお願いを申し上げます。

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