第446回鯖江市議会定例会 提案理由説明要旨(令和6年8月27日)
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最終更新日:2024年8月27日
第446回鯖江市議会定例会の開会にあたり、令和6年度補正予算案をはじめ各議案のご審議をいただくに際し、市政運営にあたっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要をご説明申し上げます。
このたび、丹南5市町で構成する福井県丹南広域組合が運用している個人住民税システムの処理に誤りがあり、今月15日の年金支給時に、本来は引き去りしてはいけない市・県民税を誤って徴収する事案が発生いたしました。対象となられた皆様には、多大なる御迷惑と御心配をおかけいたしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。今後、福井県丹南広域組合と組合が委託する事業者に対して、事務手順の見直しや複数でのチェック体制の徹底を強く促すとともに、適正な事務処理に努めてまいります。
はじめに「パリ2024オリンピック」でございますが、本市ゆかりの選手の皆様が、大舞台で輝きを見せてくれました。まず、男子体操競技におきましては、鯖江高校出身の杉野正尭選手が、男子団体決勝で見事金メダルを獲得されました。7月30日の団体決勝パブリックビューイングでは、さばえSDGs推進センターに深夜にもかかわらず30人が駆け付け、杉野選手への声援を送りました。杉野選手は、「あん馬」「跳馬」「鉄棒」の3種目に出場し、日本チームの金メダル獲得に大きく貢献されました。「体操のまちさばえ」初の金メダリストの誕生に大いに沸き、市体操協会や市スポーツ協会、鯖江高校同窓会の皆様とともに喜びを分かち合いました。杉野選手は、種目別のあん馬決勝でも6位入賞を果たし、「体操のまちさばえ」にとって、輝かしい一歩を刻んでくれました。
また、男子ハンドボール競技におきましては、鳥羽小学校出身の藤坂尚輝選手が、現役大学生として唯一「彗星ジャパン」メンバーに選出され、ヨーロッパの強豪国相手に全5試合に出場し、大活躍を見せてくれました。22歳という若さでございますので、今後さらなる飛躍が期待されます。なお、女子体操競技の宮田笙子選手は、非常に残念ではございますが、オリンピック開幕直前に出場を辞退することとなりました。今後の宮田選手の再起に期待し、応援していきたいと思います。
また、女子7人制ラグビーにおきまして、鯖江高校出身の辻崎由希乃選手が、予選2試合に出場され、チームはオリンピックでの過去最高の9位となりました。選手たちの活躍は、スポーツに打ち込んでいる本市の子どもたちにとって「自分もいつかは世界で活躍したい」という夢を抱かせることにつながったのではないかと思います。今後も、本市から世界に羽ばたく選手たちが誕生することを期待しております。
次に、全国大会における学生の活躍でございますが、この夏も鯖江の子どもたちが、全国の舞台で輝きを見せてくれました。まず、7月29日から8月1日に開催された北部九州総体2024体操競技において、鯖江高校が女子団体で昨年に引き続き準優勝し、女子個人総合でも桝井美咲選手が3位、本田沙禾選手が6位入賞を果たしました。種目別でも、枡井選手が、平均台で優勝し、ゆかで準優勝、段違い平行棒では、江口遥選手が優勝し、本田選手が3位、本田選手は跳馬でも3位入賞を果たし、「体操のまちさばえ」を全国に力強くアピールしていただきました。
次に、鯖江中学校出身の井美まひる選手が所属する丹生高校女子ホッケー部が、昨年の全国三冠に続きインターハイ3連覇を達成されました。さらなるご活躍を期待しております。
また、7月23日に富山県南砺市で開催された「なぎなた北信越中学生大会2024」では、試合競技の部において、中央中の生徒3名で構成された鯖江クラブAが優勝し、連覇を成し遂げました。
そして、全国中学校体育大会では、8月20日に福井県営陸上競技場で開催された陸上競技で、東陽中男子4×100mリレー・チームが3位に輝き、福井県記録を更新しました。8月22日に新潟県リージョンプラザ上越インドアスタジアムで開催された体操競技団体男子で、中央中男子が第3位に輝き、個人男子総合では、中央中学校 福本煌介選手が第4位、個人男子種目別では、跳馬で、中央中学校 小倉悠翔選手が第3位、鉄棒で、中央中学校 福本選手・中央中学校櫻川幸大選手が第4位、あん馬で、中央中学校福本選手が第5位に輝きました。
また、8月18日に石川県金沢プールで行われた水泳競技の400mフリーリレーにおいて、鯖江中学校で金井学園SC所属の細井悠臣選手がチームの準優勝に大きく貢献しました。鯖江の子どもたちの快挙は、私たちに元気と希望を与えてくれました。これからも、市民の皆様とともに、子どもたちの活躍を応援してまいります。
次に、これから本格的な台風シーズンを迎えます。今年もこれまでにいくつかの台風が発生しており、今月初めに発生した台風5号では、東北地方が記録的な大雨に見舞われ、沿岸部を中心に床上浸水や道路の崩落などの被害をもたらしたほか、お盆休み後半には台風7号が東日本や東北に接近し、東日本を中心に交通機関に大きな乱れが発生しました。
また、現在は、強い勢力の台風10号が日本列島に接近中でございます。今後の進路・台風情報に注視するとともに、国・県等の関係機関と連携を図りながら、台風対策に万全を期してまいります。
また、8月21日には、一般社団法人福井県産業資源循環協会と協定を締結し、災害時に、市が処理しきれない災害廃棄物の撤去や処分の協力を要請するために必要な事項を定めました。予測できない災害や緊急事態に備え、国・県など関係機関と連携を図りながら、防災・減災対策に取り組んでまいります。
そして、この秋行われるイベントでございますが、今年初めて、9月21日と22日に「さばえ3大フェス」を開催いたします。「さばえ門前まつり」が中心市街地で、「めがねフェス」がめがね会館で、「めがねのまちさばえSDGsフェス」が西山公園で、同時開催されます。それぞれのイベントに興味を持つ、異なるターゲット層が一堂に会し、鯖江らしさを体験できる一大イベントとなり、地場産業やSDGs、街なか、歴史文化の魅力を全国へ発信するとともに、鯖江駅前や中心市街地の賑わいを創出いたします。
9月14日から10月6日まで西山公園において、芸術文化に造詣が深かった間部詮勝公の鯖江藩主就任210年を記念した「まちなか芸術祭2024」を開催いたします。県内外のアーティストや市内小中学生などの作品を野外展示するほか、アーティストとの交流や、学校や地域と連携したフィールドワークを展開するなど、「市民力」と「芸術文化の力」を通して、地域力の向上を目指してまいります。
次に、「さばえCross Art」でございますが、今年は、関西を中心とする大学生と社会人26名が、8月6日から9月17日までのキャンプ期間中、河和田のco-minkaで共同生活を行いながら、河和田地区と豊地区において地域住民との交流を図り、芸術やデザインと結び付けたプロジェクトやイベント企画を行ってまいります。
また、見て、知って、体験する、ものづくりの体感型マーケット「RENEW」が11月1日から3日まで開催されます。10年目となる今年もメインとなる工房見学・ワークショップなどに110社余の参加が予定されております。
次に、11月9日と10日に、鯖江市総合体育館において「第64回東日本なぎなた選手権大会」が開催され、東日本エリアの各都道府県から約230名の選手・スタッフが鯖江に集結いたします。2018年の福井しあわせ元気国体以来、なぎなた競技における大きな大会となり、鯖江の魅力を「見て・知って・体験して」いただけるよう支援を行ってまいります。
次に、定額減税補足給付金給付事業でございますが、国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」として、所得税や市・県民税を定額減税しきれない場合に対象となる「定額減税調整給付金」の確認書を先月末に発送いたしました。対象となる皆様は、今月1日より申請受付を開始しておりますので、10月31日までに申請していただきますようお願いいたします。
それでは、当面する諸課題について申し上げます。
鯖江市職員の人材確保でございますが、今月22日に、市内企業など15社が参加し、本市が企画した学生と企業のマッチングを⾏う「さばえ合同オープンカンパニー」に、本市も一事業所として参加し、積極的にPRしてまいりました。さらに、優秀な学生と早い段階で接点を持ち、採用選考でのミスマッチを防ぐため、今月26日から30日まで「鯖江市役所インターンシップ」を実施しております。初の試みながら、22名の学生の皆様にご応募いただき、市役所各課にて業務の体験をしていただいております。鯖江市職員として働く「やりがいと魅力」を肌で感じていただき、将来の鯖江市を担う人材の採用へとつなげてまいります。
次に、神明地区公立認定こども園の整備でございますが、神明幼稚園保護者との協議の結果、基本計画では令和7年度から工事を始める予定でございましたが、令和8年度に変更となりました。今後は、基本設計・実施設計を進め、関係者に対して丁寧に説明し、ご理解いただきながら、地域に開かれた認定こども園を整備してまいります。
次に、神明苑でございますが、7月10日に、官民連携による地域活性化について考える「ふくい地域プラットフォーム」を活用し、多様なノウハウ・手法を持つ民間事業者と直接対話型のワークショップを行いました。参加者は、オンラインも含め53名で、業種は、建設や旅行、スポーツジム、ビル管理、ホテルなど多岐にわたっておりました。現地見学会も行い、ワークショップでは、施設活用や事業内容、民間活力導入の可能性について活発な意見交換を行いました。民間事業者からの意見、提案やアイデア、個別対話を通しての事業提案などを踏まえて、計画策定を進めてまいります。
次に、嚮陽会館複合交流施設整備事業でございますが、7月31日に市民活動交流センターで、NPO団体をはじめ施設利用者を対象とした意見交換会を開催いたしました。また、基本設計および実施設計業務の委託に関する公募型プロポーザル方式には3社が参加し、その中から1社を選定いたしました。今後は、選定した事業者とともに計画づくりを進めてまいります。ワークショップ等を通じまして、いただいたご意見やご要望を、基本設計に反映し、多様な人が集い交流する施設となるよう、議会とも相談させていただきながら引き続き協議してまいります。
次に、ハピラインふくい開業から5ヶ月が経過しました。鯖江駅の7月末時点の1日あたりの乗降者数は約3,800人と、ハピライン福井の経営計画の予測である約3,700人を上回っております。ハピラインふくい開業後の特急廃止等の影響が懸念されておりましたが、冠山トンネルの開通効果もあり、西山公園、めがねミュージアム、うるしの里会館などの市内主要観光地の観光入込数は増加しております。今後は、今年5月から導入したスマートフォンの位置情報を用いた人流分析データサービスを活用する中で、さらに多くの人にお越しいただけるような施策に繋げて参りたいと考えております。
次に、ハピラインふくい鯖江駅については、令和4年5月にセブンイレブンから令和5年度中の営業終了を告げられたため、コンビニ各社への働きかけを行ってまいりました。本年7月12日に株式会社ファミリーマート様を店舗運営候補者に選定させていただき、来年2月の営業開始に向け準備を進めてまいります。さらに、本年9月末をもって、「鯖江駅眼鏡」が営業を終了する意向であるとお聞きしましたので、売店等の運営候補者の選定と並行し、鯖江駅眼鏡跡の活用策を検討してまいりました。この度、現在駅舎2階で営業していただいております「えきライブラリーtetote」様に、その跡地に移転していただき、これまでのスイーツなどに加え、特に手打ちそばを中心にした新しいメニューを考えていただいております。新たな利用客も見込まれるとともに、障がいのある方の雇用の場として、やりがいのある店舗にしていただけることを期待しております。また、2階の空いたスペースは、ワーキングスペースや学習スペースとして、ビジネス客や学生、近隣住民の皆様が駅ナカを人の集まる場所として活用していただくことで、そこからさらに交流の輪が広まるものと期待しております。
また、9月末もって終了するハピラインふくい鯖江駅の観光案内所に代わり、観光などで訪れた方への情報提供の新たな手段として、デジタルサイネージを設置いたします。鯖江駅を中心とした賑わい創出の核となる鯖江駅の空きスペースにつきましては、今回の店舗移動等で一応の方向性をお示しさせていただきましたが、今後は、駅前ビルの空きテナントにつきましても店舗誘致にさらに力を入れて取り組んでまいりたいと考えており、その状況や鯖江駅の乗降客の推移、人流も見極めながら、一旦白紙に戻させていただきました鯖江駅周辺の整備計画にもなるべく早い時期に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、日本版ライドシェアにつきましては、8月30日に県内で一部運行が開始される予定でございますが、本市におきましては、9月中の実証事業開始に向けて運行準備を進めております。事業開始後は、タクシーが不足している金・土曜日の夜間において一般ドライバーによるタクシー運行が開始され、タクシー不足の改善が図られるものと期待しております。
また、ライドシェア事業に関連し、GOアプリの導入も進めております。GOアプリ導入車の普及により、実証事業の時間帯以外でも観光客等の利便性向上に効果があると考えております。
一方で、本市における今後の財政見通しに関しましては、これらのハード事業をはじめとした、公共施設の老朽化に伴う大規模事業のほか、超高齢化による社会保障費等の更なる増加など大きな需要が見込まれております。持続可能な財政運営には中長期的な視点での慎重な判断が必要でございます。これら、神明苑や嚮陽会館、鯖江駅周辺の整備、その他公共施設の改修や統廃合、子や孫に負担を残さない健全な財政運営に加え、北陸新幹線福井・敦賀開業の効果を活かすべく、二次交通の利便性確保、観光資源の磨き上げと県外への効果的な発信など重要な課題が山積しており、来る市長選挙において、市民の皆様の御信任が得られるのであれば、引き続き市政を担当し、市民の目線に立ち、ふるさと鯖江の発展と市民の皆様の笑顔であふれるまちづくりに向け、課題解決に勇往邁進してまいります。
次に、地方創生の推進に関する主な事業について、総合戦略の4つの基本目標に沿って申し上げます。
まず、一つ目「稼ぐ地域、魅力ある仕事をつくる」に向けた取組でございます。「街なか交流施設」、SABAYELLでございますが、鯖江駅前の空きテナントを、物販などが行えるよう整備し、駅前という立地を活かした、商品等の認知拡大やプロモーションを図る取組を行っております。7月は、惣菜・菓子販売業者が、8月の夏休み期間は、子どもたちの自習スペースとしての活用や菓子販売業者の出店がございました。9月にはリラクゼーション業の出店も予定されており、新たな賑わい創出やテストマーケティングの場の提供を通じて中心市街地への新たな出店誘導を進めてまいります。
次に、先日、8月26日に株式会社リクルートと鯖江商工会議所の3者による、雇用対策を目的とした包括連携協定を締結いたしました。全国では34例目、福井県初の連携で、10月下旬には市内事業者を対象とした「採用ノウハウセミナー」を開催いたします。域内事業者の喫緊の課題として顕在化する人手不足対策を図ってまいります。
次に、創業支援事業でございますが、本市では、ビジネスの基礎から成功への秘訣を学べる「さばえ未来創業塾」、女性起業家育成・女性のキャリアアップ支援の「鯖江メリコア」や市内小中学生への起業家教育事業の「さばえプチ社長ゼミ」を対象者と目的別に最適なプログラムを提供しております。起業家の裾野を広げることで、地域経済の活性化促進につなげてまいります。
また、8月30日から9月1日まで、うるしの里会館にて第74回越前漆器展覧会が開催されます。越前漆器の新しい意匠、卓越した技術による優秀作品を展示し、現代に生きる越前漆器の需要開拓を支援してまいります。10月17日には、うるしの里会館および鯖江市文化センターにて、第27回ジャパン漆サミット、および、第58回日本漆器協同組合連合会全国大会を開催いたします。全国22の漆器産地から自治体の首長および、産地組合長が集まり、漆器産地の先進的な取組事例の研究や情報交換を行い、産地自治体のネットワーク構築と漆器産業の振興と産地の活性化に努めてまいります。
次に、9月26日から29日において、東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」に越前市と連携し出展いたします。業界関係者の商談会や一般入場者向けの産業体験を通して、観光誘客を見据えた観光プロモーションを行ってまいります。
また、7月26日に鯖江商工会議所において「オープンファクトリーサミット『Meets The Openfactory』」を開催いたしました。眼鏡、繊維、漆器などの市内事業者のほか、日本全国でオープンファクトリーに取り組む10団体が一堂に会し、「産地の未来」をテーマに地域の立場を超えた産地間交流の機会となりました。参加された市内事業者は、他産地の取組みなど多くの刺激を受けておりました。
次に、農業振興でございますが、インバウンド需要の高まりなどの影響で、JA福井県が生産者から米を買い取る際の早生のハナエチゼンの前払い金については、1等米、60キロあたりの金額が、前年比4,800円増の1万6,000円と発表され、生産者の皆様にとって朗報が届いたところであります。
また、吉川ナスについては、生産者組織の鯖江市伝統野菜等栽培研究会から順調に出荷され、県外・国外のバイヤーも関心を示しており、吉川ナスの生産振興をバックアップしてまいります。あわせて、本市が、県内で主要な産地となっているブロッコリーについては、昨年の初夏採りの不作から、約2万個増加し、3万6千個まで回復いたしましたが、当初の目標には達しておりません。今後も機械購入支援などを行い、収量の確保と、農家の収益向上を目指してまいります。
次に、鳥獣被害対策でございますが、第13期「さばえのけものアカデミー」が、7月よりスタートいたしました。街中に大型動物が出没する状況を踏まえ、これまでの山ぎわ対策の重要性を再認識いたしました。集落全体での対策を継続し、新たな挑戦として、鳥獣害対策における新たな担い手の創出を目指し、持続的な鳥獣害対策に取り組んでまいります。
続きまして、二つ目「ひとが集い、挑戦できるまちをつくる」への取組について申し上げます。
学生連携の取組でございますが、今年で17回目を迎える「鯖江市地域活性化プランコンテスト」について、大学生版を9月14日から16日の3日間、開催いたします。全国から応募のあった大学生・大学院生の中から選考を通過した18名が2泊3日で市内に合宿し、鯖江の未来を創造するプランを作成していただきます。今年も若者ならではの感性、外部の視点からのアイデアで、夢のある、面白い提案を期待しております。また、高校生版では、鯖江高校など地元高校生の中から17名が選考を通過し、今月17日に、高校生ならではのプランを発表していただきました。地元高校生がまちづくりに興味を持っていただけるよう、一つでも形にしていきたいと考えております。
また、発足から10周年を迎えた「鯖江市役所JK課」記念イベント第1弾として、今月15日に「さばえ夏休みのフェスbyJK課」を開催いたしました。約3,000人の方に参加していただき、「JK課オリジナルスイーツとドリンクの販売」や「高校生人気No.1動画クリエイターを招いたトークイベント」、また、「スポーツを通しての世代間の交流」やごみ拾い企画の「ピカピカプラン」などを通して、高校生の主体的な取り組みと、楽しみながらまちづくりを行うことの重要性を感じていただける場となりました。第2弾として、10月19日に、ピカピカプランや子ども家庭庁からパネリストをお呼びし、JK課、JKOG課と10年を振り返るトークイベントを開催いたします。
次に、フリースタイルのデジタルアートを競う「LIMITS高校生大会2024」に、鯖江高校美術部3年生の3名が出場いたしました。普段見ることのできないアートの制作過程を競い合う大会で、全国から138チームが参加する中、見事東京での決勝大会に進み、ベスト8の成績を残しました。これからの本市のまちづくりや若者の新たな可能性につながることを期待しております。
次に、地域イノベーション拠点づくりについてでありますが、市内で新たな活動や「次の世代」が生まれ続ける環境を構築するため、毎月1回「寄り合い」を開催しております。市内外の参加者が交流してアイデアを共有し、全国の様々な分野で活動している方を講師として招いた勉強会を通して、新たな可能性を探る学びの場が作られております。今年度は誰もがつくり手になる舞台で、それぞれのアイデアを実現するため、市民等の有志がゼロからつくる「さばえまつり」が10月19日と20日に西山公園で開催されます。
続きまして、三つ目「育てやすい暮らしやすいまちをつくる」への取組について申し上げます。
まず、本市が行っている様々な子育て施策について、少しでもわかりやすくお届けするために、「子育て支援ネット!さばえ」をリニューアルいたします。イベントや医療機関などの情報にたどり着きやすくし、さらなる情報の充実を図ってまいります。
次に、鯖江中学校長寿命化改修工事でございますが、7月末に、鯖江高校丹南キャンパスへの引っ越しを行いました。それに先立ち、鯖江中学校において現校舎とのお別れ会を開催いたしました。7月18日には広報部の生徒が製作した動画鑑賞や「鯖江中学校今までありがとう」のメッセージを掲げた記念撮影を行い、翌19日には、生徒が教室の床に惜別のメッセージを書き残し、現校舎に対し感謝の気持ちを伝えました。今月30日からは仮校舎での2学期が始まります。通学路も変更になるため、仮校舎までの道路拡幅や、見通しが悪い場所の街路樹撤去など、安全対策を講じてまいりました。現場での見守り活動を通した通学時の安全確保を行うとともに、今後2年半を過ごす仮校舎での学校運営に支障が出ないよう、引き続き学校と連携し対応してまいります。
次に、新横江公民館の大規模改修工事でございますが、今月中旬、予定どおり工事が完了し、9月1日に完成の記念式典を挙行いたします。新横江地区の防災・福祉等のまちづくり活動や生涯学習活動の拠点として、また、多世代交流を生み出す地域コミュニティの拠点として、これまで以上に、地域の皆様に愛され、親しまれる施設となるよう努めてまいります。
次に、毎年10月に鯖江市スポーツ協会が開催しております「第25回鯖江市民スポーツの日」でございますが、今年は10月13日に鯖江市総合体育館にて行われます。すべての世代の方々がスポーツを楽しんでいただけるよう準備を進めるとともに、各地区スポーツ協会でも10月に様々なスポーツイベントを企画し、運動やスポーツを身近に感じられる環境づくりを進めてまいります。
また、昭和56年から姉妹都市の新潟県村上市と行っているスポーツ交流事業でございます。コロナ禍で3年間中止しておりましたが、昨年度再開し、村上市から空手道チームを迎え入れました。今年は44回目となり、11月9日と10日に、村上市を訪問し、スポーツ協会どうしの交流を予定しております。
続きまして、四つ目「安心で快適で魅力的なまちをつくる」への取組について申し上げます。
能登半島地震からもうすぐ8ヶ月がたちます。被災地では、復旧が少しずつ進む一方で、倒壊した建物の多くは、今なお残されたままになっております。本市では、これまでにも災害支援のため避難所運営や公費解体の申請窓口などの業務に対して、一般職や保健師など延べ104名の職員を派遣してまいりました。今後も被災地の一日も早い復興を願い、被災地のニーズに応じて可能な限り支援を行ってまいります。
また、本市の災害備蓄品でございますが、市では、これまでも必要物品の備蓄を進めてまいりましたが、能登半島地震でも問題となった水やトイレなどまだまだ十分とは言えない物品もあることから、過去の大地震の課題や教訓を踏まえ、被災者が安心して避難生活が送れるよう必要となる備蓄数の確保に努めてまいります。さらに、能登半島地震においても電気を起因とした大規模火災が発生したことから、地震時の電気火災リスクの低減を図るため、揺れを感知して自動的に通電を遮断する「感震ブレーカー」の設置に対する助成制度を創設いたします。
その他、能登半島地震に伴い、市民グループによる被災地での自主・自発的なボランティア活動を支援するため、今月13日から、市災害ボランティア連絡会にて活動支援準備金の受付を開始いたします。
次に、町内防犯灯LEDのリース契約が来年3月31日に終了いたします。終了後もリース契約での保守管理を予定しており、今月29日と30日に町内会向け説明会を開催いたします。令和7年度中に調査や取替工事を行い、令和8年4月から新しい10年間のリース契約を締結する計画でございます。
また、ごみ排出量削減の取組についてでありますが、本年度中断していた生ごみ処理器への補助を再開してほしいという多くの皆様の声により、来年度の再開予定より早く、生ごみ処理器を導入した場合の費用の一部を補助する「生ごみ減量化推進補助金」を補正予算に計上いたしました。市民の皆様と協働して、ごみ排出量の削減、資源化の向上に取り組んでまいります。
それでは、本日ご提案いたしました主な議案について、ご説明申し上げます。
令和5年度の決算状況について、その概要を申し上げます。一般会計の決算につきましては、歳入総額311億9千907万円余、歳出総額296億6千511万円余となり、令和6年度への繰越財源1億9千935万円余を控除した実質収支は13億3千459万円余の黒字決算となりました。
また、財政健全化法に定められている4つの健全化判断比率と公営企業の資金不足比率でございますが、普通会計の赤字の程度を指標化した「実質赤字比率」、公営事業会計等を含めた自治体全体の赤字の程度を指標化した「連結実質赤字比率」ともに、早期健全化基準を大きく下回っており、良好な状況にあります。地方自治体全体の実質的な市債、企業債の元利償還額の大きさを指標化した「実質公債費比率」、将来にわたる実質的な負担額の大きさを指標化した「将来負担比率」についても、ともに改善しており、健全な水準を保っております。
また、公営企業の資金不足と料金収入等の規模とを比較して経営の深刻度を指標化した「資金不足比率」につきましても、すべての公営企業会計において資金不足は発生しておらず、概ね良好な経営状況となっております。
次に、市債の残高についてでありますが、一般会計は、前年度より13億1千600万円余減の226億3千72万円余となり、そのうち交付税により措置される分を除いた実質的な負担額は前年度より6億387万円余減の69億3千237万円余となりました。
次に、基金の残高でございますが、財政調整基金につきましては、運用利益として1千450万円を積み立てた結果、令和5年度末の残高は、36億2千300万円となり、令和5年度末の財政調整基金残高は総合戦略の目標値である30億円を引き続き堅持しております。
また、減債基金につきましては、運用利益10万円を積み立て、令和5年度末残高は、8億円となりました。
また、このほか、子育て支援関連事業の財源確保等を目的とした「育てやすいまちづくり基金」に1億円、教育、文化およびスポーツ等の振興ならびにこれらに係る施設等の整備の財源確保を目的とした「教育振興基金」に1億310万円を積み立てるなど、基金全体で、前年度より2億5千292万円余増の78億4千519万円余を確保しました。今後も、社会状況の変化に柔軟に対応しつつ、中長期的な視点に立ち、健全な財政運営を継続してまいります。
次に、議案第62号「専決処分の承認を求めることについて」でございますが、令和5年度中に予定納付された法人市民税について、当初予算を大幅に上回る還付が生じる申告がなされたことに伴い、当該申告者に対し速やかに還付を行うため、「令和6年度一般会計補正予算(第2号)」として、市税過誤納付還付金に1億4百万円を計上し、8月5日に専決処分をしたものでございます。
次に、議案第49号「令和6年度一般会計補正予算(第3号)」でございますが、総務費におきまして、鯖江駅の店舗改装に係る設計や工事等の経費として1千200万円、9月末に営業を終了する「鯖江駅眼鏡」跡に「えきライブラリーtetote」を移設するための設計に50万円、庁内インターネット接続環境システムの再構築に343万円余、大規模災害への備えである防災備蓄品の追加配備に771万円余、家庭用感震ブレーカー設置への補助に100万円、6月から実施された定額減税の恩恵を全額受けることができない市民に対する調整給付に、追加で1億9千600万円を計上いたしました。
また、民生費におきまして、令和6年度に新たに住民税非課税または均等割のみ課税となった世帯への給付、およびその世帯に18歳以下の子どもがいる場合における加算給付に、追加で1千500万円、町内公民館等の介護予防拠点整備事業に対する補助に960万円、国の基準額改正に伴い、病後児保育事業に委託料169万円と、同じく病児保育事業に委託料281万円余、生活保護制度改正に対応するシステム改修に184万円余を計上いたしました。
また、衛生費におきまして、ごみ排出量減量化のための生ごみ処理容器や機器等の購入補助として65万円を計上いたしました。
また、農林水産業費におきまして、園芸農家の振興拡大のための産直・6次産業化施設整備支援の補助に500万円、鳥獣害防止柵の整備促進に向け、電気柵等の設置に一定期間トライアルしていただくための資機材の経費として100万円、ラポーゼかわだの露天風呂の安全確保のためのネットフェンス設置に130万円を計上いたしました。
また、土木費におきまして、長泉寺山にイノシシの生息数が増えていることから西山公園利用者の安全を確保するための電気柵設置に500万円、施設の老朽化により転居をお願いしている市営住宅入居者の移転補償費として559万円、旧耐震木造住宅の耐震診断と補強プラン作成への補助として156万円余、旧耐震木造住宅の耐震改修への補助として300万円を計上いたしました。
また、教育費におきまして、借り上げバスの価格高騰を受け、中学校冬季通学バスの保護者負担軽減を図る補助に追加で170万円、神明幼稚園遊戯室の環境改善として、空調設備の移設に160万円、文化センター空調設備の熱交換器取替えに440万円を計上いたしました。これらの結果、一般会計の9月補正予算額は2億8千240万円で、補正後の予算総額は、307億9千660万円となり、昨年度9月補正後と比べ6.4%の増となりました。
また、特別会計におきまして、国民健康保険事業特別会計に所要額を計上いたしました結果、特別会計等を含めた令和6年度の予算総額は、510億6千430万円となり、昨年度9月補正後と比べ3.9%の増となりました。その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき提案いたしました。以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議のうえ、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。
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