第447回鯖江市議会定例会 提案理由説明要旨(令和6年11月27日)
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最終更新日:2024年12月20日
第447回鯖江市議会定例会の開会に当たり、令和6年度補正予算案をはじめ、各議案のご審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要をご説明申し上げます。
まずはじめに、昨日の22時47分頃に、石川県西方沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました。本市におきましても震度3が観測されたことから、被害状況を確認するため直ちに市内のパトロールを実施いたしました。幸いにも人や住宅への被害の報告はございませんが、現在、市所管施設の被害状況などを確認中でございます。改めて災害はいつどこで起きてもおかしくないということを認識したところであり、地震や局地的な豪雨など想定外の災害に備えて、防災訓練などを通じた防災意識の高揚を図ってまいります。
さて私は、さきの市長選挙におきまして、市民の皆様の温かいご支援をいただく中、無投票当選させていただき、2期目の市政を担わせていただくことになりました。これからの4年間、無投票当選という責任の重さを胸に、引き続き、市民の皆様の負託に応えられるよう、全力を挙げて職責を果たしたいと考えております。私は、一期目の4年間、市を二分する選挙を経ての就任でありましたので、まず、今後はノーサイド、チーム鯖江で取り組んでいくと申し上げました。
そして、広く市民の皆様と職員の声を聴き、対話を大切にし、共に考え、共に汗を流しながら市政運営を行うことが必要不可欠であるという考えのもと、特に、コロナが5類に引き下げられてからは、それまで以上に市民の皆様との対話の機会を増やし、昨年度までの3年余りの間に、約90回にわたり延べ約1,600名の皆様と意見交換を行い、いただいたご意見を施策に反映してまいりました。この度の無投票当選という結果は、この姿勢に対して信任をいただいたものと捉えており、引き続き、この基本軸は継続してまいります。
そして、私は、今回の選挙に当たり、2期目の方針といたしまして、「みんなでつくろう、笑顔の鯖江!」の実現に向け、「市民主役で日本一活気あるまち」と「ワクワク子育て日本一のまち」を掲げ、4つの分野に注力すると申し上げました。『笑顔があふれる「めがねのまちさばえ」~人が集い、輝き、挑戦するまち~』の実現は道半ばであります。市内の隅々まで市民の皆様の笑顔があふれている、そんなまちを目指すため、人口減少に少しでも歯止めをかけ、鯖江市に住み続けたい、住んでみたいと思っていただける、そんな選ばれる鯖江市を目指したいと考えております。現在、10代後半から20代前半の若者人口の社会減が続いております。この状況を食い止めるには、結婚や出産を迎える世代を中心とした若者の流入を促す、子育てに優しいまちづくりを推進することが必要不可欠であります。何より子育てに優しいまちは、その他全ての人にとっても優しく、暮らしやすいまちになりえます。
また、本市の最大の魅力であり宝は、まちづくりに積極的に参加する市民のパワー、市民力であります。本市のまちづくりはこの力に支えられております。この市民力をさらに高め、全ての市民が生き生きと活動できる居場所づくりを推進することで、より一層みんなが輝き、活気にあふれるまちづくりにつなげてまいります。この2点を念頭に私が注力する4つの分野について申し上げます。
1つ目には、「人が集い挑戦できるまち」をつくるため、「誰もが活躍できる場の創出」や「デジタルを活用した地域課題の解決」、「ふるさと学習による地域への誇りと愛着の醸成」に取り組みます。特に、「市民主役で日本一活気のあるまち」を掲げ、各地区まちづくり計画の策定を推進するとともに計画の実行に対する支援を行うほか、市内外の若者が集い鯖江の未来像を提案する事業も継続するなど、誰もが活躍できる場を創出してまいります。
2つ目には「育てやすい暮らしやすいまち」をつくるため、「切れ目のない子育て支援」や「ワークライフバランスの実現」に取り組みます。特に、財源の確保を図りながら、小中学校体育館や子育て施設への空調整備、給食費の負担軽減、高校生や大学生まで対象を拡大させた鯖江市独自の子育て支援、多子世帯への支援拡充を検討するほか、切れ目のない子育て支援や保育士の確保、こどもの夢や自主性を育む事業の推進にも継続して取り組んでまいります。
また、屋内遊戯施設につきましては、引き続き嚮陽会館に設置する方向で協議を進めてまいります。
3つ目に「稼ぐ地域、魅力ある仕事」をつくるため、「産業の高度化」、「デザイン思考、デザイン経営の導入」、「雇用の創出」、「持続性のある農業経営の確立」に取り組みます。特に、まちづくり組織の立ち上げに注力しつつ、観光資源の磨き上げと県外への効果的な発信、越前漆器産地と朝倉氏遺跡などの観光地をつなぐ動線整備などを検討してまいります。
また、都市部の若者にも魅力を感じてもらえるような、ものづくりや情報産業等の企業誘致のほか、デザイン思考を持つ経営者育成、ビジネスにおけるプレゼン力の向上にも注力してまいります。さらに、農業振興として園芸作物の生産支援や機械化・自動化による作業の軽減化も検討してまいります。
4つ目に「安心で快適で魅力的なまち」をつくるため、防災・減災を強化するべく、甚大な被害をもたらした能登半島地震や豪雨を教訓に、大規模災害に備えた「災害に強い鯖江」の確立に向け、ハード・ソフトの両面から取り組むほか、鯖江駅周辺整備につきましては、駅前ビルの空きテナントへの店舗誘致に注力するとともに、中断した鯖江駅周辺の整備計画もなるべく早い時期に再開してまいります。
また、二次交通の利便性確保を図るため、運転手の確保や新たな交通手段について検討してまいります。さらに、西縦貫線の融雪・歩道段差解消の早期完了をはじめ、安全で快適な道路整備や、超高齢化への対応として、フレイル予防のための健康づくりや介護予防事業の推進などにもより一層取り組みます。
また、市政運営の基盤となるのは人であります。引き続き、職員の確保、育成、職場環境の改善に取り組むほか、業務の能率化に向けてAIの活用を促進してまいります。
そして、併せて財政の健全化を保つために、市民の皆様に求められているサービスは何なのかを選択し、そこに集中させることも必要であると考えております。
それでは、当面する諸課題について、申し上げます。
まず、嚮陽会館複合交流施設整備事業でございますが、市民の皆様のご意見を積極的に取り入れ、多くの方々に喜ばれる施設の整備を目指し、現在、事業者と、全体打合せや分科会を設けながら、細部にわたる検討を重ね、基本設計を進めております。
また、嚮陽会館関係団体、市民活動交流センター利用団体および福祉団体の方々とも引き続き協議を重ね、市民参加型のワークショップやアンケート調査、こどもワークショップを開催しており、こどもをはじめ、より多くの市民の皆様のご意見や多様なニーズを反映させていきたいと考えております。今後も市民の皆様をはじめ議会ともしっかりと情報共有しながら、より良い施設づくりを進めてまいりますので、引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
次に、公共施設使用料の市外加算について申し上げます。現在、本市では、費用負担の公平性の観点から、「建設費を負担している市民」と「建設費を負担していない市外在住者」とに差を設け、市外在住者による体育施設の専用使用料に加算率20%を適用しております。しかしながら、越前市が体育施設以外も含め令和2年4月から、福井市が体育施設について令和6年4月から、それぞれ加算率50%を適用しており、近隣市との不均衡が生じております。このような状況から、近隣市との均衡を図るため、本市においても、市外住民による公共施設の専用使用料の加算率について、体育施設以外も含め50%にすることとし、令和7年7月1日から適用いたします。
次に、市内公共施設の入浴料および宿泊料の改定について申し上げます。神明苑、ラポーゼかわだ、および市民ホールつつじの入浴料につきまして、今年の1月に県の普通公衆浴場の入浴料金統制額が450円から490円に引き上げられ、県内市町においても入浴料金の引上げが行われていることから、大人の入浴料を80円引き上げたいと考えております。
また、神明苑とラポーゼかわだの宿泊料につきましても、市内民間宿泊施設の宿泊料との均衡を図るため、条例に定める宿泊料上限額を引き上げたいと考えており、令和7年7月1日から適用いたします。
次に、令和7年度当初予算編成でございますが、内閣府の「経済財政運営と改革の基本方針2024」において、『豊かさを実感できる所得増加を実現し、来年以降に物価上昇を上回る賃上げを定着させる』ことや、『日本経済を熱量あふれる新たなステージに移行させるため、地域経済をけん引する中堅企業と、雇用の7割を支える中小企業の稼ぐ力を強化する』ことが示されております。本市の令和7年度の財政見通しは、市民生活や経済活動の回復により税収は増加するものの、歳入全体として大幅な増収は見込めません。一方で、歳出は、光熱燃料費や建築資材の高騰、人件費の上昇により、施設の維持管理費や整備費が増加し、財政環境は厳しさを増しております。限られた財源を有効に活用する観点から、市民ニーズの高い分野や大きな社会的課題への対応に予算を重点化するとともに、効果の乏しい既存事業については積極的に廃止するなど、前例踏襲型から脱却し、メリハリをつけた予算編成を指示いたしました。
大変厳しい財政状況の中ではありますが、本市の新しいブランド戦略『つくるさばえ』の実現を目指し、「ひとづくり」「支え手づくり」を軸に、「ものづくり」「ことづくり」「まちづくり」に繋げていく事業に対して、重点的に予算配分を行います。
また、来年は市制70周年を迎え、アニバーサリー事業を活かしたプロモーションにも力を入れることで『市民を巻き込んだALLさばえ』での取組みを広げていくことを目指します。そのほか、新規事業だけでなく、既存事業の魅力向上にも時間をかけながら、『次の80周年や90周年を迎えるための新たなスタートの年』にふさわしい予算内容となるよう、職員一丸となって取り組んでまいります。
一方、現在、政府において、年収が103万円を超えると所得税が生じる、いわゆる「年収103万円の壁」の引上げについて、12月にとりまとめられる税制改正大綱への反映に向けた議論がされております。具体的な引上げ幅につきましては見えておりませんが、住民税の減収や地方交付税への影響が考えられることから、引き続き政府の動向を注視しつつ、労働時間を抑制されている方たちがより一層ご活躍されることによる経済効果や、消費押上げ効果による地方消費税の増収などの好影響の方が大きい制度となるよう、しっかりとした議論がなされることを期待しております。
それでは、主要な事業について申し上げます。
まず、市制70周年記念式典でございますが、昭和30年1月15日に今立郡と丹生郡の2町5村が合併して、今の鯖江市が誕生したこの節目の年を市民の皆様と共に祝福し、先人の歩みに感謝しつつ、更なる鯖江市の発展を祈念いたしまして、来年1月15日に文化センターにて開催します。記念式典では市政功労者などの表彰や、市内の小中学生や高校生、市民団体の皆様による様々な催しを予定しております。
次に、「安心で快適で魅力的なまち」をつくるため、今年も、本格的な雪のシーズンに備え、先月30日に雪害対策関係機関の連絡会を開催し、市民生活の安全確保のための調整を行うとともに、今月6日には除雪基地の所長・副所長会議を開催し、各地区での除雪対応を確認しました。
また、除雪体制は除雪車両の台数拡充に加え、除雪作業のオペレーターの確保の支援を行うなど、体制強化を図りました。気象台は、12月から2月の降水量と降雪量が平年並みか多く、一時的に強い寒気が入ると大雪になる可能性が高いと注意を呼びかけています。自助・共助・協働の理念のもと、地域ぐるみで除雪や冬の生活マナー向上を啓発し、市民の皆様と協働して雪害対策に取り組んでまいります。
次に、鯖江駅周辺の取組でございますが、ハピラインふくい鯖江駅売店につきましては、11月から改修工事を開始しており、ファミリーマートと協議・調整し、来年1月23日の開店を予定しております。
また、1階に移転する「えきライブラリーtetote」および2階フリースペースにつきましては、今議会に改修費等の予算をご提案させていただきました。これらの施設は鯖江駅周辺の賑わいの核となるもので、議会の承認後、できるだけ早い時期のオープンを目指してまいります。
一方、鯖江駅などの利用状況や周辺の再整備につきましては、市民の意向を把握するため、「鯖江駅等の利用状況実態調査」をハピラインふくい鯖江駅・北鯖江駅・福井鉄道福武線西鯖江駅において、対面で調査を実施し、565人から回答を得ました。
また、今月1日には、市民1,000人に、郵送による「鯖江駅および駅周辺の利活用と再整備」、「日常の移動手段等」の調査を、さらに、今月14日からは、事業所・市内高等学校・商工会議所や眼鏡協会など15の企業や金融機関、団体等の従業員、生徒、職員を対象に、「駅利用に関するアンケート調査」を実施しております。調査結果は年内に速報データを集計し、年度内に報告書をまとめます。今後はスマートフォンの位置情報データも活用しながら、鯖江駅周辺の整備計画に取り組んでまいります。
次に、市民主役のまちづくりでございますが、まちづくりへの参画意欲と市民力の向上を目指し、今月22日から24日に「さばえ市民主役フェス」を開催いたしました。市民主役のまちづくり活動を見える化する「市民主役デザイン展」や、「さばえ市民主役アワード2024」、市民力を高める拠点「市民主役所」について考える「サバヌシ総会」など、多彩な企画により、本市の宝である市民力を発信し、多様な人材が参加して交流を深めることができたと考えております。
一方、顧客中心主義経営の普及を図る一般社団法人CRM協議会が主催する「2024CRMベストプラクティス賞」を、15企業・団体の中で、自治体として唯一本市が受賞いたしました。これは、本市が市民主役のまちづくりを進めていることが、受賞の理由にあげられましたが、「市民主役の地域活性化モデル」として、昨年度から行っている「市民が市民を表彰する」「これまで見逃していたけど実はすごい人」をコンセプトとした「市民主役アワード」も評価されたものであります。この受賞を契機に、市民活動の担い手育成とまちづくり人材の拡大で市民力がより一層高まり、市民主役で日本一活気あるまちになることを期待しております。
次に、令和5年4月より導入しておりますパートナーシップ宣誓制度でございますが、11月1日からパートナーシップ制度自治体間連携ネットワークに加入いたしました。これにより、加入自治体間での転居の場合、転出した自治体への宣誓書受理証明書の返還手続きや、転入する自治体での再度の宣誓手続き、独身であることの証明書の提出が一部不要となり、転居先自治体で継続して制度を利用できるようになりました。性の多様性への社会的理解が促進され、市民一人ひとりが互いの個性や多様性を認め合い、誰もが自分らしく誇りを持って暮らせるまちの実現を目指してまいります。
次に、ごみ排出量削減の取組でございますが、本市では、燃やすごみの削減を目指し、木枠コンポストの普及を積極的に進めています。現在、12基の木枠コンポストがすべて設置され、公園などの落ち葉や除草くずの削減が期待されています。今年10月までの燃やすごみの量は、昨年の同時期に比べて若干減少しました。しかし、10月に実施された組成調査では、燃やすごみに含まれる資源物の割合が昨年よりも高くなっていることが判明しました。このため、資源の再利用をさらに進めるために、分別の徹底が重要であり、令和2年度比で2割減を維持するため、分別の徹底を改めて推進していきます。市民の皆様には、引き続きご協力をお願いし、資源の再利用とごみの減量化に向けた取り組みを一層強化してまいります。
次に、産業振興でございますが、先月17日にうるしの里会館で「第27回ジャパン漆サミット」が開催されました。全国の漆器産地の自治体首長や産地組合理事長が集まり、漆器産地の連携強化と漆器文化の発展を目的に意見交換を行いました。産業観光や漆器職人の後継者育成について現状や課題を協議し、「漆文化」の素晴らしさを次世代に引き継ぎ、さらなる発展に向けた共同宣言を採択いたしました。
また、10回目を迎えた「RENEW」が11月1日から3日間、河和田地区を中心に開催されました。イベント中日の2日には大雨に見舞われましたが、昨年を上回る118社が参加し、10回目を迎えての特別企画も開催される中、県内外から多くの工芸ファンの皆様にご来場いただくことができました。今後も、このようなイベントを通じて、訪れる人々にとってより魅力的な体験が提供できるよう支援してまいります。
次に、「育てやすい暮らしやすいまち」の施策でございますが、「(仮称)こどもの権利条例」の本年度中の策定に向けて、策定委員会、庁内連絡会の開催をはじめ、市内小中学生や保護者の方々にアンケート調査を実施したほか、市内高校生との勉強会やアンケートの実施、また講演会やワークショップを開催し、広く市民の皆様からご意見をいただき、条例素案を作成いたしました。
また、「鯖江市こども計画」の策定につきましては、令和6年度で、第2期子ども子育て支援事業計画が計画期間を終了することから、包括的に見直しし、「第3期鯖江市子ども子育て支援事業計画を、こども基本法やこども大綱を勘案して定める「市町村こども計画」と併せ、「鯖江市こども計画」として計画素案を作成いたしました。こちらにつきましても、高校生や保護者を対象にしたアンケート調査や、小中学生とのヒアリング等を実施し、広くご意見をいただき、素案を作成いたしました。
条例素案や計画素案につきまして、12月にパブリックコメントの募集を行い、3月の策定を目指してまいります。
一方、ハード事業であります中学校の空調設備の整備につきましては、生徒の熱中症対策や災害時の避難所としての機能強化の必要性から、体育館への空調設備の導入のための調査結果を踏まえ、全ての中学校体育館、特別教室への空調設備の整備に向けた実施設計を行ってまいります。
次に、これからのまちづくりを支える「人づくり、つながりづくり」の施策でございますが9月に、小中学生の夢を応援する「ドリームチャレンジ2024プレゼンコンテスト」を開催し、10組19人が夢についてプレゼンテーションを行い、3つの夢を応援することを決定し、すでに2つの夢が実現しております。他の7つの夢も素晴らしく、実現に向けた支援を検討しており、これからも市民、企業、行政が協力して、夢を抱き続ける子どもたちを応援してまいります。
また、来年1月12日、文化センターにて「はたちのつどい」を開催いたします。700人余りの若者が20歳を迎え、自立した社会人として成長したことをお祝いいたします。式典終了後の「地区のつどい」では、集まった青年たちが交流し、親睦を深めるとともに、地域への理解を深めます。これにより、ふるさと愛を育み、若者のまちづくりへの参加を促すことで地域の活性化を目指します。
そして、高年大学では、4月からのカリキュラムが終了し、今月15日に閉講式が行われ、242名の受講生が修了証書を手にされました。この学びの成果を本市の未来を担う子どもたちや若い世代に伝え、地域貢献につなげていただくとともに、ひとりひとりが生きがいを持って幸せを実感できるよう支援してまいります。
次に、スポーツ振興でございますが、今月30日、総合体育館において「体操のまちさばえトップアスリートによる体操競技演技会」が開催されます。鯖江高校出身のパリオリンピック体操競技男子団体金メダリストの杉野正尭選手がオリンピック後初めて鯖江入りし、金メダル獲得のお話や、今後の目標などについて語っていただくほか、鯖江高校体操部のOB・OGを招待し、現役の鯖江高校体操部の選手たちとともにトップレベルの技を市民の皆様に披露いたします。「体操のまちさばえ」を再認識していただく機会とし、「体操のまちさばえ」の一員としての誇りや地元愛を高めてまいります。
また、今月3日に開催された第22回福井県駅伝選手権大会では、鯖江高校女子が6年連続10回目の優勝を果たし、全国高校駅伝への出場権を獲得しました。先月5日から15日にかけて開催された佐賀県での国民スポーツ祭では、鯖江高校OGの福井チームが体操競技成年女子団体で優勝。先月26日から28日にかけて開催された全国障がい者スポーツ大会では、熊野真世さんが陸上200m知的少年の部で全国2位、藤木寿幸さん率いる福井チームがバレーボール精神障がいの部で連覇を達成しました。さらに、北中山小学校6年の村岡咲来さんが全国小学生陸上競技交流大会で6位入賞、神明小学校6年の惣宇利銀河さんが侍ジャパンU-12代表の主将として活躍中です。これら鯖江の子どもたちの快挙は、私たちに元気と希望を与えてくれています。これからも、市民の皆様とともに、鯖江の子どもたちの活躍を応援してまいります。
それでは、本日ご提案いたしました主な議案について、ご説明申し上げます。議案第78号「専決処分の承認を求めることについて」につきましては、10月9日の衆議院解散に伴い、10月27日の第50回衆議院議員総選挙および第26回最高裁判所裁判官国民審査を執行するため、「令和6年度一般会計補正予算(第4号)」として、それらの事務諸経費2千2百万円を計上し、10月10日に専決処分をしたものでございます。
次に、議案第66号「令和6年度一般会計補正予算(第5号)」についてでありますが、総務費におきまして、鯖江駅2階の「えきライブラリーtetote」を1階へ移設、およびその跡地をフリースペースとして再整備するための工事費用として2千350万円、嚮陽会館の非常用自家発電装置の修繕費用として167万円を計上いたしました。
また、民生費におきまして、物価および電気料金の高騰で運営に大きな影響を受けている障がい者施設、高齢者施設への支援金として5千6万円余、同様に私立保育所等への電気料金の支援金として775万円余、神明苑の温泉掘削にかかる福井県への許可申請の諸経費に追加で110万円、民間事業者の地域密着型サービス施設の財産処分に伴う国庫補助金の返還金として735万円余、地域包括支援センターの業務負担軽減に資するICT機器導入の補助に34万円余、低所得者の介護保険料軽減にかかる法定分の繰出金として109万円余を計上いたしました。
また、商工費におきまして、神明エリアを中心にめがね産業を観光素材とした整備計画の策定に500万円、鯖江駅周辺の商店街等が主体となった成長計画策定の補助に200万円、ならびに同エリアの商店街の緊急消費喚起支援として170万円、地域交流センターの入浴施設関連の券売機更新に127万円を計上いたしました。
また、教育費におきまして、鯖江中学校の長寿命化改修工事費用として11億1千190万円、中央中学校および東陽中学校の体育館等への空調整備に必要となる実施設計に2千855万円、市内3中学校の令和7年度の教員用指導図書およびデジタル教科書の購入費用として1千30万円、豊公民館の長寿命化工事にかかる事務所機能の移設費用として110万円を計上いたしました。
また、これらのほか、次年度に向けた準備のための債務負担行為として、指定管理施設の協定更新のほか、町内LED防犯灯更新、戸籍システム法制化対応、生活保護システムの標準化事業、健康診査等事業、ごみ収集・減量化等の事業、鯖江中学校長寿命化事業にそれぞれ所要額のほか、年度末や年度当初着工による公共事業の平準化のためのゼロ市債の債務負担行為として、道路側溝整備や道路舗装改良工事、豊公民館の長寿命化工事のそれぞれ所要額を計上いたしました。
また、特別会計におきまして、国民健康保険事業特別会計に次年度に向けた準備のための債務負担行為として、健康診査等事業に所要額を計上するとともに、介護保険事業特別会計に所要額を計上いたしました。これらにより、特別会計等を含めた令和6年度の予算総額は、524億5千790万円となり、昨年度12月補正後と比べ3.9%の増となりました。その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき提案いたしました。以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議のうえ、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。
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