鯖江メガネファクトリー

浪漫堂
YELLOWS PLUS

見習うべきは…?

--オーダーメードを注文される方も県外の方が多いんですか?

うちのオーダーは半分くらいが県外からですね。福井県は人口が少ないですから。
電話でのお問い合わせもありますが、1回は来て下さいと言っています。ただ、県外の人でなかなかここまで来れるって方はそうはいない。まあ来る人は来るんですけど。車で来ようが電車で来ようが交通費を使って来て頂くわけですからね。いくらうちのオーダーが安くできるとはいえ、その分費用がかかる訳ですから。

----その分、大切にしてもらえそうですよね。

やっぱりマニアが多いみたいですよ。鯖江にあこがれ、鯖江に行ってみたいって人。「メガネの聖地」で、ついでにオーダーもできれば、みたいな感じです。まあ、だから値段だけで計れないですよね。

--そうですねー。

うちで扱っている、あるメーカーさんがあるんですけど、社長さんが気さくな方で、工場見学とかを受け入れるハシリなんですよね。鯖江っていうメガネの産地に来て、メガネについていろいろ見たり、ショップに行ったり、っていうのをしたい人がいらっしゃっても、「何もない」っていうことが多いんですよ。だから、うちでオーダーしてくれたお客様でそうやって鯖江に来た方とかには、土日はちょっとやってないですけど、それ以外でしたら電話して、お客様ひとり行くので工場を案内してあげてほしいと。
うちでオーダーして、製作工程を工場見学してもらうと、「ああ鯖江まできた甲斐があった」と、思ってもらえるんじゃないかと。

--それは、嬉しいと思います!

だから、私らは結局ものをつくる人間ではなくて売る人間なんですよね。ものづくりをしているのはメーカーさんとか職人さんであって。売る人間からすると、やっぱり“物“を売るんですけど、やっぱりちょっとエンターテイメント性というか、そういう部分も必要かなと。ただモノを売って、はい、いくらですっていうことじゃなくてね。まあメガネに限らず。
ちょっと話違うんですけど、私ディズニーランドがすごい好きなんですよね(笑)。何回も行きたくなるっていうか。

--夢を売るみたいな?

そうそう。ただモノを売ればいいやってことじゃなくて、そういうものも必要かなと思います。まあ理想ですね(笑)。工場とかではなく、こういう物販のところはね。お客様がより満足してくれる。「ああいう工場に行って、ああいう人たちが作ったメガネっていうのを、私は鯖江でオーダーしてきたんだ」っていう。いわゆる、うちがよく言ってるんですけど、モノをつくった人を買った人が見られる。あ、あの人がつくったんだっていう、作り手がみえるということも大切ではないかと。まあエンターテイメントまではいかないですけど、演出というか。

--楽しくなりますね。

お客様も色んな人が来ますよ。東京から、「私は手づくりメガネがつくれるようになりたいんですけど、どこか修行するところはないですか?」という方が来たりとか。

--へぇー。

だからそういう時も、じゃ、うちの職人さんにちょっと電話して、こういう方が来てるんですけど、現場がどういう風なものなのか、ちょっと見せてあげてもらえないかと頼んで、行ってもらったりとか、そんなこともあります。大分、最近はメガネのイメージが、カッコいいという風にもなってるようですね。

--なりましたよねー。

いいことだと思いますけどね。

なるべく、入りにくいお店
武器=「鯖江」に住んできたこと
見習うべきは…?
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