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近松の生涯

ページ番号:795-519-176

最終更新日:2024年3月26日

吉江藩城下町想定図(近松がいたころの吉江)

近松と鯖江

承応2年(1653)、福井藩の武士の家に次男として生まれた近松は、本名を杉森信盛(すぎもりのぶもり)といいます。小さい頃は次郎吉(じろうきち)と呼ばれ、成人後の通称は平馬、作者となってからは筆名を近松門左衛門としました。父・杉森信義は始め福井藩士でしたが、福井藩の分家に吉江藩ができると、藩主・松平昌親に従って吉江藩士となりました。母は福井藩に勤める医師・岡本為竹の娘・喜里との説がありますがはっきりとはしていません。12歳頃までこの吉江で過ごした後(1664以降)、父・信義は吉江藩を辞め、一家は京都へ引っ越しました。

近松門左衛門の出生地について

近松門左衛門は、福井で生まれたというのが通説でしたが、福井大学名誉教授 三好修一郎 氏は、吉江藩主松平昌親が西光寺(鯖江市)に宛てた書状を調査し、吉江藩士であった近松の父は近松が生まれる以前に吉江(現鯖江市)に入っていたことから鯖江で生まれたという説を発表されました。

福井大学名誉教授 三好 修一郎 氏

出 典  歌舞伎 研究と批評61 特集:近松(下)上演編
発 行  歌舞伎学会 平成30年9月10日

浄瑠璃作家としての出発

京都に移った近松は公家に仕え、その間、浄瑠璃の語り宇治嘉太夫と出会い、彼のもとで浄瑠璃作家の修行を始めます。天和3年(1683)、嘉太夫に書いた「世継曾我」が世評を得、嘉太夫の門下にあった竹本義太夫とも提携するようになりました。貞享元年(1684)、大坂に竹本座を創設した義太夫を祝って書いた「出世景清」を契機として、現実的、個性的描写による浄瑠璃の新生面を開き深化を遂げました。

歌舞伎作者としての活躍

元禄期後半の約10年間は、上方の名歌舞伎俳優坂田藤十郎との緊密な提携のもと、歌舞伎制作に主たる情熱を注ぎました。代表作として「傾城仏の原(けいせいほとけのはら)」があります。

歌舞伎から浄瑠璃へ

藤十郎が都万太夫座(京都)の座元を引退すると大坂に移住し、義太夫の竹本座専属となって浄瑠璃の創作に専念しました。元禄16年(1703)「曾根崎心中(そねざきしんじゅう)」で大当たりをとって以降、次々と傑作を生み出していきました。

近松の最期

享保9年(1724)11月22日、大坂天満で没し、約40年に渡る作家生活を終えました。大坂谷町法妙寺、尼崎広済寺に葬られています。

近松門左衛門略年譜

年代 概要
承応2年(1653) 吉江藩(現在の鯖江市吉江町付近)で生まれたと推定。
人間形成に大切な時期を過ごす。
(寛文4年以降) 京都へ移住する。 公家に仕える。
寛文11年(1671):18歳 俳句集「宝蔵」に入集する。
天和3年(1683):30歳 宇治座で「世継曽我」を上演する。
貞享3年(1686):33歳 「佐々木大鑑」にはじめて作者名“近松門左衛門”と署名する。
浄瑠璃作者として活躍する。
(元禄期後半) 歌舞伎作者として活躍する。
元禄16年(1703):50歳 「曾根崎心中」が大当たりとなる。
宝永3年(1706):53歳 京都から大坂へ移住する。 浄瑠璃で多くの傑作を生み出す。
正徳5年(1715):62歳 「国性爺合戦」が長期公演される。
享保9年(1724):71歳

「関八州繋馬」を上演する。 辞世文を書く。

11月22日大坂で亡くなる。

近松関連年表

より詳細な近松関連年表は下記リンク先の巻末に収録されています。

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