第456回鯖江市議会定例会提案理由説明要旨(令和8年5月26日)
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最終更新日:2026年5月26日
第456回鯖江市議会定例会の開会にあたり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
ただいま表彰をお受けになられました 空 美英議員および大門 嘉和議員におかれましては、鯖江市議会議員として10年の長きにわたり、市政の発展と市民福祉の向上に寄与されましたことに対し、市民を代表し深く感謝申し上げます。今後とも、健康には十分ご留意され、市政発展のため、さらに一層ご尽力いただきますようお願い申し上げます。
それでは、令和8年度補正予算案をはじめ、各議案のご審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要を申し上げます。
はじめに、今月3日から5日にかけて「第65回さばえつつじまつり」が開催されました。今年は、つつじの見頃が例年より早く進んだことや、会期初日の午後から2日目の夜にかけて雨交じりの天候の中での開催となりましたが、最終日の5日は好天に恵まれ、3日間で6万1千人余の皆様にご来場いただきました。
これに先駆け、先月17日から、新たな移動手段の確保と観光周遊性の向上を目的に、電動シェアサイクルサービス「LUUP(ループ)」を活用した2年間の実証事業を開始いたしました。本事業では、駅などの交通結節点と産業観光施設などを結ぶ二次交通としての有効性を検証するとともに、利用データの分析を通じて、本市が抱えるラストワンマイルの課題解決や、持続可能な都市交通の在り方を検討してまいります。具体的には、鯖江・神明・河和田の各エリアに、電動アシスト自転車40台と24か所のポートを整備し、貸出・返却・決済のすべてをスマートフォンアプリで完結できる仕組みとしております。本市の魅力あるスポットを「LUUP」で気軽に巡っていただくことで、滞在時間の延伸や消費機会の拡大につなげ、観光の質の向上を図ってまいります。
また、先月20日、「市営駐車場満空システム」と「混雑状況ライブ配信」を公開いたしました。本システムでは、市ホームページから、鯖江駅周辺、文化センター前、西山公園周辺にある市営駐車場7か所の空き台数をリアルタイムで確認できるほか、西山公園周辺の道路や駐車場の状況をライブ映像で配信しております。これにより、事前に混雑状況を確認していただくことで、他の駐車場や公共交通機関の利用を促進し、市民や来訪者の皆様の利便性向上と交通渋滞の緩和につなげてまいります。
これらのほか、ワイプラザ鯖江店様のご協力により、店舗屋上駐車場も利用いただいたことで、交通の混乱が発生することなく、会場は来場された多くの皆様の笑顔につつまれていました。
同じく3日と4日には、うるしの里会館において、「河和田塗越前漆器まつり」が開催されました。今年は、来場者の円滑な誘導を図るため、市内各所の道路案内標識の表示を「うるしの里会館」に統一するとともに、恒例となっておりますプレミアム付き商品券の販売効果も相まって、昨年を上回る約1万500人の皆様にご来場いただきました。
そして、今月10日に開催いたしました「鯖江つつじマラソン」には、昨年より約500人多い、2,895人のエントリーをいただきました。3kmの部では、一般車いすで7人、視覚に障がいのある方など5人が出走されるなど、子どもから大人まで、多様なランナーが、鯖江の春を感じながらコースを駆け抜けました。
また、先月26日には、東公園多目的広場において、「鯖音フェス」が開催されました。本フェスは、鯖江高校吹奏楽部が「吹奏楽でまちを盛り上げたい」という思いのもと、学生主体で企画・運営したものであります。当日は、吹奏楽部のステージ演奏やスペシャルゲストのパフォーマンスに加え、楽器体験や眼育、本市のものづくりを体感できるワークショップなどが行われ、約2,500人の来場がありました。 企画・運営に携わった学生からは、「鯖江の賑わいづくりに貢献でき、大きな経験となった」などの声も寄せられ、まちづくりへの参画のきっかけとなったことを大変嬉しく思っております。
私は、市長就任以来、より住みやすいまちをつくっていくためには、市民の皆様との対話を大切にし、ともに考え、ともに汗を流しながら市政を進めることが重要であると申し上げ、実践してまいりました。今年度も、来月17日の、各地区の皆様と自由に意見や思いを語り合う「ふれあい座談会」の開催を皮切りに、地区区長会や各種団体の皆様をはじめ、若者や女性を含めた幅広い世代の方々との意見交換を行ってまいります。引き続き、多くの市民の皆様の声を丁寧に受け止め、市民に開かれた「居場所」と「舞台」を創出し、地域の担い手の育成につなげてまいります。
さて、今年も梅雨の時期を迎えます。これに備え、先月には庁内関係課による連絡会議を、先週18日には『鯖江市水防協議会』を開催して、各機関との連携体制や水防対策を確認・協議したところであります。今後も各地区において協議会を開催し、地域の皆様と協働して避難所運営や水防対策の確認を進めてまいります。併せて、消防機関や市職員による水防訓練、排水機場など各設備の始業点検、水門・樋門等の適切な管理と操作手順の確認を徹底し、出水期に向けて万全の体制を整えてまいります。
また、総合防災訓練を今年度は豊地区において11月15日に実施する予定であります。先月から今月にかけ、全国各地で震度5強を観測する地震が相次ぐなど、災害はいつどこで発生してもおかしくありません。日頃の備えを確かなものとし、災害発生時に適切な行動が取れるよう、本訓練を通して防災体制を確認するとともに、地域住民の皆様と連携し、地域全体の防災力向上に取り組んでまいります。
それでは、当面する諸課題について申し上げます。
まず、物価高騰対策給付金の給付状況についてでありますが、住民税非課税世帯の皆様への支援につきましては、昨日までに、対象世帯の約8割にあたる3,072世帯への支給が完了しております。
また、0歳から18歳までのお子さんを養育している世帯への支援につきましては、先月30日の申請期限までに申請のあった児童11,472人分について支給を完了しております。
さらに、19歳から64歳までの市民の皆様への支援につきましては、先月30日には配達が完了し、昨日までに、対象者の約8割にあたる29,132人が、はぴコインをチャージしており、1億5千854万円余が使用されております。
65歳以上の市民の皆様への支援につきましては、今月29日までに、対象者の約6割にあたる10,563人への支給が完了する予定であります。
次に、町内公民館の省エネルギー化と物価高騰による地域負担の軽減を目的とした「地域コミュニティ省エネ化推進事業補助金」につきましては、これまでに各町内会から40件の申請をいただいており、引き続き、本制度が多くの町内会に活用されるよう周知に努めてまいります。
また、長引く物価高騰による市内中小企業者への影響を軽減するため実施しております「鯖江市生産性向上設備等導入支援補助金」につきましては、これまでに16件の申請を受け付けており、現在も複数の事前相談が寄せられております。
設備投資を通じた生産性向上や経営基盤の強化に対する事業者の関心の高さがうかがえるところであり、今後も事業者の実情に寄り添った支援を進めてまいります。
次に、嚮陽会館複合交流施設整備事業についてでありますが、今月19日に、本体工事および駐車場整備工事の入札を執行いたしました。その結果、本体工事の建築工事が不調となりましたので、現在、再入札の実施に向け、精査・調整を行っております。これに伴い、本体工事の電気設備工事および機械設備工事につきましては、建築工事の設計内容の見直しの影響が生じる可能性を否定できないことから、工事間の整合性確保および契約変更リスクを回避するため、本議会への工事請負契約の議案提出を見送らせていただくことといたしました。
なお、外構整備および駐車場整備につきましては、先行して着工したいと考えており、うち駐車場整備につきまして工事請負契約の議案を提出させていただきました。工期は、令和10年2月29日までを予定しており、同年春の桜開花時期までの完成を目指し工事を進めてまいります。
これに伴い、嚮陽会館は5月末をもって休館とさせていただきます。工事期間中は、全館を利用いただけないほか、駐車可能台数も一時的に減少するなど、市民の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、嚮陽会館内のハローワークプラザさばえにつきましては、来月1日よりワイプラザ鯖江店内で供用を開始いたします。あわせて、「ここる」につきましては、来月上旬に文化の館へ移転し、嚮陽会館の工事完了まで営業を継続いたします。
次に、神明苑の再整備についてでありますが、現在、今年度内の基本構想策定を目指し、作業を進めております。そのような中、内閣府において、地域金融機関等と地方公共団体が連携し、公有財産等の活用を通じて地域課題の解決を図ることを目的とした「官民連携地域金融力促進事業」を実施されるとの情報を得たところであります。このため、本事業の活用も視野に入れつつ、申請に向けた準備を進めております。基本構想策定にあたっては、市民の声と民間事業者の意見を踏まえることが重要であることから、地域において幅広いネットワークを有する地域金融機関等と連携し、収益性の確保と魅力ある施設の実現を目指してまいります。
それでは、主要な事業について申し上げます。
まず、行政改革とDXの推進についてでありますが、これまで、令和6年3月に策定した「鯖江市行政改革大綱」に基づき、業務プロセスの見直しやデジタル技術の活用を通じて、事業の在り方の見直しと事務の効率化を進めてまいりました。今年度は大綱の中間年度となることから、学識経験者や市民代表の皆様で構成する行政改革推進委員会を開催し、取組状況や課題を外部の視点で検証いただき、今後の取組みに反映してまいります。
また、今年度に実施する業務量調査の分析結果と条例や規則に残るアナログ規制の見直しを連動させ、業務プロセスの簡素化や自動化を推進してまいります。これらの取組みを通じて、持続可能で効率的な行政運営の確立を目指してまいります。
次に、職員自らが職場環境の改善に主体的に取り組む「わくわくプロジェクト」につきましては、プロジェクトチームが昨年度に実施した職員アンケートの結果を踏まえ、本年度は「窓口開庁時間の短縮」および「フレックスタイム制度」をテーマとする検討チームを立ち上げます。実態調査と課題の整理を進めるとともに、先進事例の研究を行い、市民サービスを低下させることなく、職員一人一人がより柔軟で働きやすい環境を実現できるよう取り組んでまいります。
また、ハラスメント対策の強化についてでありますが、職員が安心して相談できる体制を整えるため、外部の専門機関による相談窓口を新たに設置いたしました。さらに、「ハラスメントの防止および対応に関する指針および運用要領」を改定し、特別職である市長、副市長、教育長も対象として明確に位置付けるなど、対策の実効性を高めたところであります。引き続き、ハラスメントの未然防止と早期解決に取り組み、すべての職員が安心して働くことのできる職場環境づくりを一層推進してまいります。
次に、今年度の機構改革により、市民の皆様の身近な「くらし」と「福祉」に関する相談窓口を統合した「くらしと福祉の相談課」の現状についてでありますが、生活困窮や債務に関する相談と消費生活相談を一体的に扱えるようになったことなどにより、早期支援につながっております。また、複合的な課題を抱える相談につきましても、関係部署や関係機関と連携し、重層的支援体制のもと切れ目のない支援を行うなど、市民一人一人の状況に寄り添い、安心して暮らすことのできる地域づくりをさらに進めてまいります。
次に、甲府×鯖江“つくる”プロジェクトについてでありますが、先月8日、本市と甲府市、両商工会議所、株式会社W TOKYOの5者による連携協定を締結いたしました。本協定は、「つくる」をテーマに「産業」と「若者」に焦点を当て、未来を担う若者が地域の基幹産業を「知る・触れる・体感する」機会を創出するとともに、若者の発想を活かした商品開発、域外人材との交流促進、さらには産官学金言の連携による協働の仕組みづくりを複合的に推進するものであります。すでに、市内漆器事業者と甲府市内の宝飾事業者とのコラボ商品の検討が始まっているほか、両市のイベントへの相互出展についても調整が進んでおります。なお、本協定の締結はあくまで出発点であります。今後は、両市連携によるTGC地方創生ステージの展開、企業連携を目的とした職人交流事業、地場産品や日本酒・ワインと調和する「食」を通じた魅力発信と企業マッチング、さらには、小学校間のオンライン交流など、ものづくりの振興にとどまらない幅広い取組みを全庁一体的に推進し、更なる可能性を広げてまいります。
次に、脱炭素化への取組みについて申し上げます。
まず、今年度から、クリーンセンターの新たな焼却炉の稼働に伴い、ごみ発電によるエネルギーの地産地消を開始いたしました。本施設で発電される電力は、二酸化炭素排出ゼロの環境価値を持ち、脱炭素社会の実現に資するものとして、その余剰電力を市内の公共施設で活用しております。4月の発電実績は、総発電量が約120万kWhで、このうち広域衛生施設組合の施設で自家消費した後の余剰電力のうち約26万kWhを、市内29か所の公共施設に供給いたしました。これによる二酸化炭素削減量は116tで、令和6年度中の市役所の排出量の約1.3%に相当します。今後も、環境への負担を減らすべく、地域で生み出された再生可能エネルギーの地産地消に努めてまいります。
一方、LED照明への取替えや太陽光発電設備の設置に対する補助制度につきましては、今年度から補助の対象を拡大し、冷蔵庫やエアコン、高効率給湯器などの省エネ機器も対象に加え、今月1日から申請受付を開始いたしました。今後も、市民や事業者の皆様と連携しながら、市内における省エネルギー化と再生可能エネルギーの普及を着実に進め、脱炭素社会の実現に向けた取組みを推進してまいります。
また、ごみ排出量削減の取組みについてでありますが、家庭の燃やすごみ1人1日当たり排出量を令和2年度比で20%削減することを目標に、各種施策を進めてまいりました。その結果、令和7年度はマイナス20.3%となり、3年連続で目標を達成いたしました。市民の皆様のご理解とご協力に心から感謝申し上げます。今年度も引き続き、燃やすごみ袋への記名をお願いするほか、3きり運動の一層の推進などに取り組んでまいります。さらに、今年度から、撮影したごみの画像をもとにAIが本市の分別区分を判定する「AIごみ分別」を導入し、ごみ分別の適正化と、市民の皆様の利便性向上を図ってまいります。今後も、市民の皆様との協働のもと、より一層のごみ排出量の削減と資源化の向上に取り組み、持続可能な循環型社会の実現を目指してまいります。
次に、神明地区公立認定こども園整備工事についてでありますが、今月19日に入札を行い、施工者が決定いたしました。本議会において工事請負契約の締結について承認をいただいた後、改めて神明幼稚園の保護者や地元の皆様に対し説明を行い、令和10年度4月の開園に向け、安全安心を最優先に整備を進めてまいります。
次に、産業支援の取組みについて申し上げます。
まず、「2026めがねのまちさばえ未来ビジネスチャレンジ事業」でありますが、本事業は、本市の強みである「ものづくり」や、地域資源を活かした新たなビジネス等に挑戦する市内中小企業者や創業予定者を対象に、地域発のイノベーション創出を目的に今年度から実施するものであります。最優秀賞には100万円の事業支援金を用意するほか、最終審査会に向けたプレゼンテーション指導や専門家による伴走支援を行うことで、事業の具体化・実装を力強く後押ししてまいります。アイデアの募集は、来月15日までを予定しており、意欲ある皆様からの鯖江の新たな可能性につながる意欲的な提案を期待しております。
次に、若者の市内定着と将来を担う人材確保に向け、県内外の大学生や専門学校生等を対象に、市内企業合同によるオープンカンパニーを8月24日から27日までの4日間、開催いたします。本事業は、今年度で3回目となり、眼鏡、繊維、環境、福祉など多様な分野から12社の市内事業所様にご参加いただく予定であり、現在、参加学生の募集を行っております。学生の皆様に実際の職場を訪問いただき、企業の魅力や働く現場の実情に直接触れていただくことで、本市企業への理解を深めるとともに、将来的な地元就業への関心や意欲の醸成につなげてまいります。
併せて、高校生および高専生を対象とした「鯖江市未来のシゴト発見ツアー」を、7月27日からの3日間実施する予定であります。本ツアーは、市内企業の訪問や先輩社員との交流を通じて、地域で働く魅力や仕事への理解を深めていただくことを目的に、現在、参加企業を募集しております。こうした取組みを通じて、若い世代の地元企業への関心を高め、将来の進路選択や地元定着、人材確保につなげてまいります。
次に、今月29日に市内IT企業において「さばえIT推進フォーラム2026 電脳メガネサミット」が開催されます。近年、スマートグラスは、スマートフォンに続く次世代デバイスとして注目されており、本市の眼鏡産業とIT技術の融合による新たな価値創出が期待されております。当日は、地元眼鏡関連企業や有識者、クリエイターの皆様が集い、鯖江発のARグラス「SABERA(サベラ)」の紹介などを通じて、スマートグラス分野の将来像と新たな産業可能性を見出す貴重な機会となり、市といたしましても、引き続きこれらの取組みを応援してまいります。
次に、「さばえビジネススキルアップスクール2026」についてでありますが、本スクールは、市内事業者や若手人材の育成を目的として新たに開講するものであり、本市出身でプレゼンテーション講師で、書家としてもご活躍中の前田鎌利氏をはじめ、第一線で活躍中の講師陣をお迎えし、実務に直結するスキル習得を支援いたします。なお、第1回目のスクールを、明後日28日に開催いたします。本事業を通じて、人材の質的向上を図るとともに、地域企業の競争力強化と持続的成長につなげてまいります。
次に、今年度で5年目を迎えます「チームさばえ出展販路開拓支援事業」でありますが、金型や金属加工・表面処理などの企業が連携する「チームさばえ」として、本市が誇る高いものづくり技術の発信と認知度向上に取り組んでまいりました。今年も8社の市内企業とともに、7月1日から3日まで東京ビッグサイトで開催される「機械要素技術展」に共同出展いたします。本事業を通じて、鯖江のものづくりの強みを全国さらには世界へと発信し、新たな販路開拓やビジネス機会の創出につなげてまいります。
次に、観光施策について申し上げます。
鯖江まちなか交流・にぎわい協議会の進捗状況についてでありますが、本協議会は、鯖江駅周辺および中心市街地の「にぎわい創出」を目的として、令和7年11月に設置したものであり、鯖江商工会議所、鯖江観光協会、市を中心とする官民連携の枠組みのもと、多様な主体が参画しながら検討を進めております。これまでに「中心市街地分科会」「鯖江駅分科会」「産業観光・交流分科会」の三つの分科会を設置し、昨年11月以降、それぞれ3回から4回にわたり会議を開催する中で、現状分析や課題整理、施策の具体化に向けた議論を重ねてまいりました。また、先月28日に開催いたしました幹事会におきましては、副市長、商工会議所副会頭、各分科会の会長に加え、県にもオブザーバーとしてご参加いただき、各分科会における議論の進捗の共有と、今後のアクションプラン策定に向けた方向性について協議を行ったところであります。
今後は、本年度中のアクションプログラムの取りまとめに向け、官民が一体となって実効性の高い施策の具体化を図るとともに、スピード感を持って事業化へとつなげてまいります。あわせて、駅周辺から中心市街地までを面的に捉えた「まちづくり」を推進し、持続的なにぎわい創出と地域価値の向上に取り組んでまいります。
次に、教育施策について申し上げます。
まず、「第2期教育の振興に関する施策の大綱」の改定についてでありますが、本大綱は、本市における教育施策の基本的な方向性を示すものであり、計画期間は令和4年度から令和8年度までの5年間としております。今年度は、本大綱に基づく施策に関わる各種団体を対象にアンケート調査等を実施し、その意向を反映させるとともに、社会情勢や教育を取り巻く環境の変化を踏まえ、より実効性の高い大綱となるよう改定作業を進めてまいります。
次に、子どもと教職員の安全・安心を守る取組みについてでありますが、全国的に保護者や地域の皆様からの学校への要望が増加し、本市でも学校だけでは対応困難な事案や教職員の負担が大きい事案が報告されております。そこで、本市では、学校管理職OBやスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、弁護士、警察OBなどで構成する「学校問題解決支援チーム」の設置に向け、準備を進めております。この支援チームにより、保護者や地域の皆様との関係づくりを大切にしながら、子どもを守るために必要な最適な判断と行動を学校が取れるよう支援してまいります。
次に、今年度、AIロボット「LOVOT(らぼっと)」を市内小中学校8校に導入し、これをもって市内全小中学校への導入が完了いたしました。開発元であるGROOVE X株式会社によれば、公立の小中学校において全校導入している自治体は、現在時点で鯖江市のみとのことであります。LOVOTは、心身のふれあいによるヒーリング効果が期待され、登校意欲や学習活動への参加意欲の向上に寄与するものであり、今後も学校現場での有効な活用を推進してまいります。
また、こうした取組みを契機として、先月25日、26日の2日間、本市内において同社主催によるLOVOTオーナー向けバスツアーが開催されました。約60人が参加し、絵付け体験やLOVOT専用メガネのセミオーダーなどを通じて、本市産業に触れていただきました。本ツアーは来年度も継続の方向で検討いただいており、本市の魅力発信につながるものと期待しております。
次に、日常的に読書をする児童生徒数が年々減少している状況を踏まえ、小学4年生を対象に、夏休み前に図書カード2,000円分を贈呈し、自ら選んだ書籍を購入してもらう「ほんのきっかけプロジェクト」を新たに実施いたします。購入した書籍は、2学期にクラス内で共有することで、読書への関心を高め、読書離れに歯止めをかける一助としてまいります。
次に、鯖江市民プールについてでありますが、昨年7月より工事に着手し、本年8月の営業再開に向けて、プール本体および管理棟の改修工事を進めております。今回の改修では、スロープの設置や、介助を必要とされる方も利用できる更衣室を増設するなど、バリアフリー化を図り、市民の皆様にとって、より安全で利用しやすい施設となるよう整備を進めております。
また、市民プールの完成後には、多目的コートの整備工事に着手する予定であります。市民の皆様には、引き続きご不便をお掛けいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
次に、文化振興についてでありますが、中央画壇で活躍した郷土出身の洋画家・西山真一氏の生誕120年を記念し、先月25日から今月10日まで、館蔵品による企画展「西山真一生誕120年記念 西山真一・松生親子展」を開催いたしました。本展では、昨年寄贈いただいた松生氏の新たな作品も公開し、親子2代にわたる創作の軌跡をたどる内容に約1,200人の方にご来場をいただきました。今後も、本市が有する文化資源を活かし、市民の誇りと活力につながる文化振興に取り組んでまいります。
また、日本のアートアニメーションの礎を築き、漫画・イラストレーション・絵画など多岐にわたる分野で才能を発揮した本市出身のアーティスト・クリヨウジ氏の回顧展「ドキッと!クリヨウジワンダーランド」を7月25日から8月30日まで開催いたします。併せて、「クリヨウジにつづけ!さばえ幼児画展」も開催し、市内幼稚園・こども園・保育所の子どもたちによる、色彩豊かで創造力あふれる作品も展示いたします。市内外から多くの皆様にご来場いただき、本市の文化資源の魅力発信と交流人口の拡大につなげてまいります。
それでは、本日ご提案いたしました主な議案について、ご説明申し上げます。
議案第28号「令和8年度一般会計補正予算(第1号)」についてでありますが、総務費におきまして、コミュニティ助成事業助成金の採択を受け、市内2町内の公民館空調整備などに対する助成金として320万円、市内1町内の防災資機材整備に対する助成金として40万円を計上したほか、特に危険性の高い空き家を除却する代執行経費として1千452万円を計上いたしました。
また、民生費におきまして、新横江児童センターの旧鯖江東幼稚園への移転および鯖江東児童クラブの集約に要する整備費として1億7千680万円余を計上いたしました。
また、農林水産業費におきまして、園芸農家への生産コストのかかり増し経費に対する支援として420万円を計上いたしました。
また、商工費におきまして、市内中小企業の急激な資金需要の増加、加えて市制度融資の融資枠拡充に対応するための預託金として3億2千138万円余、市制度融資の拡充および利率改定に対応するための利子補給ならびに県制度融資「経営安定資金(中東情勢対策分)」に係る保証料補給として512万円余、さらに、三床山登山口付近へのトイレ整備に係る経費として2千96万円余を計上いたしました。
また、教育費におきまして、東公園多目的コート整備に係る経費として5千400万円を計上いたしました。
これらの結果、一般会計の6月補正予算額は6億60万円で、補正後の予算総額は、376億9千560万円となりました。
その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき提案いたしました。
以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重にご審議のうえ、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。
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