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第449回鯖江市議会定例会 提案理由説明要旨(令和7年5月28日)

ページ番号:895-208-762

最終更新日:2025年5月29日

 第449回鯖江市議会定例会の開会に当たり、一言お祝いの言葉を申し上げます。
 ただいま表彰をお受けになられました末本幸夫議員におかれましては、鯖江市議会議員として25年の長きにわたり、市政の発展と市民福祉の向上に寄与されました。そのご功績はまことに多大であり、市民を代表し深く感謝申し上げます。今後とも、健康には十分ご留意され、市政発展のために、さらに一層ご尽力いただきますようお願い申し上げます。
 それでは、令和7年度補正予算案をはじめ、各議案のご審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 はじめに、市制70周年記念という大きな節目を迎え、市民の皆様とともに全市を挙げてお祝いし、盛り上げながら本市の魅力を対外的にPRしていく「市制70周年記念事業」について申し上げます。
 まず、今月3日から5日にかけて、5万株の満開のツツジに囲まれる中、「さばえつつじまつり」を開催いたしました。天候にも恵まれたことにより、約12万7千名もの皆様にご来場いただき、また、今月3日と4日には、うるしの里会館にて河和田塗越前漆器まつりが開催され、約9,600名もの皆様にご来場いただきました。私自身、市内を巡りましたが、GW以降も「かみおか園地ピクニックコンサート」「誠市」「のんびり公園フェス」など、市内の各所でイベントが行われ、まちに人々の笑顔や、賑わいと活力、そして本市の宝である「市民力」があふれておりましたこと、大変嬉しく感じたところであります。
 一方で、さばえつつじまつりの最終日に、臨時駐車場としてサンドーム福井と西山公園を結ぶシャトルバスの運行を実施しなかったこと、その周知が不足していたことなどにより、多くの来場者の皆様にご迷惑とご不便をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。今後、今回の事態を真摯に受け止め、シャトルバスの運行や会場へのアクセスなど、事前の情報提供を徹底し、再発防止に努めてまいります。
 次に、先月26日、27日の2日間、日野川緑地左岸のオープニングイベントを開催いたしました。パルクール、スケートボード、モルックの体験会や国内一流選手のデモンストレーションを実施し、多くの市民の皆様にお越しいただきました。今後、日野川緑地が市民の皆様に親しまれる憩いの場やアーバンスポーツの聖地となるよう積極的にPRを行ってまいります。
 次に、今月11日に開催いたしました第47回鯖江つつじマラソンについてでありますが、市制70周年および東公園陸上競技場スタンド改修記念の冠を付し、ゲストランナーに鯖江高校出身の窪田忍さんをお迎えし、総勢2,108名の皆様にご参加いただきました。今年から、3㎞の部において一般車いすでの参加ができるよう拡充したところ、2名の方が走られ、障がいの有無に関わらず多様なランナーに青葉が薫る風光明媚なコースを楽しんでいただきました。
 次に、昨年秋に初めて西山公園にて開催し、好評をいただきました「まちなか芸術祭」についてでありますが、今年は8月9日から10月12日まで、「さばえ*まちなか芸術祭2025」として開催いたします。まずは、夏休みの定番「まなべDEわくわく!!アートフェスタ」を皮切りに、あそびをテーマとした体験型現代アート作品を多く手掛ける本市出身でドイツ在住の現代美術家を紹介する企画展「斉藤陽子×あそぶミュージアム」をまなべの館にて開幕いたします。また、9月20日からはエリアを拡大し、まなべの館から西山公園、さばえ街なか商店街の3地点を繋ぎ、現在公募中でありますアート作品等の野外展示も含めた、誰もが楽しめる参加型芸術祭として、「芸術文化の力」と「市民力」をとおして市の魅力を発信してまいります。
 また、年間をとおして行われる市内の様々なイベントを巡って、楽しんでいただくため、スマートフォンアプリ「ふくアプリ」を活用したスタンプラリーの第1弾を今月からスタートしております。さばえつつじまつりをはじめ、今月から8月にかけて開催される10のイベント会場に、スタンプが取得できるQRコードを設置しており、スタンプを3つ集めるごとに応募でき、抽選で150名の方に、市内店舗で使える電子マネー「さばサイフ」に1,500円分のポイントを付与いたします。9月からは第2弾の開催を予定しておりますのでぜひ多くの皆様にご参加いただき、賑わいある鯖江を知って、体感して、そして楽しんでいただきたいと思います。
 さらに、子育て関連での取組みについてでありますが、まず、NHK福井放送局との共催により、おかあさんといっしょ宅配便「ファンターネ!小劇場」を来月15日、鯖江市文化センターにて開催いたします。また、来月18日には、鯖江市文化センターにて市内在住の4・5歳児約1,100名にヘンゼルとグレーテルの劇の鑑賞の機会を設けます。オープニングでは、チアダンスの披露と園児による鯖江市の70歳のお誕生会を行い、参加者全員で市制70周年を祝います。これらの劇やダンスなど本物に触れるわくわくする体験をとおして、未来を担う子どもたちの豊かな遊びや学び、そして自発性・自主性・主体性を育んでまいります。
 次に、子どもたちの「挑戦する気持ち」や「ふるさと愛」を育む「ドリーム・チャレンジ」についてでありますが、昨年は21組31名の皆さんにご応募いただき、様々な企業や団体の皆様のご協力のもと、子どもたちの夢の実現につながる貴重な体験を提供することが出来ました。その様子は報道各社でも紹介され、改めて子どもの夢を応援したいという多くの暖かい気持ちを感じたところであります。今年度も7月21日のキックオフイベントを皮切りにプレゼン研修会やプレゼンコンテストを開催し、子どもたちの夢を応援してまいります。
 次に、子どもたちの「声」をまちづくりに生かすことを目的に、各小中学校に設置いたしましたこども意見箱につきましては、これまでに228件の意見が寄せられております。昨年11月には私が神明小学校に赴き、児童からの質問や要望に直接答える「DJ市長」を実施し、その様子はラジオ放送を利用し全校で校内放送いたしました。こども意見箱は今年度も継続しており、先日、改めて全児童・生徒に周知するとともに、これまでに寄せられた意見への回答も配布したところであります。引き続き、子どもたちの声を市政に反映させる中で、子どもたちがまちづくりに関わるきっかけを創出し、生き生きと笑顔で生活できる環境を整えてまいります。
 また、子どもたちの「生きる力」を育む学校教育を推進するため、今年度も、子どもたちが自ら企画し実行できる「こどもによる、こどものための、こども予算」を実施しております。昨年度は、親子運動会や縁日形式のお祭り、地域活性化のためのプロジェクトなどをとおして、子どもたちの生き生きと活躍する姿が見られました。
 さらに、誰一人取り残さない教育の実現に向け、学校へ行きづらさを感じる子どもたちの居場所として機能する校内サポートルームの設置校を、昨年度より1校増やし6校とするとともに、昨年度試験導入しておりましたAIロボット「LOVOT」を先月小中学校6校に本格導入いたしました。「LOVOT」の導入により、子ども同士の円滑なコミュニケーションのほか、情操教育、自己肯定感の向上など、子どもたちの登校や学習活動への参加意欲が向上することを期待しております。また、「LOVOT」導入の趣旨にご賛同いただきました地元企業より、「LOVOT」1体と衣装などの寄贈のお申し出をいただきました。行政だけでなく、地元企業や地域の皆様にもご協力をいただき、教育環境の充実に取り組んでまいります。
 これらの子育て関連の取組みの実施により、未来を担う子どもたちの居場所と舞台を整え、多様な子どもたちの「生きる力」「ふるさと愛」などを育む環境を整備してまいります。
 それでは、主要な事業について申し上げます。
 はじめに、施設およびインフラ等整備について申し上げます。まず、鯖江駅についてでありますが、北陸新幹線・ハピラインふくいの開業後、駅の空きスペースを活用し、利便性向上を図るため、本年1月にファミリーマート鯖江駅店の出店が実現いたしました。えきライブラリーtetoteの1階への移転と、移転後の空きスペースのサバエエキナカフリースペースへの改修もまもなく完了し、来月7日にオープンする予定であります。
 また、鯖江駅周辺整備に向けた取組みについてでありますが、昨年度実施いたしました鯖江駅周辺における駐車場の利用状況や送迎等の調査結果を踏まえ、鯖江駅周辺交通社会実験を実施いたします。
 まず、今月1日から鯖江駅東第1、第2、第3駐車場の駐車料金を1時間まで無料とし、駅東での送迎等の短時間駐車を可能としております。
 また、来月9日から20日までの2週間、鯖江駅東第1駐車場に仮設ロータリーを設置し、交通誘導員を配置して送迎車両の誘導を行い、さらに、16日から20日までは、駅前道路を駐停車禁止とし、交通誘導員を配置して駅前ロータリーなどに送迎車両の誘導を行います。
 この社会実験による送迎状況の変化を分析し、鯖江駅周辺の交通のあり方について検証してまいります。なお、駅利用者や地域住民の皆様の混乱を未然に防ぐため、来月2日から約1週間、事前周知を実施いたします。市民の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
 次に、嚮陽会館複合交流施設整備について申し上げます。嚮陽会館につきましては、これまでに市民や関係団体の皆様と延べ50回を超える意見交換会やワークショップなどを実施し、貴重なご意見を多数いただきました。また、パブリックコメントでお寄せいただいたご要望も丁寧に受け止めながら、嚮陽会館の在り方について検討を重ね、今春、基本設計を策定いたしました。現在は、設計事業者と密に協議を重ねており、実施設計の作業にとりかかっております。また、駐車場につきましても、来月に調査測量の入札を予定しており、業者決定後、速やかに測量にとりかかります。新しい嚮陽会館には、全天候型屋内遊び場、ホール機能に加え、市民主役をさらに推進し、市民の活動を後押しする活動拠点「市民主役所」の機能を盛り込んでおり、この市民主役所構想の実現に向けたワークショップ「サバヌシ会議」が先週21日、アイアイ鯖江にて開催されました。この会議は、市民主役条例推進委員会が主催され、新しい嚮陽会館が、多様な市民、団体等の皆様が集い交流する場となり、何ができるか、どう活用すべきかなどをテーマに、40名の市民の皆様が参加され、活発に意見が交わされました。今後も継続してワークショップが開催されるとのことで、参加される市民の皆様の活力が「市民力」へとつながり、市民主役のまちづくりへの機運がさらに高まっていくよう、市も伴走してまいります。
 なお、嚮陽会館複合交流施設整備の今後のスケジュールについてでありますが、今年度中に実施設計を策定し、来年5月末日をもって貸館業務終了、7月頃から改修工事に着手してまいりたいと考えております。令和10年秋頃までの工事期間中は完全休業となりますので、多くの皆様にご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力をお願いいたします。また、来月8日には完成いたしました基本設計を多くの皆様に知っていただき、新しい嚮陽会館をみんなで考えるシンポジウムを嚮陽会館にて開催いたしますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 次に、子育て支援施設整備に関しましてご説明申し上げます。
 まず、暑い季節においても子どもたちが安全・安心かつ快適に過ごせる環境を整えるため、昨年度から、児童センター遊戯室への空調設備の整備を進めてまいりました。今年度、戸口児童センターなどへ空調設備を整備することで、当初計画していた遊戯室空調設備の整備事業は完了となります。今後も、子どもたちが安心して集える地域の居場所として児童センターを利用いただけるよう環境改善に取り組んでまいります。
 次に、鯖江東幼稚園についてでありますが、昭和26年4月に設置以来、「心身ともに健康で、いきいきと活動する子供の育成」を教育目標に、地域の幼児教育の根幹を担ってまいりました。これまでに2,059名の卒園児を輩出してまいりましたが、少子化の影響による園児数の減少などを踏まえ、令和3年度から保護者や地域の皆様へ閉園に関する説明会等を行ってまいりました。今年度末を持って閉園した後、令和8年度以降は「学童保育施設」として整備し活用することを検討しております。放課後や長期休暇期間中に子どもを安心して預けられる場を整備することによって働きやすい環境をつくるとともに、安全な遊びの場、生活の場を提供し、子どもの健全育成を推進してまいります。
 次に、地域の子育て世代の居場所づくりについてでありますが、昨年度、子育て世代が気軽に集い交流できる場として、吉川・神明・河和田・新横江の地区公民館に「子どものびのび広場」を整備いたしました。今年度は、片上・立待・鯖江の地区公民館に来月以降順次整備し、現在改修工事中の豊公民館にも、来年3月の大規模改修工事完成に合わせて整備する予定であります。引き続き、地域の活動拠点となる地区公民館の機能充実を図り、安心して子育てできる環境づくりを行ってまいります。
 次に、安全・安心なまちへの取組みについてご説明申し上げます。
 まず、土砂災害防止対策についてでありますが、近年、全国各地で線状降水帯が発生するなど、気候変動の影響により自然災害が激甚化・頻発化しております。昨年は、隣県の石川県能登地方において9月20日からの集中豪雨により発生した土砂災害278件をはじめ、全国では1,433件の土砂災害が発生しており、住民の生命と財産を守るためには、防災・減災、国土強靭化の取組みを図り、災害に強いまちづくりを進める必要があります。現在、上河内町の水口谷川の砂防堰堤が県において今年度に新規事業採択され、砂防事業や急傾斜事業など、6箇所の整備を進めております。また、河川改修事業につきまして、一級河川河和田川は、鞍谷川合流点の上流600mから血の川合流点までの約1.14kmが令和5年度に事業化されました。現在、県において、用地の丈量測量、物件の調査、橋梁の予備設計や詳細設計などを進めております。今後も、土砂災害や水害から市民の命と暮らしを守るため、県と連携しながら事業を進め、早期完成に向け努めてまいります。
 今年も梅雨の季節を迎えるに当たり、先月、庁内関係課で構成する水防担当課連絡会議を開催し、水防体制の確認や情報の共有を図りました。また、先週19日には、鯖江警察署や丹南土木事務所・丹南農林総合事務所など関係機関で構成する鯖江市水防協議会を開催し、各機関の連携や水防体制について確認・協議を行ったところであります。今後、地域ぐるみの協力体制を構築するため、各地区で現地対策本部の協議会を開催し、地域の方々との協働による避難所運営や水防対策の確認を行うほか、消防団および市職員による水防訓練の実施、排水機場など設備の始業点検、水門・樋門等の管理と操作手順の確認など、出水期に向けて万全な体制を整えてまいります。

 次に、シティプロモーションに関する取組みについてでありますが、先月13日に開幕した大阪・関西万博において、本市の眼鏡や漆器産業のほか、女性活躍、SDGs推進などの先進的な取組みを国内外に発信する貴重な機会をいただくことができました。
 まず、4月5日に、大阪・関西万博会場にてプレイベント「マイナビTGC in 大阪・関西万博」が開催され、「めがねのまちさばえ応援プロジェクト」の一環で、福井県眼鏡協会と共同でTGCショーに参加いたしました。TGCショーでは、万博開幕のPRのために来られた石破茂首相に鯖江産の眼鏡をかけていただいたほか、本市のものづくり産業や西山公園、レッサーパンダなどの魅力をショートムービーで発信いたしました。さらに、「地方創生プロジェクト」のステージにおいては、Z世代に絶大なる人気を誇る3人組Youtuberくれいじーまぐねっとの皆さんにも鯖江産の眼鏡をかけてランウェイを歩いていただき、全国、そして世界にPRしていただきました。今後、くれいじーまぐねっとの皆さんには、「さばえ魅力発信アンバサダー」として本市のものづくりに加え、西山動物園や吉川ナスなど、地域の魅力をZ世代に広く発信していただきながら、本市のさらなる活性化につなげてまいります。
 この4月5日のTGCショーにおける来場者数およびTGC公式SNS等のライブ配信の視聴者数の合計は100万人を超えたほか、くれいじーまぐねっとの皆さんのブランド大使への就任や越前漆器の産地見学などのYoutube配信は約17万回視聴されております。引き続き、多様なコンテンツを用い、本市の魅力を、若年層をはじめ多様な世代に発信し、「行ってみたい、住んでみたい、住み続けたい」と選ばれるまちの創造に向け取り組んでまいります。
 次に、7月12日、13日に、世界に誇る「眼鏡」と、1500年の歴史を有する「漆器」をメインとした特別コーナーを関西パビリオン併設多目的エリアに設置する予定であります。「眼鏡」につきましては、品質の高さで世界的に評価されているブランドイメージを守りつつ、革新と伝統の融和を世界中の人々に発信していくブース内容となっております。また、「漆器」につきましては、木製漆器に限らず、食器洗浄機対応の業務用漆器なども展示し、越前漆器の魅力を身近に感じていただけるブース内容となっております。2大産業のPRをとおして、鯖江の認知度向上やイメージアップ、消費者の購買意欲向上、ひいては産地への誘客を図ります。
 さらに、8月3日には、「さばえSDGsグローカルアクション2025大阪・関西万博」を開催し、本市のSDGs推進の理念「世界的視野で、地域で行動する」を踏まえ、地域の役割と重要性を再確認していただく機会を提供いたします。
 具体的には、本市で活躍するものづくり現場の女性や、SDGsを国際的視点で牽引されている方々によるパネルディスカッション、次世代を担う市内外の中高校生によるSDGs推進をテーマとしたスピーチ等を行います。パネリストには、映画・ドラマ・舞台など幅広く活躍されておられる俳優の蒼井優さんのほか、鷲頭美央 福井県副知事、鯖江市SDGs女性活躍推進アドバイザー 小脇美里さんらを予定しております。地場産業を背景にした女性活躍の歴史から始まり、現在までの取組みのほか、今後の展開をディスカッションしながら、持続可能な社会の実現への道筋となる「ジェンダー平等の実現」「若者の参画」の重要性を、全国そして世界に発信してまいります。
 次に、本市のつくる文化を支えるものづくり等に関する取組みについてご説明申し上げます。
 まず、3年目を迎える「越前鯖江デザイン経営スクール」についてでありますが、8月18日に、基調講演やパネルディスカッション等を行うシンポジウムを開催いたします。その後、地域の事業者の皆様がこれからの時代に必要とされる“新しい価値”をどのように生み出していくかを学ぶ講座や、より魅力的な商品やサービスを考え、形にしていくワークショップを実施いたします。本スクールへの参加をとおして、眼鏡、繊維、漆器をはじめとする多様なものづくり産業の事業者の皆様が、デザインの力を取り入れ、さらに元気なものづくり産地へと発展していくことを期待しております。
 次に、8月に開催する市内企業合同オープンカンパニーについてでありますが、今年は、眼鏡、繊維、漆器、IT関連に、福祉分野を含む多様な業種から、計17社の企業が参加し、県内外の大学生、専門学校生の受け入れを予定しております。学生の皆様には、市内企業の魅力に直接触れ、体験していただくことで、「鯖江で働く」ことへの関心を高めていただきたいと考えております。
 また、プレゼンテーション講師など多方面で活躍されております前田鎌利さんを塾長に迎え、「さばえビジネスプレゼン塾」を今年も開催いたします。4年目となる今回は、経営に直結する“伝える力”を鍛える超実践型プログラムを導入いたします。さらに、AIを用いたプレゼン添削やフィードバックも取り入れ、参加者一人一人のニーズに細かく対応してまいります。第1回目は明日29日に開催され、参加者の皆様がより実践的なプレゼン技術を習得されることで、地域企業の成長につながることを期待しております。
 さらに、めがね型ウェアラブル端末の可能性を考える「電脳メガネサミット」が、今月30日、株式会社jig.jpにて開催されます。今回は、市制70周年と眼鏡産業生誕120周年を記念し、13年ぶりに本市での開催となります。サミットでは、県内外から多様な業界・業種の関係者の皆様が一堂に会し、最新の技術動向や活用事例が紹介されます。スマートグラスやAIメガネといった次世代デバイスは、ウェアラブル技術の進化とともに、私たちの暮らしや産業の高度化を支える新たな技術として、様々な分野で注目されております。こうした先進技術に触れられるサミットが本市で開催されることにより、本市の情報発信や技術交流の促進につながることを期待しております。
 次に、まちづくり等の取組みについてご説明申し上げます。
 まず、市民協働まちづくり基金事業についてでありますが、今年は市制70周年、また本市の宝である「市民力」の土壌を作るきっかけとなった、世界体操選手権鯖江大会から30周年を記念し、補助上限額を増額したところ、市民の皆様からの関心も高く、「未来創造型まちづくり部門」、および「チャレンジまちづくり部門」に、あわせて20事業の応募がありました。審査の結果、2部門で計13事業を採択し、その内9事業が新規事業となるなど、さらなる市民力の向上と、市民主役のまちづくりの新たな担い手となるよう、採択された市民団体の皆様の活動を支援してまいります。
 次に、高年大学についてでありますが、先月11日、6年ぶりに受講生全員参加のもとで開講式が実施されました。今年度は、受講生による自治会の皆様のご協力もあり、コロナ禍以降減少していた受講生が増加し、308名でのスタートとなりました。全員学習も再開され、開講式終了後には、第1回目として、私から「市政について」の講話をさせていただきました。また、先日のつつじマラソンでは、ランナーに対し、冷やし甘酒をふるまうボランティア活動を実施されるなど、積極的に地域貢献活動にもご尽力いただいております。受講生の中には96歳の方が2名もおられるなど、人生100年時代の生涯学習の場を支え、市民の皆様に愛される高年大学を目指し、さらなる充実と発展に努めてまいります。
 次に、「鯖江市社会教育・生涯学習推進計画」についてでありますが、本計画では、多様化する地域社会の課題解決に向けて、「社会教育・生涯学習」が重要な役割を果たすものとして、社会教育による学びをとおした「人づくり・つながりづくり・地域づくりの好循環」を目指すべき基本目標とするものであります。今後、この計画のもと、市民の皆様と行政が協働し、地域が抱える様々な課題解決へと繋げ、そして本市の宝である「市民力」と「地域力」をいっそう底上げすることで、持続可能で幸せを実感できるウェルビーイングの実現を目指してまいります。なお、計画素案について、現在、パブリックコメントを実施しており、6月中の計画策定ならびに公表を予定しております。                                     
 次に、各地区の運動会等についてでありますが、来月1日、地区体育大会やスポーツフェスなどが各地区で開催されます。各イベント運営には、各種団体や地区住民の皆様が協力され、また、地元の中学生がボランティアスタッフとして運営に参加される地区もあると伺っております。地区行事への参加をとおして住民の皆様の融和と親睦、健康増進、そしてコミュニティの活性化が図られることを期待いたします。
 次に、健康等への取組みにつきましてご説明申し上げます。
 まず、熱中症対策についてでありますが、今年度の熱中症特別警戒情報の運用期間は先月23日から10月22日までとなっております。今年も昨年同様の暑さが予想されるため、市民の皆様に対し、暑さが本格化する前から熱中症予防の啓発に取り組み、特に、高齢者など熱中症弱者への見守りや声かけ、クーリングシェルターの開放など、関係機関と連携し、熱中症対策の徹底に努めてまいります。
 次に、来月9日から、市民の皆様の健康増進を図ることを目的に「Sabaeはぴウォークプロジェクト」を開始いたします。ウォーキングアプリに参加登録された鯖江市民 先着10,000名の方を対象として、ふくアプリの「さばサイフ」に500ポイントを付与するとともに、1日平均5,000歩を達成した月が1か月以上ある方の中から、抽選で500名の方に1,000ポイントを付与いたします。誰でも手軽に始めることができる「ウォーキング」をとおして、市民一人一人に楽しみながら「健康」への意識をもっていただき、生活習慣病の予防や、健康寿命の延伸に繋がるよう努めてまいります。
 次に、帯状疱疹予防接種についてでありますが、今年度からB類疾病の定期接種として、費用助成を開始いたします。対象者は、令和7年度に、65歳、70歳と95歳まで5歳刻みの年齢到達者と100歳以上になる方および60歳から64歳までの免疫機能に障がいのある方となります。すでに、対象者の皆様には、予診票兼通知書を送付しており、先月から指定医療機関にて有料での個別接種を開始しております。今後も、広報やホームページなどによるわかりやすい情報提供に努めてまいります。
 次に、「さばえ7つの健康習慣」コラボプロジェクトについてでありますが、昨年度、生活習慣病の予防対策として、運動や減塩などを含む7つの行動目標「さばえ7つの健康習慣」を策定いたしました。今年度は、これらの健康習慣の普及啓発を目的に、市内の企業や団体の皆様がデザイナーと協働し、利用者目線に立ったデザイン思考を取り入れながら、健康的な製品やサービスの開発、既存事業の改善を進めてまいります。こうした取組みをとおして、市民の皆様が日常生活の中で無理なく健康づくりを実践できる環境を構築してまいります。
 それでは、本日ご提案いたしました主な議案について、ご説明申し上げます。
 はじめに、議案第42号「令和7年度一般会計補正予算(第1号)」についてでありますが、総務費におきまして、コミュニティ助成事業助成金の採択を受け、1町内の公園の遊具整備に対する助成金として220万円、同じくコミュニティ助成事業助成金の採択を受け、1町内の防災資機材整備に対する助成金として30万円、国勢調査の実施に係る追加経費として131万円を計上いたしました。
 また、民生費におきまして、生活保護のシステム改修費に193万円余、社会福祉協議会が運営する認知症対応型通所介護施設の廃止に伴う国庫補助金の返還金として681万円余を計上いたしました。
 また、教育費におきまして、市内小中学校の安全対策事業として、落雷被害を防止するための雷警報器の配備および熱中症対策として冷凍冷蔵庫などを購入する経費として85万円、県の補助制度を活用し、小中学校の給食に地場産食材を使用した副食を追加する事業に341万円余、併せて市独自の関連施策として、民生費に保育所・幼稚園・認定こども園に通う3歳以上の未就学児に本事業の対象を拡大するための経費として97万円余を計上いたしました。
 これらの結果、一般会計の6月補正予算額は1千780万円で、補正後の予算総額は、343億1千480万円となりました。その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき提案いたしました。
 以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重にご審議のうえ、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

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TEL:0778-53-2263
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