このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動




サイトメニューここまで
本文ここから

第436回鯖江市議会定例会での提案理由説明(令和4年8月30日表明)

ページ番号:529-936-524

最終更新日:2022年12月15日

 第436回鯖江市議会定例会の開会にあたり、令和4年度補正予算案をはじめ各議案のご審議をいただくに際し、市政運営に当たっての所信の一端を申し述べますとともに、市政の諸課題につきまして、その概要をご説明申し上げます。

 まず、はじめに、私の新型コロナウイルス感染につきましては、今月15日に新型コロナウイルスの抗原検査により判明いたしました。市民の皆様や関係者の皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしお詫び申し上げます。比較的症状が軽いことから、極力公務に支障をきたすことのないよう、23日までの間、自宅療養しながらリモート対応してまいりました。この度の自分自身の経験から、感染症対策を続けておられる市民の皆様、医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーの皆様に改めて感謝いたしますとともに、今後も引き続き感染防止対策に全力を挙げてまいります。

 次に、今月4日から5日にかけての大雨対応について申し上げます。4日には、神通川等の河川水位上昇の影響を受け、日野川西部地域に、さらに5日には、日野川が氾濫危険水位を超過したことを受け、日野川の浸水想定区域にあたる7つの地区に対して「避難指示」を発令し、避難所では最大で、4日は17名、5日は39名の避難者を受け入れました。

 今回の大雨による被害としましては、床下浸水のほか、宅地や農地の浸水、道路の冠水などが十数箇所発生しました。また、日野川においては、堤防の越水や決壊などによる被害は逃れたものの、至る所で堤防の漏水が見られ、市民に不安を与える事態となりました。県に対し堤防漏水の原因究明と漏水対策の早期実施を緊急要請いたしました。

 今回の前線による大雨では、県内外で被害が発生しており、特に姉妹都市の新潟県村上市や南越前町では甚大な被害が発生し、市や市議会、市教育委員会では被災地の一日も早い復興を願い災害見舞金や支援物資を送ったところでございます。

 また、南越前町に対しましては給水、被害建物認定調査、職員派遣などの人的支援のほか、市および市災害ボランティアセンター連絡会では、県支援のもと大雨被害による浸水家屋等の泥出しなどを行うために、11日から3日間および19日から3日間、災害ボランティアバスも運行いたしました。お盆休みも挟む貴重な期間の中、合計78名の多くの皆様にご参加いただきましたこと、厚くお礼申し上げます。

 今後も引き続き、県と連携しながら防災・減災に向け、自然災害を未然に防ぐための事前防災対策を推進し、安全で安心な生活の確保に努めるとともに、市民の皆様に早めの行動、早めの避難をしていただけるよう、速やかに情報をお伝えするなど、市民の皆様と一体となって災害対策に取り組んでまいります。

 市民の皆様の温かいご支援とご理解をいただき、鯖江市長として市政運営を担わせていただいてまもなく2年を迎えます。私は、市長就任と同時にコロナ対策にあたってまいりましたが、市民の皆様や事業者の方々がお困りになっておられることをしっかりとお聞きし、消費喚起策としてのプレミアム商品券やさば割クーポンの発行、生活支援としての保育所・幼稚園・小中学校の給食費半額免除やこまやか女性サポート事業、事業者支援としての鯖江産眼鏡のキャッシュバックキャンペーンや越前漆器購入支援、農業者経営安定化緊急支援など、その他にも様々な支援策を時機に応じ実施することができたと思っております。

 これまで機会あるごとに、「市民力」が本市の最大の魅力であるとともに宝であり、これからのまちづくりは、市民の皆様の声に耳を傾け、対話を大切にし、共に考え、共に汗を流しながら進めていきたいと申し上げてまいりましたとおり、コロナ禍に配慮しながら各種団体の会合への積極的な参加や気軽に私のところにお越しいただくことにより、極力対話をさせていただいており、各地区における市長と語り合う会につきましても、要望事項への回答は書面によることとし、まちづくりについての自由な意見交換に多くの時間を割く方法に改めたことで、未来に向けた建設的な意見も頂けるようになってまいりました。

 また、私は職員に対しましても、日頃から市民や事業者等の皆様の声に真摯に耳を傾け、市の未来のために、今何が必要とされているか、何をすべきか考え、全ての職員が市の将来を自分事として捉え、課内で議論し、鯖江市が目指す将来像『笑顔があふれる「めがねのまちさばえ」~人が集い・輝き・挑戦するまち~』に向かって、「チームさばえ」で一丸となって取り組んでいくよう求めております。

 今後も、これまで長い年月をかけて醸成されてきました「市民主役」をしっかりと継続し、「自分たちのまちは自分たちでつくる」市民や事業者の方々を、行政がしっかりと後押しする鯖江の文化をより推進・発信することで、挑戦できるまちとしての魅力度向上につなげ、選ばれる鯖江市を目指してまいります。

 次に、長引くコロナ禍ではありますが、市内では様々なイベントや催しが企画され、コロナ前の活発で元気のあった鯖江市が戻ってまいります。特に市民の皆様を中心とした活動では、RENEW2022やさばえオータムフェアが開催されます。RENEW2022は今年で8回目を迎えますが、これまでのRENEW実行委員会が法人化されました一般社団法人SOEによりまして、10月7日から3日間、うるしの里会館を拠点に開催されます。漆器を始め5つの伝統産業に眼鏡・繊維の地場産業を加え、過去最多97社の参加が予定されております。今後、通年型産業観光ツアーの提供など、「稼げる産地づくり」に向けた新たなチャレンジに期待しております。また、さばえオータムフェアは鯖江商工会議所青年部、鯖江青年会議所、鯖江市連合青年団の3団体が連携して昨年12月に発足させた「NEXT SABAE実行委員会」が主催し、来月17日から2日間、西山公園にて開催されます。コロナ禍の中、自分たちの若い力で鯖江市を盛り上げようと、「みんなが楽しめる特別な2日間」として、クラフトマーケット、フリーマーケット、飲食・物販・PRブース、子どもたちが楽しめる企画など盛りだくさんの内容になると伺っております。

 また、今後数々のイベントが控えております。まず、9月には、家族で芸術文化、歴史に親しみ、理解を深めてもらうことを目的とした2つの企画展「陸軍歩兵36連隊とさばえ~未来への足跡~」および「ペネロペ 絵本原画展」が、まなべの館において4日まで開催され、うるしの里会館では9日から3日間、歴史ある「越前漆器展覧会」が、同じく9日から1週間「越前漆器うるしの匠展」が開催されます。19日には、市内の文化財を広く市民に周知するため、市指定文化財を舞台に、まちかど歴史浪漫コンサート「お寺でコンサートin西光寺」を開催いたします。

 10月では、10月1日が「メガネの日」として、また、10月10日が「目の愛護デー」としてそれぞれ制定されており、「目とメガネ」の記念日がある期間は本市にとりまして大変意味のある重要な期間でありますので、この10日間中に様々なイベントを実施し、市内外に向けシティプロモーション活動を展開していきたいと考えております。そこで、本年の「めがねフェス2022」は「メガネの日」に合わせ1日と2日、全国のめがね好きが待ちに待ったイベントとして、めがねミュージアムと周辺の特設会場にて盛大に開催されます。また、同期間、これまで本市および企業・団体が取り組んできたSDGsの行動の見える化を図る「SDGsフェス」が総合体育館東側芝生広場にて、2日には家族で楽しく体を動かすイベント「第23回鯖江市民スポーツの日」が東公園や総合体育館にて3年ぶりに開催されます。さらに、本市の宝である市民力の更なるパワーアップとまちづくりへの参画意欲の向上を目指し、活動の見える化により市民主役のまちづくりを目で見て、感じて、関心を持っていただくために、1日からの10日間、「さばえ市民主役EXPO2022」を開催いたします。この10日間には、県内外から多くの方々に参加いただきたいと考えておりますので、「1 Love めがねのまちさばえデジタルスタンプラリー」を合わせて実施し、たくさんのポイントを回られた方には、抽選でめがねに関連した商品や特産品を贈呈してまいります。

 また、3年ぶりに、鯖江にランナーが集う「第44回鯖江つつじマラソン」を23日に開催いたします。今回の大会では、コロナ禍に対応し、参加者を県内在住の小学生以上に限定するとともに、スタート時の密集防止のため「ネットタイム方式」を採用しますので、晩秋の爽やかな風を受けて、快い汗を流していただきたいと考えております。

 次に、この夏、鯖江の子どもたちが全国の舞台で活躍しました。特に体操競技におきまして、まず、今月開催されたインターハイにおいて、鯖江高校が女子団体で悲願の初優勝を飾り、女子個人総合で宮田笙子選手が2連覇、楠元妃真選手が2位に輝いたほか、男子個人総合では、鯖江市出身の谷田雅治選手が優勝されました。また、全日本学生選手権では、鯖江高校出身の深沢こころ選手が女子個人総合で初優勝を飾るなど、「体操のまちさばえ」を全国に発信していただきました。

 また、県吹奏楽コンクールでは、神明小学校をはじめ、市内3中学校、鯖江高校および社会人楽団のソノーレ・ウインドアンサンブルが見事予選を通過いたしました。特に、鯖江高校は創部以来、初めて予選通過の悲願を達成するなど、「吹奏楽のまちさばえ」として取り組んできました市内の幅広い世代の演奏活動において成果が表れたことを非常に嬉しく感じるとともに、関係者の皆様に敬意を表するものであります。

 それでは、当面する諸課題について申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症についてでありますが、全国的に新規感染者数の状況は非常に高い水準で推移しております。福井県では、先月19日から発令している「福井県感染拡大警報」を来月30日まで期間延長いたしました。今一度食事中を含め、会話時のマスク着用や、換気の徹底、感染した場合の備えなど、市民の皆様にはこれまで同様、一人ひとりが感染対策を再徹底していただきますようお願い申し上げます。

 また、新型コロナウイルスワクチン接種についてでありますが、今月22日現在、3回目接種を終えた方の割合は、65歳以上では約89%と高いものの、若年層の接種率は徐々に増加していますが依然として低く、40歳未満は約55%台、特に12歳から17歳は約42%となっております。市では、今後も接種率向上を目指し、3回目未接種者への接種勧奨を行うとともに、副反応が比較的少ないと言われるノババックスワクチンによる集団接種日を設定してまいりますので、感染対策のため早めにワクチン接種を受けていただくようお願いいたします。

 また、4回目接種につきましては、個別接種を6月から、集団接種を先月21日から開始し、今月22日現在60歳以上の約31%の方が接種を完了しております。

 また、現在主流となっているオミクロン株に対応したワクチン接種につきましては、今月、国より10月中旬以降に実施することを想定した準備を進めるよう通知がありましたので、初回接種を完了したすべての市民を対象に実施することを念頭に、国の動向に注視し準備を進めてまいります。

 今後も、市民の皆様の安全で安心な生活を守るため、医師会の皆様のご協力をいただきながらワクチン接種を進めてまいります。

 次に、神明苑の今後のあり方の検討状況についてでありますが、6月の「第1回内部検討会」での協議をはじめ、先進地視察や関係課による協議を幾度となく重ねており、来月1日には「第2回内部検討会」を開催し、神明苑の今後の方向性や考え方などを整理してまいります。また、来月下旬ごろには市民公募委員を含めた「神明苑外部検討委員会」を立ち上げ、その委員会におきまして整理した市の考え方をお諮りするとともに、アンケート結果も踏まえ、今後の神明苑がどのような機能を持つことが市民の皆様に喜んでいただけるのか、市民ニーズにお応えできるのかを念頭に協議を進めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 次に、本市のマイナンバーカード交付率は全国平均を下回り、県内でも低位の状況となっております。そこで、1人でも多くの方にマイナンバーカードを交付するため、今月より、休日申請日を増やすとともに、市内の企業や団体、量販店、町内公民館等でマイナンバーカード申請の受付を行っております。また、国のマイナポイントの対象となるマイナンバーカードの申請期間が9月末で終了する予定でありますので、10月以降にマイナンバーカードを申請された方には、市内の小規模事業所で使用できる1,500円分の「さば割クーポン」を発行し、引き続き交付率向上を図ってまいります。

 次に、本市の令和3年度の決算状況について、その概要を申し上げます。一般会計の決算につきましては、歳入総額306億8千187万円余、歳出総額294億8千410万円余となり、令和4年度への繰越財源5千246万円余を控除いたしますと、実質収支は11億4千530万円余の黒字決算となりました。

 一般会計の赤字の程度を指標化し、財政運営状況を示す「実質赤字比率」につきましては、実質赤字額は生じておらず、黒字の7.05%となりました。

 また、特別会計を合わせた全ての会計の赤字の程度を指標化する「連結実質赤字比率」につきましても、黒字の19.47%となり、いずれも財政早期健全化段階までの基準を大きく下回っており、良好な状況にあります。

 次に、特別会計や一部事務組合を含めた全体の資金繰りの危険度を示す「実質公債費比率」は、借入金の元利償還額の減少等により、昨年度より0.5ポイント改善し6.0%となり、財政健全化計画の策定が必要となる基準を大きく下回っております。

 さらに、一般会計の借入金や将来にわたり支払い義務のある負担等の実質的な負担額を財政規模に基づき指標化した「将来負担比率」は、地方債現在高が減少していることにより将来負担なしとなり、早期健全化段階の基準を大きく下回っております。

 次に、公営企業の経営状況を公営企業の料金収入等の規模と比較して指標化した「資金不足比率」につきましては、「総合開発事業特別会計」、「水道事業会計」、「公共下水道事業会計」および「農業集落排水事業会計」のいずれにおきましても資金不足は発生しておらず、概ね良好な経営状況となっております。

 市債の残高につきましては、一般会計において、前年度より5億1千268万円余減少し、251億7千45万円余となりました。また、公営企業会計を加えた全体では、前年度より17億47万円余減少し473億8千708万円余となりました。

 次に、基金の残高でございますが、財政調整基金につきましては、6億800万円を積み立てた一方で、新型コロナウイルス感染症対策事業の財源として2億3千280万円を取り崩した結果、残高は32億5千290万円となりました。この残高は総合戦略の目標値である30億円を堅持することとなりましたが、今後もコロナ禍における物価高騰などの諸問題に対し、時機を逸することなく対応するため、財政調整基金を適正に活用してまいりたいと考えております。減債基金につきましては、平成28年度発行の市民公募債「元気さばえっ子・ゆめみらい債」の一括償還に充てるため2億円を取り崩し、将来の一括償還に備えるため2億150万円を積み立てたため、残高は7億2千960万円となりました。また、昨年度創設しました「公共施設等整備基金」には8億9千万円を、「育てやすいまちづくり基金」には5千万円を積み立てました。

 福井財務事務所が先月発表した「福井県内経済情勢」によりますと、県内の経済は「緩やかに持ち直して」おり、先行きについては、「感染対策に万全を期し、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される」とされています。しかしながら、県内の新型コロナウイルス感染者数は依然高い水準であることに加え、ロシア・ウクライナ危機の影響等からエネルギー、原材料価格が高騰しており、大きな問題となっております。今後、社会保障費等の増加や、アフターコロナに向けて新たな需要等も見込まれ、本市の財政運営は、先行き不透明な状況が続くと予想しておりますので、このような状況下でも柔軟に対応していけるよう、効果的、効率的、かつ健全な財政運営を継続してまいります。

 次に、鯖江駅および駅周辺の整備についてでありますが、今月1日に学識経験者や関係団体、市民団体の方々等で構成する検討委員会からご意見をいただき、パブリックコメントを実施したうえで、「まち・ひと・くらしを笑顔でつなぐ鯖江駅」をコンセプトとした「鯖江駅東口等整備基本計画」を策定いたしました。今後は、国や県、株式会社ハピラインふくいなど関係機関との協議を行うとともに、着工に向けて基本設計や実施設計について順次進めてまいります。

 次に、鯖江広域西番スポーツセンターの運営についてでありますが、鯖江広域衛生施設組合の新ごみ焼却施設整備工事が開始されることに伴い、工事敷地内となる屋外テニスコートは来月1日から、入浴施設および屋内テニスコートの一般利用は10月1日から、当面の間利用ができなくなります。利用者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきすようお願いいたします。

次に、主要な事業について申し上げます。

 まず、子育て世帯限定の「ふく割」クーポン発行事業についてでありますが、18歳未満のお子さんがいる世帯を対象に、県のふく育応援団に加盟している店舗で使用できるふく割クーポンを発行するもので、子育て世帯の生活支援とともに、消費喚起効果による事業者支援として実施いたします。10月にはクーポンを取得するための番号を市から対象世帯に送付いたしますので、ご利用いただきたいと考えております。

 次に、先月22日から10週にわたり発行する「さば割クーポン」についてでありますが、現在は夏休み期間を中心とした飲食店での思い出づくりと飲食店支援を目的とした「さば割グルメ」「さば割グルメプレミアム」を加えた3種類のクーポンを発行しており、非常に人気のクーポンでありますが、今後も積極的にご利用いただきますようお願いいたします。また、原油価格や物価の高騰により、市内小売店を取り巻く環境は厳しい状況が続いておりますので、年末まで期間を延長して「さば割クーポン」を発行したいと考えております。

 次に、先月より受付を開始しております「さばえの魅力満喫事業」についてでありますが、連日対象の観光施設へツアー申込みがあったとお聞きしており、3年ぶりに行動制限のない夏休みの思い出づくりにつながり非常に嬉しく思っております。

 次に、地方創生の推進に関する主な事業について、総合戦略の4つの基本目標に沿って申し上げます。

 まず、基本目標1「魅力ある雇用の創出」に向けた取組みについてでありますが、本年4月に連携協定を締結しましたリンカーズ株式会社との「さばえものづくりビジネスマッチング支援事業」につきましては、今年度支援を行う市内企業3社を6月下旬に選定いたしました。現在は、リンカーズ株式会社のノウハウを活用しながら、大企業を中心とした新たなビジネスパートナーの掘り起こしを進めております。

 次に、チームさばえ出展販路開拓支援事業につきましては、世界に誇れるさばえのものづくり技術を有した市内企業8社を先月上旬に選定いたしました。10月5日から3日間、関西機械要素技術展が開催されますので、8社それぞれが持つ独自の技術力を集結し、チームさばえとして共同ブースで出展することで、めがねのまちさばえのブランド力向上と企業の異分野進出、販路拡大に努めてまいります。

 次に、創業支援につきましては、市、商工会議所、日本政策金融公庫の3者連携により、市民の起業意欲を高めるため、創業者メッセージのパネル展示や起業支援策の情報提供など、先月29日から約1か月間、文化の館にて創業パネル展を開催いたしました。また、今月26日から鯖江商工会議所では創業塾を、28日からさばえSDGs推進センターでは北陸先端科学技術大学院大学との共同研究として女性限定の創業体験セミナー「鯖江メリコア」を開催しております。これら取組みにより、新たな創業者が生まれ地域経済の活性化につながることを期待しております。

 次に、ワーケーション事業についてでありますが、ワーケーションを活用し、官民の垣根を越えて地域課題を議論する「ワーケーション・コレクティブインパクト」が福井県を含む全国6県で開催されます。福井県では10月5日から3日間、本市を会場に企画されており、北陸新幹線福井・敦賀開業を見据えた「地方の持続可能なまちづくり」について議論を深めていただきたいと考えております。

 次に、サテライトオフィス誘致事業についてでありますが、10月5日から2日間、全国から参加企業を募集し、市内の地元企業やサテライトオフィスを構えている企業との交流、物件見学、企業見学などの現地モニターツアーを実施いたします。また、11月9日には東京で行われる総務省主催のサテライトオフィス・マッチングセミナーへの出展を予定しております。コロナ禍対策として、急速に広まったテレワークやワーケーションに加え、UIターン希望者を対象とした地方へのサテライトオフィス開設などに関心が高まっておりますので、ワーケーション事業と連携し、企業合宿、フリーランスなどの都市人材の受け入れ態勢を地域とともに整えることで、県と連携し「人と企業のセット誘致」を推進してまいりたいと考えております。

 次に、民泊リニューアル事業についてでありますが、中心市街地の新たな賑わいの拠点となるゲストハウス「La Tempo」が来月末、本町商店街の一角にオープンいたします。この施設では、宿泊機能のほか、コミュニティスペースやシェアキッチン、レンタルオフィスの整備も進められており、観光・ビジネス両面において、県内外からの人材交流が活発に行われることを期待するものであります。

 次に、農業振興についてでありますが、今年産の市内での主食用米の作付面積は1,241haで、鯖江市農業再生協議会で設定した生産数量目標を達成する見込みとなっております。今年は梅雨明けが非常に早く、平年より暑い期間が長くなり、日照は十分に確保され生育が早く、ハナエチゼンの刈取りはほぼ終了し、コシヒカリは今週末には刈取りできる見込みとなっております。

 園芸振興では、「令和3年度地産地消等優良活動表彰」生産部門にて農林水産大臣賞を受賞しました吉川ナスにつきまして、生産者組織の鯖江市伝統野菜等栽培研究会においてナスカレッジを開講し、吉川ナスの生産拡大と生産者の育成を図っており、本市としても吉川ナスの生産振興をバックアップしてまいります。

 また、昨年の米価下落や肥料をはじめとした生産資材の高騰が農業経営に大きな影響を及ぼしていることから、本市独自に生産農家への緊急的な支援策を取らせていただいたところ、水稲分について512件3,107万円余の申請をいただいております。園芸農家への支援につきましては、年内に購入した肥料代金を対象としたいとのことから、年明けから申請を受付できるよう準備を進めてまいります。

 次に、鳥獣害対策としましては、本年度が第11期となります「さばえのけものアカデミー」の前期講座を開講いたしました。集落での鳥獣害対策の担い手を育成するアカデミーでは、多様化する鳥獣被害に対し、山ぎわの集落や農業生産者だけでなく、まちなかの住民、若年層や青年層など多様な主体に参画の機会を創出し、市民主役で鳥獣害対策に取り組んでまいります。

 続きまして、基本目標2「若者が住みたくなるまちの創造」について申し上げます。

 まず、15回目を迎える鯖江市地域活性化プランコンテストでは、大学生版を来月17日から3日間、全国から応募のあった大学生・大学院生の中から選考した18名が2泊3日の合宿で、鯖江の未来をデザインし、住みたい鯖江、創りたい鯖江のプランを作成していただきます。今年も若者ならではの感性、よそ者ならではのアイデアで、夢のある、面白い提案をしていただけることを期待しております。

 また、高校生版では、今月20日、選考を通過した鯖江高校生を中心とした14名に、プランの考案、発表をしていただきました。高校生ならではの提案を事業化することで、地元高校生が故郷に愛着を持ち、働きたい、住み続けたいと思える「郷土愛」の醸成に繋がっていくものと期待しております。

 次に、平成17年から15年間実施しました河和田アートキャンプについてでありますが、3年ぶりに河和田町の「co-minka」を拠点に、今月12日のキャンプインから39日間、県外の大学生が共同生活をしながら、地域住民との交流を図り、芸術やデザインと結びつけたプロジェクトを立ち上げ、作品制作やイベント企画を行っております。さらに、「福井県の伝統的古民家」を舞台としたアート展示により、古民家の魅力再発見、再価値化、古民家保存などを目指す「さばえCross Art」を新たにスタートしており、河和田地区に加え、豊地区にも活動拠点を設け実施してまいります。

 続きまして、基本目標3「若くて元気なまちの創造」について申し上げます。

 はじめに、住民票等のコンビニ交付の推進についてでありますが、マイナンバーカードを使用して、コンビニ設置のマルチコピー機での住民票等の発行は、いつ何時でも利用できる便利なサービスであります。そこで、12月から令和7年3月末までの間、コンビニ交付での証明手数料を150円減額することにより、コンビニ交付の利用を一層推進するとともに、マイナンバーカードの取得促進と市役所窓口の混雑緩和を図ってまいります。

 次に、窓口案内システム導入についてでありますが、昨日、市民窓口課に窓口案内のための自動発券機を設置いたしました。自動発券機は手続きの種類ごとの受付や待ち人数のモニター表示に対応し、来庁者が待ち時間を有効に活用できるようにいたしました。また、混雑回避や待ち時間短縮を図るため、市ホームページで待ち人数や交付お呼び出し状況を公開するなどサービス向上に努めてまいります。

 次に、子ども医療費助成制度についてでありますが、現行では未就学児童のみ医療費を全額助成しており、小学生から高校3年生相当年齢である18歳までの児童は、通院時に1医療機関当たり1ヶ月500円、入院時は月4,000円を上限に1日500円を自己負担としております。就学前のみならず高校生まで切れ目のない支援を希望する声や県内の動向も踏まえ、本市におきましても、来年度を目途に、小学生から高校生までの自己負担金の撤廃に向け、今議会にお諮りする条例の一部改正等、着実に準備を進めてまいります。

 次に、鯖江中学校長寿命化工事についてでありますが、建築から40年が経過し、これまで大規模な内外装改修を行わず、全体的な老朽化が進行していることから、令和7年度からの長寿命化改修工事に向けて、今年度は建物本体の耐力度調査を行っております。9月補正予算におきましては、工事全体の方針を定める基本計画の策定業務に要する経費を計上させていただいており、来年度には実施設計を行うなど、着実に工事着手できるよう準備を進めてまいります。

 続きまして、基本目標4「安心で快適に暮らせるまちの創造」への取組みについて申し上げます。

 まず、福井鉄道福武線への緊急支援につきましては、依然、公共交通ではコロナ禍の影響が大きく、今年度も大幅な減収が見込まれておりますが、通勤・通学や買い物など市民生活に欠かせない移動交通手段の安定した運行を維持するため、引き続き、県と沿線3市が一体となり緊急支援を行ってまいりたいと考えておりますので、議員各位のご理解をお願い申し上げます。

 次に、個別避難計画作成についてでありますが、6月24日に鯖江市避難行動要支援者協議会を設立し、この事業の第1人者である神戸大学名誉教授の室崎氏によるキックオフ講演会を開催いたしました。現在は、福祉避難所の受け入れ体制や設備の状況を確認する調査を行っており、来月の協議会におきまして、作成マニュアルの素案を取りまとめるとともに、10月からはモデル町内にて、市と区長・民生委員など町内関係者が連携し個別避難計画の作成に取り組んでまいります。

 次に、ごみ排出量削減の取組みでありますが、4月から燃やすごみの記名式を開始したことで、ごみの分別意識が更に高まり、4月からのごみ排出量は前年より削減され、7月では16%削減することができました。これらの成果は、市民の皆様の御協力によるものと深く感謝するとともに、引き続き、市民の皆様とともに、より一層のごみ排出量の削減および資源化率の向上に努め、ごみ減量化および資源化に取り組んでまいります。

 次に、吉川地区のコウノトリについてでありますが、本市で初めて誕生したヒナのうち1羽が順調に育ち、6月29日に無事巣立ちを迎えたことを受け、今月6日に、地元住民による「よしかわコウノトリファンクラブ」が設立されました。ファンクラブでは、コウノトリと共生する地域を目指し、豊かな生態系と自然環境の保全のため、コウノトリについての講演会や生態についての勉強会、観察会に取り組まれるとお聞きしており、こういった活動を地域が主体となって行っていただくことが大変嬉しく、大きな期待をしております。

 次に、国道417号についてでありますが、鯖江中学校の通学路としてなど、多くの自転車や歩行者が通行することから、子どもや高齢者等が安全で安心して利用できる道路空間の整備が必要となっております。現在、県では歩道の段差解消や自転車通行帯などの整備に向け、地元自治会や学校と交通安全対策について協議を進めておりますので、当道路が早期に事業化されるよう県に対し強く要望してまいります。

 次に、土砂災害防止対策についてでありますが、近年、全国各地で線状降水帯が発生するなど、気候変動の影響により自然災害が激甚化・頻発化しております。全国では昨年972件の土砂災害が発生しており、住民の生命と財産を守るためには、防災・減災、国土強靭化に取組み、災害に強いまちづくりを進める必要があります。現在、市内では砂防事業や急傾斜事業など6箇所の整備を進めており、今年度、沢町の上谷川の砂防堰堤と日の出町の急傾斜地の法面工が完了いたします。今後も、土砂災害から市民の命と暮らしを守るため、県と連携し土砂災害防止対策に取り組んでまいります。

 次に、将来のまちづくりの基本方針を示す「鯖江市都市計画マスタープラン」につきましては、来年度末の改定に向け、先月から今月にかけて2,000人を対象に市民アンケートを行い、10月4日に学識経験者や各種団体、住民代表等で構成する「第1回鯖江市都市計画マスタープラン改定委員会」を開催いたします。今後、アンケート調査結果など市民の意見を踏まえながら、鯖江市の目指すべき将来像やまちづくりの方針を検討してまいります。

 次に、西山動物園につきましては、「レッサーパンダのいえ」の見学通路の展示スペースをリニューアルいたしました。今月2日からはレッサーパンダの生態を捉えた写真展や、ラウンジでレッサーパンダの子育てのほか動物園の生き物たちを紹介するビデオを上映するなど、動物園の魅力向上に努めており、今後も多くの方に訪れていただけるよう取り組んでまいります。

 以上、地方創生の推進に関する主な事業について申し上げました。

 それでは、本日ご提案いたしました議案について、ご説明申し上げます。

 はじめに、議案第52号の令和4年度鯖江市一般会計補正予算(第3号)についてでありますが、今般発生した豪雨災害により、甚大な被害を受けられた南越前町および新潟県村上市に対しまして、鯖江市と鯖江市議会からの災害見舞金としまして、歳入歳出にそれぞれ100万円を増額する専決処分を行いましたので、総額277億260万円となりました。

 次に、議案第39号の令和4年度鯖江市一般会計補正予算(第4号)につきまして、その概要を申し上げます。

 まず、総務費では、北陸新幹線福井・敦賀開業後を見据えた鯖江駅東口等整備事業の基本設計等業務委託に5千200万円、新型コロナウイルス感染症の影響により収益が落ち込んでいる福井鉄道福武線および路線バスに対する緊急支援事業費補助金として790万円余、マイナンバーカード取得推進事業に1千119万円余、マイクロソフト365を導入し、業務の効率化、意思決定の迅速化等を図るための基盤整備事業に1千450万円余を計上いたしました。

 次に、民生費では、国の新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金の対象事業の拡充を受け、生活困窮者を支援する地域のNPO法人等団体に対する補助金として100万円を計上いたしました。

 次に、農林水産業費では、多目的集会場の空調等修繕費として410万円、県の「情報収集等業務効率化支援事業費補助金」等の採択を受け、農業委員会委員用タブレット購入費として34万円余を計上いたしました。また、商工費では、長引くコロナ禍において市内消費喚起を切れ目なく実施していくため、「さば割クーポン発行事業」に6千500万円を計上いたしました。

 次に、教育費では、鯖江中学校長寿命化改修工事の基本設計業務委託費に1千847万円余を、児童生徒の食育推進およびコロナ禍における農業者支援を目的とした福井産給食推進事業費に、小中学校合わせて721万円余を計上いたしました。

 最後に、コロナ禍および燃料費等高騰の影響で経営が悪化している指定管理施設、嚮陽会館、神明苑、農林業体験実習館、道の駅西山公園の計4施設の経営安定化と、公共施設としてのサービス維持を目的とし、営業継続負担金に合計2千656万円余を計上いたしました。

 これらの結果、一般会計の9月補正額は2億830万円となり、補正後の予算総額は279億1千90万円となりました。

 その他の議案につきましては、それぞれの理由に基づき御提案しました。

 以上、私の市政に対する所信の一端と今回提案いたしました議案について申し上げました。何とぞ慎重に御審議のうえ、妥当な御決議を賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

このページは、総合政策課が担当しています。

〒916-8666 鯖江市西山町13番1号(市役所本館3階)

総合政策課
政策推進グループ
TEL:0778-53-2263
FAX:0778-51-8150
さばえSDGs推進センター
TEL:0778-42-8938
FAX:0778-42-8939

このページの担当にお問い合わせをする。

情報がみつからないときは

サブナビゲーションここまで

鯖江市章
〒916-8666 福井県鯖江市西山町13番1号
TEL:0778-51-2200(代表)
FAX:0778-51-8161
  • 鯖江市の花・木・鳥
    つつじ・さくら・おしどり
  • 人口と世帯
  • 鯖江市の動物レッサーパンダ
    メガメガ・ウルウル
トップへ戻る
Copyright (c) Sabae City. All Rights Reserved.
このページのトップに戻る