オンラインゲームとお金の管理
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最終更新日:2025年12月19日
冬休みは子どものお小遣いが増える時期で、普段は我慢している課金を「少額なら」と始めた結果、高額課金に発展する事例が毎年報告されています。(独)国民生活センターの発表では、ゲーム課金の相談金額の平均は約33万円という統計も出ています。
さらに、令和7年12月18日から施行される「スマホソフトウェア競争促進法」により、利用者は自分のニーズに合わせて「アプリストア」「決済手段」「課金方法」を選べるようになり、選択肢が増えることで管理が複雑化する恐れがあります。
利用状況を再確認し、賢くゲームやお金の管理をしましょう。
話し合いとルール
子どもと話し合い、一緒に考え、大人もルールを守る
ゲーム課金は、少額でも積み重なると高額になり、トラブルの原因になります。保護者が一方的に制限するだけではなく、子どもと一緒に「課金は月○円まで」「ガチャは○回まで」など具体的なルールを話し合うことが重要です。こうした対話は、子どもにお金の価値や計画性を学ばせ、金融リテラシーを育てる機会にもなります。家庭で合意したルールを守ることで、安心してゲームを楽しめます。
子どもの一番の相談相手であり応援団であること
困ったときの相談相手は家族です。一度怒ってしまうと、隠れて使用するようになり、二度と相談しなくなることがあります。子どもの変化に気づいた時、子どもの声に耳を傾け、ご自身の思いを伝えてください。何かしらの解決の糸口が必ず見つかります。一緒に問題を乗り越えようとする思いが子どもを安心させます。
使用端末別の注意点
保護者の端末を共有して使用する
パスワードの管理は保護者がしましょう
保護者の決済情報が残っていると無断課金のリスク大
個人情報や仕事データの漏えいの危険
保護者が以前使用していた端末を子どもに渡す
初期化をして年齢設定も忘れずに
古いOSはセキュリティが弱く脆弱性のリスクあり
課金履歴やアカウント情報が残っている可能性がある
子ども用の新しい端末
キッズスマホを渡す
子ども用に作られている
機能が限定されており、子どもが不満を感じる場合あり
機種によってはアプリの選択肢が少ない
キッズスマホではない端末(大人と同等)
多額の出費になることも
初期設定を怠ると課金制限が効かない
高額な購入費用、紛失・破損リスク
各種設定の重要性
(1) 支払い方法を管理する
子どもの端末にクレジットカードやキャリア決済を登録しないことが基本です。デビットカードや預金口座情報も共有せず、課金する場合はギフトカードを利用し、上限額を決めて渡しましょう。また、決済時にパスワード入力を必須に設定し、生体認証は保護者のみ登録してください。これにより、無断課金や高額課金のリスクを大幅に減らせます。
(2) ペアレントコントロールを有効化
保護者が子どものスマホやタブレットの利用を管理する機能です。課金制限やアプリのインストール制限、利用時間の設定が可能で、無断課金や不適切なコンテンツへのアクセスを防ぎます。設定時は、保護者のアカウントで管理し、子どもが解除できないようパスワードを厳重に保管してください。また、機種変更やOSのアップデート後は設定が解除される場合があるため、定期的な確認が必要です。
(3) アカウントを管理する
アカウントは、ゲームやアプリを利用するための利用者情報で、IDやパスワードで管理されます。注意点として、他人の端末でログインしないこと、パスワードを複雑に設定し定期的に変更することが重要です。また、機種変更やアカウント引継ぎ時には、保護者が操作を確認し、情報漏えいや不正利用を防ぎましょう。
(4) パスワード・認証を設定
アプリストアや決済時に必ずパスワード入力を求めるよう設定し、簡単に推測される文字列は避けましょう。また、生体認証(指紋・顔認証)は保護者のみ登録し、子どもでは解除できないようにしてください。パスワードは定期的に変更し、他のサービスと使い回さないことも重要です。
利用状況を常に確認
ゲーム課金のトラブルを防ぐには、利用状況の定期的な確認が欠かせません。決済完了メールや支払い明細をチェックし、不審な取引や海外決済がないか確認しましょう。特に、子どもが複数の端末を使う場合や深夜に利用している場合は注意が必要です。異変を見つけたら、すぐに決済方法を停止し、サービス提供元に連絡してください。
ここにも注意!
外国企業も日本のゲーム市場に参入
日本のゲーム市場には海外企業も多数参入しており、アプリやオンラインゲームを通じて課金サービスを提供しています。決済方法や通貨が異なる場合があり、為替レートや追加手数料が発生することに注意が必要です。世界各国の通貨($や€等)のマークをアイテム獲得ボタンだと勘違いをし連打した結果、思わぬ請求がくることがあります。
ゲームをしながらポイントを稼ぐ
最近、ゲームをプレイするだけでポイントや報酬が得られるサービスが人気ですが、注意が必要です。まず、ポイント獲得を目的に長時間プレイすることで生活リズムが崩れ、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、こうしたサービスの中には、個人情報や銀行口座情報の入力を求めるものがあり、情報漏えいや不正利用のリスクが高まります。さらに、海外企業が運営する場合、利用規約やサポートが日本語の対応をしていないことも多く、トラブル時に対応が困難です。安全のため、利用前に運営会社の信頼性を確認し、過剰な利用を避けることが重要です。
高額課金、未成年者なら取消可能?
高額課金をしてしまった場合の一般的な対応例は、次の通りです。
(1)利用内容と決済状況をすぐに確認・事業者へ連絡
•クレジットカードやキャリア決済の明細を確認し、課金額と日時を把握します。
•ゲーム内のマイページから課金項目の伝票番号を把握します。
•課金したプラットフォーム(Apple、Googleなど)やゲーム会社へ返金申請を行います。申請は早いほど良いです。
(2)未成年者の場合は「未成年者取消権」と主張
•民法第5条により、未成年が保護者の同意なく契約した場合は取り消し可能となる場合があります。(例外は注意点を参照)
•ゲーム会社やプラットフォームに「未成年者による課金であること」「保護者の同意がないこと」を証明する書類(課金履歴、経緯、今後の防止策等)を添えて通知します。
•通知方法は「メールのみ」「問い合わせフォームのみ」等、限定的な場合があります。
•消費生活センターに相談すると、返金交渉のアドバイスが受けられます。
注意点
•保護者や親族のアカウントで課金をした場合は、成人が使用したとみなされることがあります。
•子どもが年齢を偽った、お小遣いの範囲内、課金後に追認した場合は未成年者契約の取消しはできません。
•取消しが認められた場合は、二度とゲームに会員登録やログインができないとしているゲーム会社もあります。
•一度しか申請ができないので別のゲームで課金した場合は、原則取消しができません。
お問い合わせ
このページは、ダイバーシティ推進・相談課が担当しています。
〒916-8666 鯖江市西山町13番1号(市役所本館1階)
女性活躍推進グループ
TEL: 0778-53-2215
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