鯖江市では、福井県第二種特定鳥獣管理計画（ニホンザル）に基づき野生のニホンザルの群れへの対策を実施しています。

福井県第二種特定鳥獣管理計画（福井県HP）（外部サイト）

　野生のニホンザルはメスを中心とした群れを形成し、群れ毎にある程度決まった行動域の中で活動します。群れは十数頭～数十頭の規模で、中心に母系家族、外巻にオスといった形で構成されます。群れの中のオスは4，5歳になると生まれた群れを離れ、別の群れを求めて放浪します（ハナレザル）。
　雑食性で、山の中の果実、木の芽、昆虫を食べて生活しています。一説では、人里の農作物を食害しなくても山の中の環境で十分生活していけるそうです。
　現在、鯖江市域を行動域に持つニホンザルの群れは、3群に特定されています。

　鯖江市西部地区（豊地区、吉川地区）の三床山周辺から、越前市、越前町までを行動域に持ちます。
　もともとはA群、B群の2群れが存在していると思われていましたが、調査が進む過程で一つの群れであったことがわかり、B群として統合されました。
　調査当初は60頭前後の群れの規模を有していましたが、個体数調整や、群れに悪影響を及ぼす悪質個体の個別捕獲を実施してきたことにより、現在は30頭程度まで群れの規模が縮小しました。

　鯖江市東部地区（河和田地区、北中山地区）の周辺から越前市までを行動域に持ちます。鯖江市域では、過去に片上地区まで群れが移動したことがあります。
　調査当初は80頭前後の群れの規模を有していましたが、個体数調整や、群れに悪影響を及ぼす悪質個体の個別捕獲を実施してきたことにより、現在は40頭程度まで群れの規模が縮小しました。

　池田町を中心に、北は福井市美山地区、西は鯖江市河和田地区から越前市今立地区、南は南越前町境まで、広い行動域を持ちます。近年の群れの傾向として、鯖江市域まで進入することは稀です。
　調査当初は80頭前後の群れの規模を有していましたが、池田町の対策により、現在は40頭程度の規模となっています。

　群れの加害程度を、集落や農地への出没頻度、出没した時の群れの規模、サルの人への反応、集落への加害状況、生活被害の程度から判定したものです。（環境省ガイドラインより抜粋）
　加害レベルは0~5の6段階で判定されます。

　鯖江市では、越前（鯖江）B群、C群のニホンザルにVHF発信器を装着し、それぞれの群れの位置を探査・追跡できるようにしています。
　発信器は、ニホンザルのメス個体が生まれた群れを離れない特性を利用し、推定4歳以上のメス個体を捕獲し装着しています。

　鯖江市では、鯖江市域に入ったサル群れを探査・追跡して得た位置情報を「サルどこネット」で発信しています。発信したデータは、群れの追い払いや群れの行動分析に活用されています。
　一般の方によるサル位置情報の受信・発信登録を随時受け付けています。

サルどこネットシステムでサル情報を共有しましょう

　鯖江市では、群れの加害レベルの抑制や、追い払い等の対策を実施しやすくするため、群れの個体数調整を行っています。
　個体数調整は、群れの行動域を共有する越前市や越前町と連携して行っています。

野生のニホンザルへの被害対策

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