第5回さばえ狂歌作品コンクールに応募いただきありがとうございました。県内外より777首の作品が届き、4月下旬に行われた選考会にて、入賞作品が決定しましたのでお知らせいたします。
平穏の 眠りを覚ます ウィズコロナ ワクチンまだかと 夜も寝られず / 山野 大輔 (大阪府)
鍵スマホ 財布にメガネ 火の用心 出がけの文句に マスク加わる / 佐々木 邦子 (鯖江市)
詮勝公 なんとお詠みか コロナ禍を たった一菌 世界は鎖国 / 舘 庄司 (鯖江市)
マスクでは 表情見えぬ 戸惑いも 目尻のしわに 笑みを読み取る / 岸本 敏江 (越前市)
四人まで 家族で囲む テーブルの 脇にあふれた 我れ一人鍋 / 梶浦 公靖 (東京都)
温暖化 俳句作るも 季語合わず 何だか変だ 地球の未来 / 岩井 壮介 (奈良県)
コロナ期間 自分は自粛 してたけど 大人は旅行 しほうだいだね / 青山 柊詩 (鯖江市)
少しでも マスクはずせば にらまれる せきなどしたら バイキンあつかい / 末本 愛菜 (鯖江市)
定年を 五年きざみに 延長し 年金開始は 死ぬ五年前 / 岩田 勇 (愛知県)
目が語る 人に優しく 頭下げ マスク美人の 活歩頼もし / 澤田 博美 (鯖江市)
参加することに意義ある五輪には かかり過ぎてる 金と権力 / 細川 武幸 (鯖江市)
お互いに 年相応と 高笑い 認知度競う 井戸端会議 / 山田 つね子 (鯖江市)
ブレーキが 効かぬと 車の所為にして 心のブレーキ 効かぬ人あり / 大須賀 一夫 (東京都)
総務省 お近づきにと 誘われて 受けたがいいが 夜もねむれず / 掃部 俊一 (鯖江市)
マスクして 喋り続ける 御婦人の 話題は不要不急なりけり / 小竹 哲 (兵庫県)
ダメよダメ ランチにカラオケ 小旅行 老後の楽しみ 返してほしい / 舘 雅子 (鯖江市)
「おもてなし」しますと誘致したものの 五輪の客に海外入れず / 小刀禰 彰 (鯖江市)
はやぶさ2 支えるスタッフ ワンチーム GOTOトラベル 宇宙飛行 / 吉岡 敏郎 (東京都)
JK課 今じゃ鯖江の代名詞 若き女子力 鯖江を創る / 巽 俊一 (鯖江市)
雪降りて スコップ片手に ひさびさに 顔見合わせ 話せる近所 / 宮下 則子 (鯖江市)
タブレット 巧みに使う子等へ危惧 読み書きの苦を知らぬ怖さよ / 細江 美幸 (岐阜県)
コロナ禍に はやぶさみやげ ありがとう たまてばこには 夢がいっぱい / 上田 佐和子 (越前市)
本棚に 祖父がこっそり 隠してる 終活の本 気づかないふり / 金子 歩美 (群馬県)
就活生 仮面をかぶる スーツ着て 黒髪うごめく 没個性 / 長谷川 桜 (愛知県)
あの頃な 言って笑える 日を待つが あのコロナほど しぶときはなし / 小田中 準一 (千葉県)
鄙の地に 独り居をする 母なれど 手洗いうがい 散歩に励む / 幅 茂 (愛知県)
失って 今さら気づく あわれなり 本当に大事な 家族や仲間 / 奈良 瑞希 (鯖江市)
暇だから 犬を買ってと せがむ子に 尊き命 誰が教える / 福原 玄 (神奈川県)
ヤマトです パジャマで向かい 覗き穴 イケメンがいて 置き配頼む / 佐藤 優羽 (東京都)
世間では 女性の権利 叫ばれる 男の権利 我家の事情 / 窪田 正一 (鯖江市)
オリンピック 開幕よりも 盛り上がる コロナワクチン 接種いつになる / 斉藤 武彦 (鯖江市)
べざいてん パパといっしょに きたえたよ 二人ともこしが ぬけそうだったよ / 田中 結士 (鯖江市)