”買っておいて良かった。”と思えるものを。
-- では最後に、山岸さんにとってメガネとはなんでしょう?
・・・難しいなぁ・・・。以前、海外の雑誌の取材で同じようなことを聞かれたんですけど・・・。
--あ、そうなんですか?
そのときは「自己表現」って答えたんですけど、・・・なんか違うなぁって(笑)。
-- 違いましたか(笑)!
うーん・・・。これ、宿題にしてもらっても良いですか(笑)?
ただ、最近、どの業界もトレンドの先取り競争みたいな傾向を感じていて、ハイテク競争になってたり・・・これってどうなんだろう?って最近思い始めていて。競うんじゃなくて、もっと別の部分で自分たちのことをアピールしていかなきゃいけないなって。最終的に、自分たちのものづくりの目標というか・・・「これ、買っておいてよかったな。」って思ってもらえるようなものを作っていかなきゃいけないっていう考えに行き着いていますね。
-- なかなかそこまで考えないですよね。
今、気に入って買うっていうのもあるんですけど、その場の評価だけじゃなくて、後々買っておいてよかったって思えるもの、ずっと評価してもらえるものを世に出していきたいですね。
空気のような
後日、山岸さんから、メールで宿題が返ってきました。
「改めて思えば…眼鏡によって生かして頂いているのではないでしょうか。生まれた時から身近にあり、空気のように必要不可欠なものです。」
山岸さんらしいナチュラルな答えが返ってきました。空気のように自然な存在であるからこそ、眼鏡そのものも、ナチュラルでシンプルな、いつの時代にも変わらない美しさであることが、良い眼鏡の一つの条件なのかな、と考えさせられました。
「そうだ、今までうちのブランドのウェブサイトってなかったんですけど、新しくオープンしたんです。」
山岸さんがデザインするメガネのように、シンプルで、落ち着いたウェブサイトです。今までのメガネもチェックできます!http://www.yellowsplus.com/
オフィスには商品写真撮影用の機材も。今回の写真撮影に使わせていただきました。
今ハマっていることは、フライフィッシングとか。
「一番釣りとしては釣れない釣りです(笑)。釣れなくてもいいんです。川に行って独り釣りをすることで、気分をリフレッシュさせてます。」と語る山岸氏。