鯖江メガネファクトリー

オプトデュオ
オプトデュオ

夫婦での会社立ち上げから、オリジナルブランド構築までの全てを見てきた山岸吉一社長(以下 山)に、会社設立から現在に至るまでの経緯と今後の展望について、お話を伺いました。

3人の若いチームを包み込み、会社の全体を視る社長

-- 誉さんが入られてから、オリジナルブランドを作ることになったそうですが、それ以前は、どういったことをされていたのですか?

山)私は、眼鏡会社でサラリーマンを経験した後、独立して、妻と一緒にOEM中心の眼鏡企画会社をこの河和田で立ち上げました。当時は、今のようなコンセプト系のメガネは扱っていなかったのですが、だんだんと、コンセプト系の商品に移行していきました。

オプトデュオ

-- 「opt duo(オプト・デュオ)」という社名は、その当時に付けられたのですか?

山)そうです。妻と二人でやっていこうという意味で。

-- 素敵な名前ですね。そして、その後、誉さんを誘われた?

山)いえ、誘った訳ではないんですが、海外の見本市に連れて行った時に、興味を持ってくれたみたいで、「やるんなら好きなようにやってみい」という感じでしたね。なので、誉がブランドを立ち上げる事にもほとんど口出しはしませんでした。

-- ブランドを立ち上げる時は、抵抗はありませんでしたか?

山)抵抗というより不安がありましたね。本当に、若者向けのブランドだけでやっていけるのかと。

山岸吉一社長山岸吉一 社長

-- そんな不安がある中で、やってみてどうでしたか?

山)小売店に営業に行った時、私の不安とは裏腹に、小売店の店員の方達の反応がすごくよかったんです。「こういう商品を待ってました。」と。その次からは、「どんな商品が来るんやろう。」と小売店の方達が期待されるようにまでなりました。

-- 社長が誉さんを認めている部分というのはありますか?

山)いい所もすごい所も何も無いね(笑)。

-- (笑)。では、誉さんにあって、社長に無いところは?

山)まあ、私には出来ない発想を持ってますよね。若い人の感覚っていうのかね。
また、2人の新しいスタッフも入って来て(毛利さんと齊藤さん)、それぞれの個性を活かしたいいプロジェクトチームになってますね。今、ちょうど完成期に入って来てるんじゃないかな。

-- それはチームとして?

山)そうやね。お互い持ち合わせていない知識とか感性を補いながら、一つのチームとしてまとまりが出て来てますね。

誉氏、毛利氏、齊藤氏

-- では、3人にこれから期待することは?

山)そうやね。今のまま3人で良い物を追求していってもらいたいですね。私の考えでは、事業を急激に大きく伸ばそうとすると、失敗した時にその反動も大きくなると。なので、自然に少しずつ大きくしていけば良いと思っています。

-- 社長としてこれからやっていきたい事はありますか?

山)高級品のメガネを作りたいなと思っています。量産型ではなく、小ロット生産の、売れるものづくりを。その実現に向けて一歩ずつ進んでいけたらなと。

-- それをやられる時は、3人のスタッフ(誉さん、毛利さん、齊藤さん)も巻き込んで?

山)その時は、自分の構想を彼らに伝えて、デザインなどは、お願いしようと考えています。やっぱり、次々と絶えずチャレンジしていきたいですね。伝統工芸のコラボレーションもできたらなと、思っています。

-- では最後に、あなたにとってメガネとは?

山)新しい機能とスタイルの追求ですかね。ものづくりをやっている以上は、新しい物を求めていきたいです。

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