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鳥獣害への対策

ページ番号:626-564-747

最終更新日:2023年5月23日

山ぎわの対策

 イノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマなどの大型の野生動物は普段山で生息し、その時々の習性や山の環境変化に応じて里地や集落に出没します。この際、水稲などの農作物への被害や、人身被害が発生することがあります。
 鯖江市では、こういった野生動物から農作物被害や人身被害を抑制するため、集落ぐるみでの山ぎわ獣害防止柵の設置を推進しています。

山ぎわ獣害防止柵

 鯖江市では、心理柵である電気柵と物理柵であるネット柵、そしてこれらを管理する山ぎわ点検管理道を組み合わせた複合柵の設置を推奨しています。
 市内の山ぎわの対策状況は下図のとおりです。


山ぎわ獣害防止柵設置状況

獣害防止柵の機能
柵の機能 柵の種類 柵の特徴 メリット デメリット
心理柵 電気柵 野生動物に電気ショックを与えることで、電気柵=「痛い」を学習させ、この学習による忌避効果が得られる。

・電気ショックを与えられれば、電気柵の機能が維持される間、強力な防除効果が得られる。
・移設、撤去、修繕が容易に行える。

・電気柵そのものに動物を物理的に止める機能はない。
・電圧が低下し、電気柵の機能が低下すると、動物に対する防除効果が著しく低下する。
・電気(電池)代の負担が発生する。

物理柵

ネット柵
ワイヤーメッシュ柵
金網柵

野生動物に柵を物理的な壁と認識させ、飛び越え、乗り越え、潜り抜けを防止する。

・物理的に強固である。
・維持していくうえで、電気(電池)代が不要。

・設置、修繕にかかる費用負担が大きい。
・一度設置すると、移設が容易ではない。
・柵周辺の下草刈り等の維持管理作業が、柵の里側・山側の両面で必要となる。

複合柵 心理柵+物理柵を併設 心理柵、物理柵の欠点を補完する効果的な防除柵 ・それぞれ単独の柵よりも高い防除効果が得られる

・設置、修繕にかかる費用負担が大きい。
・維持管理の負担も大きい。

その他

緩衝帯
山ぎわ点検管理道(簡易的な緩衝帯)

山ぎわや柵周辺の見通しをよくすることで、野生動物の警戒行動を促す。

・野生動物に警戒行動を促すことで、柵(とくに電気柵)の効果が上昇する。
・人間が歩きやすくなる(=柵の維持管理に伴う点検活動が容易になる)

・大規模になるほど、機能維持のための負担が大きい。

個別の対策

 アライグマ、ハクビシンといった中型の野生動物は、現在、山ぎわ集落や市街地を問わず、市内全域で生息が確認されています。
 集落や市街地に生息する中型の野生動物たちは、住宅の床下や天井裏、普段は人気の少ない寺社や空き家などを拠点に、草むらや雨水側溝を移動路として活用しながら活動しています。
 こういった野生動物たちが及ぼす住宅や農作物への被害は、ただやみくもに有害鳥獣捕獲を試みるだけでは解決は困難です。
 ・住宅などへの侵入口を特定し塞ぐ
 ・野生動物たちのエサとなる家庭菜園などを囲う
 ・野生動物たちを引き寄せる生ごみ、放棄野菜などを減らす
 以上の3点を意識して、各々で対策を実施していくことが重要となります。

侵入口を特定する

 獣が家屋へ侵入した場合、必ず侵入口があります。
 侵入口は、基礎の通気口や屋根材の隙間など様々ですが、外側から一見しただけでは隙間があるのかわからないこともあります。こういった場所では、隙間がありそうな場所に手を実際にいれたり、天井裏などであれば屋内の点検口から光の差し込みを確認したりすることで特定できることがほとんどです。
 侵入口を対策しないまま放置すると、数年ごとに、野生動物にとって条件のよい場所であれば毎年、入れ替わり立ち代わり野生動物に利用されることになります。
 侵入口になりそうな隙間を発見した場合は、必ず塞いで対策しましょう。

家庭菜園を囲う

 家庭菜園をはじめとした農場で作られる農作物は、野生動物たちにとって手軽に得られる栄養価の高い食物となります。一旦、野生動物の食害にあった農場は、成功体験を学習した野生動物によって立て続けに狙われる傾向があります。栄養価の高い食物を摂取した野生動物は、その良好な栄養状態から高い頻度で繁殖を繰り返し、新たな被害を及ぼす可能性があります。
 生きがい、やりがいを守るためにも、家庭菜園を囲う対策をおすすめいたします。
 科学的に正しい技術、正しい知識を用いた防除柵を導入すれば、被害を大きく抑制できます。

ネットで囲う

 ネットで囲う場合は、目合5mmの防風ネットの利用をおすすめします。これは、野生動物がネットを噛み切ろうとする際に臼歯がネットにかかりにくくなるためです。また、高さをかせぐだけでなく、ネットと地面の接点に折り返し部(スカート)をつけたり、抑え金具(ペグ等)を十分に用いて、野生動物によるネットの持ち上げ、地面の掘り返しを予防しましょう。
 なお、一旦、野生動物による農作物被害が発生した農場において、ネットのみで対策を行うことはおすすめしません。

電気柵で囲う

 農作物を守る防除策として、電気柵は非常に有効です。
 「電気柵は効果がない」というご意見もありますが、こういった意見をいただく現場では電気柵が正しく設置、維持管理されていないことがほとんどです。
 家庭菜園で電気柵を用いる場合は、野生動物による農作物の被害が収穫適期直前に起きやすいことから、収穫を行う2週間ほど前に絞って設置を行うと、電池代や点検の手間を削減できます。

アライグマ・ハクビシン特化型電気柵設置法「楽落くん」

 埼玉県で開発された中型の野生動物に特化した電気柵設置法です。
 下部にネット柵(約33cm)、上部に電気柵(1段)を組み合わせた設置法です。正しく設置を行い、電気柵の機能をしっかり持続できれば、しっかりと野生動物による被害を抑制できます。

 資材費を抑えたい場合は、楽落くんライトをご参照ください。

(例)10m×10mの畑を囲う場合の資材数
必要資材 規格 数量 算出式 備考

ネット

高さ33cm

  設置延長

1.0mのネットを半分に折り曲げて、50cm(高さ33cm、折り返し17cm)で使用でも可。

電気柵本体機   1台    

FRPポール

Φ14mm、
高さ900mm

約30本

設置延長÷1.5m+予備

ポールの太さはネットの材質によって径が細くても大丈夫な場合があります。ここではその他の用途への汎用性も考慮し、φ14mmと記載しています。

ステンレスフック

Φ14mm用 約30個 FRPポール数×1

ネット上部からの高さ5cmの位置に止める
ポールの径を細くした場合は、ポールに合うものを用意してください。

電気柵コード

  約40m 設置延長  

耐候性結束バンド

150mm 約120個

FRPポール数×2+ポール間×2

ポールに固定用と、電気柵コードの高さ維持用。
ポール固定は、パッカーでも代用可。

ネット押さえ

  約90本 ポール間×3  

参考情報

 「楽落くん設置マニュアル」、「楽落くんライト設置マニュアル」は、埼玉県農業技術研究センターさんに了承をいただいたうえで掲載しています。

エサを減らす

 屋外や倉庫に設置している生ごみ袋や、食べきれずに放置した放棄野菜、収穫されないカキ、クリなどの未収穫果樹は、野生動物を誘引するエサとなります。せっかく防除対策を行っても、こういった要因を排除しない限り、野生動物による被害にあう可能性があります。
・生ごみは、屋内にいれたり、蓋つきのコンテナ等に収容する。
・放棄野菜は、生ごみとして棄てる、コンポストに利用する。
・未収穫果樹は、収穫するか、伐採を行う。
 など、周囲のみなさんと協力して、野生動物を寄せ付けにくい環境づくりを行っていきましょう。

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お問い合わせ

このページは、農林政策課が担当しています。

〒916-8666 鯖江市西山町13番1号(市役所別館3階)

農林振興グループ
TEL:0778-53-2233
FAX:0778-51-8153
農地管理グループ
TEL:0778-53-2234
FAX:0778-51-8153
里づくり支援グループ
TEL:0778-53-2232
FAX:0778-51-8153
鳥獣害のない里づくり推進センター
TEL:0778-51-2110
FAX:0778-51-2420

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