鯖江メガネファクトリー

福井ゾーン

各ブース紹介

今年も鯖江から多くのメガネメーカーが出展し、自慢の新作をお披露目していました。会場には、メガネザンマイでも取材をさせていただいたメーカーのブースもちらほら。今回は数あるブースの中から、特に今年取材をさせていただいたブースをご紹介します。

【タナカフォーサイト株式会社】
こちらは、今年1月にメガネザンマイに登場して頂いた、タナカフォーサイト株式会社。昨年同様、トウモロコシのでんぷんから抽出したプラスチックの他、新たに和紙で作ったメガネ用クロス「pica/pica」を発表!いつも意外な発想でメガネにまつわる商品を発表されているタナカフォーサイト株式会社さんです。また、昔のメガネにはよく見られた「マンレイ山」と呼ばれるブリッジを復刻して展示されていました。こちらのブリッジは今やほとんど製造している所がないのですが、今後再び流行の兆しのあるブリッジだそう。そこで、「つけ方が分からない」という小売店の方に向けて今回復刻して展示を行っていました。

【マイスドロートーキョー】
今年4月にメガネザンマイにも登場して頂いた、Micedraw Tokyoのブースを発見!デザイナーの塩路智大さんと塩路 知江子さんは、テーマ性が強くインパクトのあるメガネブランド「sios」と、極限にまでシンプルさを追求したメガネブランド「Micedraw Tokyo」を手がけられています。「Micedraw Tokyo」の新作は、ブリッジの幅が狭くなったり、テンプルの位置が少し低めになっていたりと、マイナーチェンジのように見えますが、今までのデザインを極端に変えることはせず、より洗練し続けていく「Micedraw Tokyo」の姿勢が伺えます。そこには、メガネがトータルコーディネートのなかで前面に押し出るようなことはせず、その人のおしゃれの一部になって欲しいという“遠慮の美学”が込められています。一方「sios」としては、前回の取材では制作途中だった「菖蒲の花」をテーマにしたメガネが完成していました!一見掛け辛そうですが、掛けてみると意外にもホールド感があります。フロントのボリュームに対してモダン(耳掛け)の重さでバランスを取っているためこのような安定感が得られるそうです。まるで両極端のブランドを手がけるお二人。それだけに、それぞれのコンセプトがよりお客さんに伝わってくる気がします。

【株式会社シャルマン】
今年7月に、鯖江市の中学校で「メガネデザイン出張授業」を行った株式会社シャルマン。これまでにも多くのブランドを世界に送り出してきましたが、今年イチオシなのがこの「Line Art」シリーズです。「Line Art」シリーズは、2009年春から発表されたシリーズで、現在すでに大ヒットとなっている売れ筋商品です。その最大の特徴はテンプルの部分。数本のチタンを五線譜のように組み合わせた美しい形状+バネ性が増して機能的にもとても掛けやすいメガネになっています。新作はそんなテンプルにスワロフスキーがあしらわれた、ますます素敵な1枚。色見は、来春のトレンドカラーを先取りした清涼感のあるパステルカラータイプとスタイリッシュなダークタイプがあります。男性用の「Line Art」は女性の曲線的で細いラインとは違い、直線的で幅の広いラインが数重なったデザインです。カラーもマットな色が多く、ビジネスシーンにもカジュアルにも楽しめる1枚です。

【有限会社ジョイントオプチカル】
こちらも今年9月にメガネザンマイに登場して頂いた、有限会社ジョイントオプチカル。ガラスケースの中には、メガネとは思えないツヤツヤのメガネが!なんと贅沢にも、べっ甲のメガネに七宝で色を付けているそう。他にもべっ甲の上から蒔絵を施したものも。下地のべっ甲が綺麗に磨かれているので、色もよくのるのだそうです。しかもその上に特殊なコーティングを行っているためツヤ感が長持ちするそうです!

いつも心にふるさとを。

【株式会社ボストンクラブ】
メガネ好きにはおなじみのJAPONISM(ジャポニスム)やBCPC(ベセペセ)、MUGUET(ミュウゲ)のブランドから数々の魅力的なプロダクトを世界へ発信しているBOSTON CLUB(ボストンクラブ)。今回アイウェア・オブ・ザ・イヤー2011のアクセサリー部門グランプリを受賞しました!なんと、国産メガネの素材アセテートで制作された47都道府県+メガネのキーホルダー、その名も「マイホームタウン」。会場では47都道府県が組み合わされ、カラフルな日本地図になっていました。いつも心にふるさとを感じられるよう想いを込めて作られた、今の日本を元気つけるアクセサリーです。

時代はカーボン!

今年、各社のブースを取材する中で様々なメーカーが力を入れていたのが、新素材「カーボン」。県内3社の自慢のカーボンメガネを特集します。

【株式会社三工光学】
昨年のiOFTでは、看板ブランド「dun(ドゥアン)」から、いち早くカーボン素材を使ったシリーズを発表し、アイウェア・オブ・ザ・イヤー2010のラグジュアリー・ハイクラス部門を受賞された株式会社三工光学。そんな三工光学さんの今年の新作は、昨年のスポーティなイメージから、ビジネスにも使用できる「定番のメガネ」を目指したシンプルなデザインで勝負しています。フレームに積層タイプのコンポジットカーボンを使用しています。

【株式会社長井】
株式会社長井の新ブランド「NEO CARBON」はその名の通り、今までのカーボン素材には無い、色の着いたカーボン。これまで、カーボンは黒色一色のイメージでしたが、それを一新するカラフルなカラーバリエーションが展示ブースを彩っていました。カーボンのカラーバリエーションは6色(2011年10月現在)で、テンプルのさりげないアクセントになっています。カラフルでユニークなメガネを多く発信する株式会社長井ならではのカーボンメガネです。

【福井めがね工業株式会社】
こちらは福井めがね工業株式会社の看板ブランド「muge(ムゲ)」に「ドライカーボン」という素材を組み合わせたおしゃれ使いにも、ビジネスシーンにも使えそうなカジュアルなカーボンメガネ。レンズをはめ込むリムも業界初のカーボン製です。

その1 その3