(株)KISSOは、メガネのメタル材・プラスチック材といった材料を扱う会社。プラスチック生地について(株)KISSOの平本勝也さんにお話を伺いました。プラスチック生地に対する平本さんの熱い思いとは…?
--こちらの会社でこだわっているポイントなどはありますか?
なるべくお客様が求めているもの、なるべくご提供した生地が売れるように作りたいです。あとは、確かに多くの注文をいただくのは嬉しいのですが、それが売れていかないと次につながっていかないので、やはり売れるものを作りたいなと思いますね。
--苦労されていることなどは?
“時間がかかる”というのがあります。 押出製法の場合はそうでもないですけど、ブロック製法の場合はああいう行程ですので。じゃあ試作をいつまでに作らなければならなくて、というスケジュール管理が難しいですね。オリジナルの生地を作るとなると、できれば1年くらいは時間が欲しいですね。乾燥する時間、柄組みをする時間などで、最低でも7、8か月は欲しいです。でもその時間を与えてもらえないことも多いですね。
--工場が外国ですしね。
イタリアの会社の人はけっこうのんびりしてますのでね(笑)。
マツケリー社の夏休みなんかは、スケジュール管理の上ではネックです(笑)。
--これからのことで、考えている事はありますか?
差別化していきたいというのがあります。特にプラスチックの場合は、その色・柄などがそのまま評価につながります。メガネのプラ生地も、アパレルと一緒で、多様化してます。ありきたりのものでは、同じものを安く作ることができる中国などに負けてしまいますからね。日本独特のパターンやカラーを作るということも意識しています。
--最後に、平本さんにとってメガネとは?
メガネも、ひとつのファッションアイテムのような感じになってきてますしね。 自分が自由に選んで、洋服みたいに掛けこなせる、変えられる。それに対して、素材屋としてどこまで出来るかなと思っています。