--まず、このショップを始めたきっかけは、何だったんですか? もともと実家が鯖江市で、メガネのパーツを作っている工場をしてまして、そこでは部品を作っているだけで、お客様がどういったメガネを求めているのか、どういうサービスを求めているのか分からないんですね。そこで、部品工場の強みを活かした事業、お客様と直接結び付くような商売がしたくて、このショップを始めました。 |
--”メガネのリフォーム”というのは具体的にどういったものですか? お客様が持ってこられた、デザインの古くなったメガネやフレームが壊れてしまったメガネのレンズをそのまま活かしながら、2ポイントのフレーム(右写真参照)にリフォームしています。 その他にも、今お持ちのメガネフレームのカラーに飽きてしまったり、塗装の剥げてしまったものを、オーダーメードでカラーリングもしています。 |
--なかなか見かけない業種ですよね。 そうですね。これを主にやっている所っていうのは無いですね。そういう意味でも、お客様のニーズの一つとして、メガネで困っている方を対象にした珍しいサービスだと思います。 --そのような前例のない中での、ご苦労は? メガネをリフォームする上で、まず、レンズのことに詳しくないといけないことですね。特に当店の場合、2ポイントフレームのため、レンズに直接穴を空けたり、削ったりしますからレンズの知識や加工の熟練が必要なんです。 --もともとレンズには詳しかったのですか? 1年前まで3年間、眼鏡小売店に勤めていて、そこでレンズのことに関しては加工を含めて勉強したので、そこを活かすことができました。 部品は、実家の工場で作っているので、その技術とマッチング出来たんです。 |
|
--条件が揃ったんですね。 産地としての強みを活かして、全国に鯖江の眼鏡を発信出来たらと思っています。 買って損をしないサービス |
--やりがいはありますか? やりがいの前に、リスクが高いので、不安が大きいですね。 レンズは、お客様が持ってきて下さった「1点モノ」なので、これまで大事に使ってきた方も多いと思いますし、加工の際に非常に気を遣いますね。 でも、アレンジも色々と出来ますし、部品のカラーも豊富に揃えているので、お客様に喜んでいただけるものを作っていきたいですね。 |
|
--こだわりは? 大手企業の真似をしているだけでは、なかなか適わないので、とにかくこれまでに無い、市場に出回っていない商品、サービスの提供ですね。 常にお客様の立場に立って、”買って損をしないモノ”を提供していきたいです。 --これからの展望は? 1年間は、福井駅前のチャレンジショップ※として支援してもらえるため、この間に、お客様のニーズを掘り起こしていくつもりです。うまくいけば、それに応える形で、東京にアンテナショップを出せたらと思っています。 --最後に清水さんにとってメガネとは? ファッションの一部でもあり、体の一部です。 掛けないと見えないという人が使うものなので、体の一部ですよね。それだけ大切なものです。 |
|
※出店意志のある経営者に少ない負担で店舗を貸し出す制度。(1年間契約) 出店者には専門家の定期的な指導や研修会を開催するとともにお店の広報支援も行われ、全面的なバックアップ体制が整っている。チャレンジショップ http://www.ftmo.co.jp/ |