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Q:子ども同士のいざこざを近くで見ていた親の対応は?(5歳)

ページ番号:575-620-727

最終更新日:2023年2月17日

公園などで子ども同士のトラブルが起きてしまったら?                                                                               ~友達とのトラブルは大切な経験・・・大人ができることは~

大人が注意して見ていても、公園で友達と仲良く遊んでいたのに、思い通りにならなかったりすると急に言い合いやケンカに発展することもありますね。もし、ケンカが始まってしまったら、まずは『ケガをするorケガをさせる』ことにならないかをポイントに、介入するか見守るかを考えましょう。5歳児になると、少しずつ子ども同士で解決できるようになっていきます。そこで、                              (1)介入するときは、まず、落ち着いて原因や経過を把握しましょう。その際には、両方の話を具体的に聞けるといいですね。大人の力で解決に導くよりも、原因を把握し子どもの気持ちを整理してあげることが大切だと思います。                                                                                                   (2)子ども同士が和解しやすくなるように「○○したかったんだね。」「~な気持ちになったんだね。」などお互いの気持ちを言葉にしてあげることも、仲直りしやすい雰囲気をつくるのに有効かもしれませんね。                                            (3)解決方法を子どもと一緒に考えるのも1つの方法です。「ケンカにならないためにどうするとよかったかな?」「これ、どうするといいかな?」等、質問をすると子ども達なりの答えが出てくると思います。                                                   (4)とは言え、相手とのトラブルを避けようとして、『自分の子に我慢をさせてしまう』という方も多いと思います。子どもがそれで納得できればいいですが、『自分は悪くないのに怒られた・謝った・我慢した』等の気持ちをもってしまうと、『自分の気持ちを分かってもらえない』という思いが残ってしまいます。そのような場合は、「あの時、我慢してくれたんだよね。」「先に謝れて、偉かったね」等、子どもの気持ちを考慮したフォローをしてあげましょう。                                                                                               
                                                                                                     子どもの成長の過程には、友達とのケンカやトラブルが全くなく成長するのは難しいものですね。しかし、ケンカやトラブルは子どもの意思や感情を表現する手段の一つでもあり、その中でいろいろな思いや感情を経験し、気持ちをコントロールする力を身につけていきます。また、自分の思いの伝え方や相手の思い等に気付くことができるようになり、思いやりの気持ちを育んでいきます。そして、折り合いのつけ方や交渉方法など、解決方法を学びながら社会性を身につけ、成長していきます。ケンカやトラブルを阻止して子どもの成長の機会をなくしてしまわないよう『ケガをするorさせる』まで放置しないという基準だけはもっているといいと思います。