なぜ人は、子どもは我慢できないのか!?知識アップ講座心理学編を開催。
ページ番号:494-719-250
最終更新日:2019年8月26日
「なぜ人は、子どもは我慢できないのか!?」をテーマに心理学講座が開催されました。
講師に仁愛女子短期大学幼児教育学科の乙部貴幸先生をお招きしご教授をいただきました。
講師の乙部貴幸先生
講座では、衝動性と自己抑制メカニズム、脳、遺伝子と自己抑制、自己抑制の発達的変化について論文や実験結果を元に分かりやすく説明していただき中でも、衝動とセルフコントロールについて、次のようなことを教えていただききました。「すぐにもらえる小さな報酬、待たされる大きな報酬」とはどういうことか?例えば、ダイエット中に甘い物を食べるか否か?服を衝動買いするか、貯金するか?についてなどの選択は、時間の経過によって変わってくる。「人間は、間近に迫ってくると目の前の小さい報酬を高く見積もってしまう」ということです。
どちらかを選択するにあたり我慢の分かれ道は、「暇つぶしでの行動」や「選択にかかる労力を増やす」と待たされる大きな報酬を得るを選択することが増え、これは多種多様な要因によって常に変化し続けとのことです。
さらにわかりやすくマシュマロテスト(4歳児を対象に「目の前のマシュマロを15分間食べるのを我慢できたら2個にしてあげる」といって立ち去り。その子が我慢できるのかをみるというシンプルなテスト)の動画を拝見し自制心について理解が深まりました。また我慢できた子はその後人生で成功をおさめやすいという検証結果が出ているとのことです。
最後に、次の問いが出されました
・日々の活動を急かすことと、子どもの発達を急かすことが一緒になっていませんか?
・本当に待てないのは子ども?それとも大人?
これらの問いに今回の講座内容や普段の生活を振り返ると子どもに言う前に自分を振り返る必要がでてきそうと感慨深いものがありました。
お問い合わせ
このページは、中河公民館が担当しています。
〒916-0033 鯖江市中野町203番地8
TEL:0778-51-3102
FAX:0778-51-7831