フランソワルトンの家族に赤ちゃんが誕生し、ますます家族はにぎやかになりましたが、そのなかでも一番元気なのが赤ちゃんの兄にあたるチャミーです。兄弟ができて嬉しくてたまらないのか、毎日、赤ちゃんに寄り添ったり、触ろうとしたり、赤ちゃんにかまいたくてしょうがないといった感じです。そんなチャミーですが、最近、その横で飼育しているシロテテナガザルの真似をします。テナガザルがぶら下がる格好を真似して、得意げに赤ちゃんに見せているのです。チャミーが真似をして見せると、赤ちゃんは喜ぶようにお兄ちゃんに近づこうとします。そんな仲の良い兄弟を見ていて、微笑ましいなと感じました。
テナガザルのお母さんは、赤ちゃんを抱きかかえていても、得意の腕わたりで飛び回っています。見ているほうは、赤ちゃんが落ちてしまわないのかとヒヤヒヤしてしまいますが、当の赤ちゃんはスヤスヤとお昼寝中。そんな心配は無用のようですね。
2004年8月30日の朝、
シロテテナガザルの待望の赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは頭を母親の胸に埋めるようにして、しっかりとしがみつき、母親がすっぽりと抱きかかえていました。母親のミヨにとって、出産は今回が初めてです。赤ちゃんは、全身がピンク色で短い毛でおおわれているため、まるで親とは別な動物のようです。
また、2004年9月16日に、フランソワルトンの赤ちゃんも誕生しました。生まれたばかりの赤ちゃんは、全身オレンジ色の毛色で、母親が大事に我が子を抱きかかえています。
どちらの赤ちゃんも生まれてまもないのもあり、まだまだ気の抜けない
ところもありますが、この調子で元気に育ってくれればと願っています。
※写真はシロテテナガザルの赤ちゃん
21話 あれれ、羽がない!? 2004年9月
毎年、繁殖期になると、美しい飾り羽を広げてメスに求愛行動をするオスのインドクジャク。ある朝、飾り羽の1本が抜けていることに気づきました。それは次の日も、そのまた次の日も・・・。繁殖期に終わりを告げるように、美しい飾り羽は1本残らず抜け落ちてしまいました。
そんな中、遊びに来ていた女の子が、「ひろげて〜クジャクさーん」と言っている声が聞こえました。女の子にオスにはもう飾り羽がないこと、今年の初冬には新しく生えてくることを教えてあげると、女の子は「うん」とうなづきながらも不思議そうな顔をしていたのが印象的でした。
20話 オスのレッサーパンダ(シュンシュン)が来園 2004年7月
ひらかたパークからレッサーパンダのオス同士の交換で、愛称(シュンシュン)が来園しました。来園直後のシュンシュンは、リンゴなどのエサをすぐには食べてくれませんでしたが、さほど神経質な様子は見せず、時間が経つにつれ、笹の葉やリンゴなどの果物を食べるようになりました。落ち着いてきた頃には、シュンシュンのほうから飼育係に近づいてくるまでになりました。おとなしく、おだやかな性格のシュンシュンは、西山動物園の新しいアイドルとして人気者となることでしょう。
19話 レッサーパンダのキララ、大阪の動物園へ旅立つ 2004年6月
鯖江市西山動物園で2002年に誕生したレッサーパンダのオス、キララが繁殖のために大阪のひらかたパークに旅立ちました。キララは2002年6月29日に誕生以来、順調に生育し、1歳で母親と別けて、非公開スペースで飼育していました。体が小さく、歳よりも幼く見えたため、よく子どもと間違われたくらい、小柄でかわいいパンダでした。
移動日の当日、キララは輸送専用ケースに入ると、ひらかたパークの関係者の方の出迎えにより、車で大阪まで旅立っていきました。
誕生してから生育するまで見守り続けてきた飼育係にとって、別れはいつも悲しいものですが、逆に無事に生育し、他の園館で活躍の場を得た動物たちを見ると、親の気持ちに似た、喜びの瞬間でもあります。キララ似の2世誕生を楽しみに、活躍を期待しています。キララ、またいつか会おうね!
18話 特別企画・あのレッサーパンダはいま・・・コウセイ(オス) 2004年5月
特別企画として、西山動物園から他の動物園へ旅立っていったレッサーパンダの近況を飼育担当者のコメントで紹介します。今回は横浜市立よこはま動物園へ旅立ったコウセイ(オス)です。
よこはま動物園飼育担当者のコメント
「よこはま動物園にお婿さんとしてコウセイが加わり、パンダ達はさらににぎやかになりました。来園した日は、緊張していたのか、おくゆかしく、とてもおとなしいパンダを演じていましたが、今ではエサの時間になると大暴れをしてエサをねだるほどになり、こちらの環境にだいぶ馴れたようです。現在は、まだお嫁さんのデールとは別の場所でのんびり生活をしています。そのため展示はまだですが、近い将来お嫁さんのデールとお見合いして、展示を行なう予定です。楽しみに待っていて下さい。」
コウセイはタカシとチャチャとの間に2000年に生まれました。チャタは兄、ララとは兄妹になります。よこはま動物園でも元気に暮らしているようですね!二世の誕生が今から待ち遠しいですね。
17話 おしとやか 2004年4月
春は動物たちにとって恋の季節です。タンチョウは求愛のダンスを舞い、巣作りの準備をはじめます。3羽のタンチョウのうち、メスのブンブンはヒトによく馴れていて、日頃から飼育係を突いたりすることがあります。(遊んでほしいのかな?)。それが恋の季節にはいると、がらりと態度を変えて、おしとやかなメスになってしまいます。
乙女心か、あるいは恋に夢中でそれどころではないのか分かりませんが、ふだん男っぽいブンブンもやはりメスなのだなぁと微笑ましく感じるのでした。
16話 仲良しコンビ 2004年3月
レッサーパンダのランランとリンリンは、当園で産まれてすでに17年以上になります。平均寿命が約15年といわれていますから、まさしく長寿コンビです。
そのランランとリンリンは、産まれてからほとんどを同じ屋根の下で暮らしています。互いに体を舐めあったり、寝るときも寄り添っているほどの大の仲良しです。それは親友のような、あるいは姉妹のような微笑ましい光景なのです。2頭の間には強い絆があるのかも知れませんね。
15話 コウセイの旅立ち 2004年2月
西山動物園で2000年に生まれたレッサーパンダのオス、コウセイが、飼育スペースの問題や近親交配をさけるために、以前よりオスの導入を希望していた、よこはま動物園に貸し出すことになり、2004年1月8日に旅立っていきました。
生まれて幼いころは、公開施設でお母さんのチャチャや双子のララと同居して、ワンパクぶりを発揮していました。おとなになるにつれて落ち着いたオスへと成長していきました。
コウセイは体格もよく、気のやさしい、おとなしい性格です。よこはま動物園でも人気物となることでしょう。コウセイいつまでも元気でね!
14話 恋したオスガメ 2004年1月
西山動物園で飼育している2匹のカメは、「ミドリガメ」という商品名で売られているカメで、正式名称はミシシッピーアカミミガメといいます。
2匹の性別は、大きいのがメスで小さいのがオスです。その大きさの違いから一見、親子のように見えますが、実は熱々カップル?のようです。小さいオスがメスの前で、小さな前足をプルプルと盛んに振るわせていることがあります。これは求愛行動のようです。
倍も大きさの違うメスガメに、求愛しているオスガメを見ていると、「お前むりだよ・・・」と思いながらも、応援したくなるのでした。
13話 禁断の愛? 2003年11月
西山動物園で飼育しているレッサーパンダのなかに、チャタ(オス)とララ(メス)という愛称のパンダがいます。最近そのチャタが、檻ごしにいるメスのララに興味深々のご様子。ララの方を見ては、落ち着きなく行ったり来たりしています。さては恋の予感?
しかし、ちょっと待った!チャタとララは正真正銘の姉弟なのです。そんな悲しき禁断の恋に、飼育係が「ララは君のお姉さんだよ〜」と声をかけますが、当本人のチャタはそんなこともつゆ知らず、今日もララに夢中?な毎日なのでした。
12話 リスザルなのに「くま」? 2003年9月
ボリビアリスザルの群れの中には開園当時から飼育している、「くま」という愛称のオスのリスザルがいます。ヒトでいえばおじいちゃんになる歳ですが、現在でも若者に負けず元気な姿を 見せてくれています。
その「くま」ですが、なぜリスザルなのに「くま」という名前なのか不思議ですよね。
愛称は開園当時の担当者がつけました。たぶん体つきが大きく、熊のように見えることからかな? ※写真は若いオス(左)とくま(右)
11話 耳が青くないのに「アオミミキジ」 2003年8月
「
アオミミキジ」と聞けば誰でも「耳が青いキジだ」と思いますよね。でもアオミミとは名ばかりで、どう見ても耳は白色です。お客さんのなかには「看板が間違っている」と思い「オオミミキジだよ」と子供たちに教えている方がいるかもしれませんね。
でも、「アオミミ・キジ」ではなく「アオ・ミミキジ」なのです。「アオ」は耳が青いのではなく、体の色が青い「ミミキジ」なのです。
日本の動物園では、ごく少数しか飼育されていない「アオミミキジ」「ミミキジ」ですが西山動物園では2種類とも飼育していますので、ぜひ見くらべてみてください。
10話 春は生き物も落ち着かない? 2003年7月
春は生き物たちにとって繁殖シーズン。自然での生き物たちはナワバリを持ち、巣づくりや子育てをする季節です。
しかし、動物園では決まった飼育スペースで飼育をしているので、好きなだけナワバリを持つ事はできません。しかもそこに毎日、掃除や餌やりに飼育係が入らなくてはならないので、動物たちから見れば侵入者以外の何ものでもありません。
西山動物園のなかでは、とくにタンチョウとアオミミキジはナワバリ意識が強く、飼育係が入ってくると、ものすごい勢いで攻撃してきます。
9話 まぬかれざる客? 2003年6月
春から夏にかけて、鳥たちは卵を産みヒナを育てます。その卵をねらって、まぬかれざる客もやってきます。
それには鳥たちも大騒ぎ!そのまぬかれざる客の正体はヘビのアオダイショウ君です。すき間から入りこんできて、卵やヒナをひと飲みしてしまいます。
そこで動物園の飼育係は、ヘビを見つけると、勇気をだして「えいや〜」とつかまえ、遠くのヘビの住みやすい場所へ持って行き、放すことにしています。その数は年間に10匹ほどになります。
8話 コサンケイの不思議な行動 2003年5月
西山動物園では去年からキジの仲間の
コサンケイを飼育しています。
春頃になると、そのコサンケイが両方の羽をパタパタさせているのを見かける事があります。それはコサンケイの求愛行動で、メスに対して羽を振ってアピールをします。
容姿や求愛行動は、派手なクジャクとくらべると地味にみえるコサンケイですが、動物園に遊びにきたら注目してあげてくださいね。
7話 雪が大好きレッサーパンダ 2003年4月
冬は動物たちにとっても厳しい季節。動物園の動物たちも体調をこわしたりしやすく、特にサルの仲間は過去に死亡した多くが冬だったため、春までの間は特に飼育には気を使います。
さて、
レッサーパンダの場合はどうでしょうか。実は寒さには強い動物なのです。自然では標高1,400〜4,000mの高い所で暮らしているため、どちらかというと寒いほうが好きなようです。雪が降ると走りまわり、すべったりして遊ぶ様子がみられます。2月中旬〜3月にかけては恋の季節でもあり、さらに元気を増し、行動的になります。逆に暑い夏は苦手で、あまり動きまわりません。
元気に動きまわるレッサーパンダを見たいなら、冬がチャンスですよ〜!
6話 サルの世界も男女共同子育て社会? 2003年3月
毎朝、寝室から展示場に親子を放しますが、親2頭だけが先に出て行ってしまい、取り残された子どもは「ビー、ビー」と泣きわめくばかりで、怖がって展示場に出ようとしません。
この時、子どもを迎えに行くのは意外にもお父さんのほうなんです。お母さんはというと朝ごはんを食べるのに必死です。この他にもお父さんは子どもの遊び相手になったりと、積極的に子育てに参加しているようです。
これは人間のお父さんにもぜひ、見習ってほしいですね。
5話 つがいのカラスの子育て 2003年2月
西山動物園の周辺をなわばりとしている、つがいのカラスのお話です。
毎年、4月ごろになると動物園の近くに巣を作りますが、今年も動物園の管理事務所からよく見えるところに巣を作り、卵を温めているようです。このカラスですが、都会などでゴミをちらかしたり、人をおそって問題となるハシブトガラスとは別の種類で、ハシボソガラスという種類です。
そんなつがいのカラスの子育てですが、毎年ゴールデン期間中に人がたくさん来るのに合わせ、よそからたくさんのハシブトガラスが公園に集まってくることから、激しいなわばり争いがおこなわれます。そのためか、なかなか子育てがうまく行えていないようです。それを見ていると、つがいのカラスをつい、応援したくなるのでした。
4話 色えんぴつでわかる動物の人気度 2003年1月
春から夏にかけて、鳥たちは卵を産みヒナを育てます。その卵をねらって、まぬかれざる客もやってきます。
さて、どの動物が一番多く描かれているかわかりますか? それは子どもたちが使っていた色えんぴつを見てみると、よくわかります。茶色のえんぴつだけが特によく使われていて、減っているのです。
そう、茶色をよく使うといえば、『レッサーパンダ』ですね。動物園のアイドルの人気はやっぱり健在なのでした。
3話 トラにおびえる?レッサーパンダ 2002年12月
ある日のこと。いつものように
レッサーパンダにエサを与えようとした時のことでした。
いつもなら餌を早く食べたくて近よってくるのですが、その日だけはいつもと様子が違いました。なにかにおびえているような感じで、近よるばかりか遠ざかってしまいます。あれ?どうしたんだろう・・・。
首をかしげながら少し考えていると、あることに気がつきました。それは、その日に着ていたシャツに原因がありました。シャツのがらに大きく、トラのかおの絵がプリントされており、そのトラを見ておびえていたのでした。それ以来、飼育係はシャツの柄にも気を使うようになりました。
2話 スズメと飼育係の知恵くらべ 2002年11月
動物園の鳥舎の中にスズメがたくさん入っている光景を見たことがありませんか?キンケイやミミキジの餌をおいしそうにつついているスズメたちを。
もちろん、動物園でスズメを飼っているわけではありません。小さなすき間から勝手に出入りしては鳥たちのエサを食べています。飼育係はなんとか出入りできないように、すき間をふさいだりして工夫していますが、スズメたちは飼育係をあざ笑うかのように、かんたんに出入りしてしまいます。
こうして、動物園では毎日、飼育係とスズメたちの小さな知恵くらべ合戦がくりひろげられているのでした。
1話 レッサーパンダのお母さんにみる子どもの育て方 2002年10月
レッサーパンダの子育てというと、もちろんおっぱいを飲ませるのが基本ですが、ネコやイヌと同じようにおしりを舐め、ウンチやオシッコを取りのぞいたり、体を舐めてきれいにすることなどがあります。
母親の子育てには一頭一頭に違いがみられ、子どもにつきっきりで世話をするものや、少しぐらい子どもが鳴いてもほおっておくものなど、タイプは様々です。なかには子育てをしないものや、神経質から子どもを食べてしまう母親もいて、子育て中の母親の飼育には、飼育係も特に神経を使います。
人間の子育てにもいろいろありますが、動物もそれと同じですね。