鯖江メガネファクトリー

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HOME > メガネザンマイ > 055金子眼鏡店 羽田空港国際線ターミナル店

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今回のメガネザンマイでは、金子眼鏡店 羽田空港国際線ターミナル店をレポートします。「金子眼鏡店」は、鯖江市に本社を構える眼鏡メーカー・金子眼鏡株式会社の直営店のひとつです。この他にも日本全国に店舗を展開していますが、空港内に出店をするのは、金子眼鏡としてだけではなく、福井の眼鏡メーカーでも初の試みです。2010年10月のオープンからおよそ1年、様々な国籍・年齢のお客さまに対してどのように眼鏡をお薦めしているのでしょうか。金子眼鏡店 羽田空港国際線ターミナル店のオープニングスタッフである宋修國(ソウ・シュウコク)氏にお話を伺いました。

日本の玄関口に、MIJ眼鏡ショップ!

img5.jpg「金子眼鏡店」がオープンするエリアは、日本の伝統や文化を体感できるようにと、日本の昔の町並みを本格的に再現した「江戸小路」。メイド・イン・ジャパンの魅力を世界へ発信する注目のエリアです。--お店の紹介をお願いします。
2010年10月21日にオープンしてようやく1年が経ちました。約29㎡の店内にはセル枠、メタル枠併せて10自社ブランド、約500品を取り揃えています。鯖江の自社工場「BACKSTAGE」で製作される商品を主力に、価格帯としては3-4万円が中心となっています。鯖江の職人技や、一枚一枚に込められた作り手の想いを通して、上質な日本製の眼鏡をエンドユーザーにお届けしています。

-- 今までOEMでお仕事をされてこられて、どうして「隆織」を作ろうと思われたのですか?
OEMだけではこれからの時代難しいというのと、自分が作りたいメガネを作ってみたいという思いもあって、小ロットではありますが自社ブランドをやってみよう!という気持ちで始めました。

-- 「隆織」を作り始めたのはいつ頃からでしょうか?
3年前の展示会iOFTでデビューしました。

-- そのときの反応はいかがでしたか?
初めてのことだし、出展できただけでもいいかなと思って、妻とふたりで軽い気持ちで出展しました。しかし、海外等のオファーをたくさんいただけて今では台湾、香港、シンガポールなど海外をメインに取り扱いをしていただいています。

img6.jpgこちらは奥様が手がけられたフレーム。 -- デザインは社長がなさっているんですか?
そうですね。今までOEMの仕事をしてきて図面や玉型をたくさん見てきたので、そこからヒントを得てデザインを考えています。でも私だけだとデザインに偏りが出るので、時々知人のデザイナーにアドバイスをもらっています。

-- もともとデザインを勉強されていたんですか?
今回が初めてなんです。やはりプロのデザイナーさんの図面と比べると、私の図面は歪な感じがします。デザインは考えれば考えるほどわからなくなって奥が深いですね。まだまだ勉強中です。

-- ご自分でデザインをしたメガネを誰かがかけてくれていると思うといかがですか?
やはりうれしいですね。海外の小売店さんから、うちのメガネをかけて街を歩くと「いいメガネだね!」と声をかけられたことがあると聞いたこともあります。

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ブランド「隆織」の魅力とは?

img1.jpg西尾 隆之氏-- デザインは、トレンドを踏まえて考えるのですか?
毎年新作を作って現在3代目までありますが、初代はとにかく自分の好きな形を作りました。ウルトラマンセブンをイメージして作ったモデルもありましたね。売れないと思っていましたが、一番売れています。

-- 社長の好きな形で、ポイントにしていることは?
エッジ感ですね。あまり市場でエッジの効いたデザインのメガネがないなと感じていたので、作ってみようと思いました。あとはボリューム。12mm厚の太いフレームにこだわっています。

-- 製造工程の中でのこだわりはどこでしょうか?
エッジの効いたデザインなので、普通のメガネと同様にガラ(研磨剤が入った回転機)に入れるとツヤは出ますが、角が全部取れてしまいます。なので、磨きは全て手作業でしています。うちの磨き職人が磨いていますが、手間もかかって難しい技術なので嫌がられます(笑)。

-- テンプルには「HANDMADE IN JAPAN」と書かれていますね。手間のかかった技術が詰まっている感じがします。
この「HANDMADE IN JAPAN」は台湾の小売店さんからの要望で刻印を入れることにしました。台湾の人たちは「手作り」にとても敏感なんです。メガネだけでなくてどんな商品に対してもその道の職人の地位が高いんです。日本のメガネ職人さんでも自分の名前をメガネのブランドにしている方も多いですが、そういう職人さんは台湾では神様のような存在なんです。

-- 家紋の入ったメガネなんて珍しいです!ところで、「隆織」というブランド名の由来は?
実は子供の名前を一文字ずつ取って組み合わせたものなんです。

-- 目に見てわかる技術とは?
良いメガネの条件は、軽さ・しなやかさが一番ですよね。そこで、軽い素材やバネ性を鯖江の技術力でクリアしました。

-- 家紋の入ったメガネなんて珍しいです!ところで、「隆織」というブランド名の由来は?
実は子供の名前を一文字ずつ取って組み合わせたものなんです。

-- お話を聞いていると、職人さんの顔が見えてくるようなとてもあったかいメガネですね。海外がメインということですが、今後国内で販売する予定はありますか?
私は仕事があるので、売り歩くことができないのが悩みですね。海外には貿易会社の方にお願いしています。こういう方たちとの巡り合いがあってこそ、こうやって私が作ったメガネを掛けてくれる人がいるので出会いに感謝ですね。

-- 本日はありがとうございました。


有限会社西尾眼鏡
福井県鯖江市杉本町29-45-1
TEL.0778-52-5835

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西尾 隆之 Takayuki NISHIO
有限会社西尾眼鏡 代表取締役社長

【index】

#01 レキシインタビュー
#02 BOSTON CLUB デザイナー一問一答
#03 BOSTON CLUB デザイナーの一日
#04 メガネっ娘&メガネ男子コンテスト(予告)
#05 メガネっ娘&メガネ男子コンテスト
#06 iOFT2007
#07 藤田晋インタビュー
#08 東京直営店取材
GLOSS
FACIAL INDEX NEW YORK
#09 opt duo
#10 田中眼鏡
#11 奥田民生インタビュー
#12 ROOTS
#13 sios
#14 田中久美子インタビュー
#15 JUMIX Glasses Reform
#16 G.A.YELLOWS
#17 浪漫堂
#18 iOFT2008
#19 MASUNAGA1905
#20 GLASS GALLERY 291
#21 GATHERED
#22 KISSO
#23 THE291
#24 サン・オプチカル
#25 アウターモーストデザイン
#26 日本眼鏡普及光学器検査協会
#27 Factory900
#28 BACKSTAGE
#29 メガネの現場見学ツアー
#30 株式会社晃梅
#31 iOFT2009
#32 GLOSS GINZA
#33 Bros Japan CO.,Ltd.
#34 株式会社乾レンズ
#35 めがね会館&GG291
#36 オプティック・マスナガ
#37 鯖gumo
#38 オナガメガネ
#39 有限会社グラン
#40 カメマンネン株式会社
#41 GATHERED福井駅前店
#42 iOFT2010
#43 GLASS GALLERY 291
#44 プラスジャック株式会社
#45 タナカフォーサイト株式会社
#46 アンティークメガネコレクター
#47 薮内 義久インタビュー
#48 Micedraw Tokyo
#49 59 HYSTERIC
#50 株式会社アサヒオプティカル
#51 メガネデザイナー出張授業
#52 miruhivi cafe
#53 有限会社ジョイントオプチカル
#54 iOFT2011
#55 金子眼鏡店 羽田空港国際線ターミナル店
#56 隆織
#57 SABAE・OPT
#58 元
#59 チタンクリエーター福井
#60 Onbeat
#61 Dirocca
#62 opt duo×東陽中学校「メガネデザイン特別授業」
#63 佐藤卓×酒井一インタビュー
#64 iOFT2012
#65 PAPERGLASS/ペーパーグラス
#66 studio skyrocket
#67 やじろべえメガネ
#68 iOFT2013
#69杉本圭
#70 株式会社サンルックス
#71 iOFT2014【前編】
#72 iOFT2014【中編】
#73 iOFT2014【後編】
#74FOCUS 2014 at CLASKA
#75iOFT2015【前編】
#76iOFT2015【中編】
#77iOFT2015【後編】
#78DEEC/1Ban
#79 iOFT2016【前編】
#80 iOFT2016【中編】
#81 iOFT2016【後編】