ブツブツ・・・。
あら、ケンタ君何をブツブツ言ってるのかしら。
あー、メガネ汚れちゃってるなぁ。
・・・でもメガネ拭き忘れちゃったしティッシュでいいや。
フキフキ。。。
あぁーっ!なんてこと!
メガネをティッシュで拭くなんて!!
何やっとんじゃぁーーー!!
バキッ!ボコッ!!
フガッ!
せっ、先生何するんですかっ!?
ちょっとケンタ君。
メガネをティッシュで拭くなんてダメじゃない!
いやーでもキレイになりましたよ。ほら。
見た目はキレイでもね、レンズには目に見えないキズがつくのよ!
だから、メガネ拭きでちゃんと拭かないと。
これまでも、あんな物やこんな物で拭いてたけど、
まさかレンズにキズがついていたなんて。反省。。。
分かった?
良い機会だから、レンズについてもいろいろ勉強しましょうね。
メガネのレンズはね、視力を矯正させるという、メガネにとって一番重要な役割を担っているの。だから自分に合ったレンズ選びはとても重要よ。
なんだか、レンズって専門的な感じがして難しいんですよね。
僕はいつも店員さん任せにしちゃうんですけど。
そうね。
確かに店員さんに任せるのは良い選択だけど、よーく考えてみて。
いつも店員さんはいろいろ教えてくれるけれど、いくつか候補を出してくれて、
その中から自分で選ぶっていうパターンが意外と多いのよ。
そういえば、最終的には自分で選ぶって事もありますね!
そうなの。
だから、レンズも基礎知識くらいは身につけておいたほうがいいわよね。
ほら!そこの「関係ないし」って顔してる伊達メガネ君も、損はしないから聞いててねっ。
その1 素材
さて、ケンタ君、メガネのレンズって何から出来ているか知ってる?
先生バカにしないでくださいよ~。
それ位は僕でも知ってますよ!
プラスチックでしょ?
確か、昔はガラスが使われていたんですよね?
その通り!
でも、今はガラスレンズが使われなくなったって事じゃないの。
今はプラスチックレンズを使っている人が多いけれど、
ガラスレンズにもプラスチックレンズより優れた点があるのよ!
そうなんですか?
じゃあ、プラスチックレンズとガラスレンズの性能を比較してみましょう。
どうかしら?
ガラスレンズにも優れた点がたくさんあるでしょ?
両者を良く比較してみて、自分の生活スタイルや要望に合ったレンズを選ぶ事が大事なのよ。
その2 レンズのカーブ
ケンタ君、メガネのレンズには球面レンズと非球面レンズっていうのがあるんだけど、知ってるかしら?
へぇ~。
そんなのあるんですか?
はぁ。。。
ケンタ君はホントにメガネのこと何も知らないのね。。。
球面レンズっていうのは、球の一部を切り取った形をしているの。
6カーブ、8カーブとか色々種類があるんだけどね。
何ですか?その6カーブとかっていうのは。
レンズの半径は、6カーブなら523/6で半径87.7mmっていう計算をするの。
サングラスのようなフロントの傾斜角度がきついフレームには、
8カーブのようなハイカーブレンズを使うのよ。
一方非球面レンズは、球面レンズとは違って、レンズの場所によって半径の違うレンズなの。球面レンズと比べて、カーブが浅くできるから、レンズの厚さを薄くすることができるのよ。
へぇ~そうなんだ。勉強になります!
その3 レンズの厚さ
レンズに度を入れるということは、レンズの表の球面と内側の球面のカーブの大きさに
差をつけることで、光を屈折させて矯正するってことなの。
そうか!
だからレンズの厚みは、度が強いレンズになるほど厚くなるのですね。
そうなの。だから極端に目の悪い人は、
レンズの厚さが悩みの種になってしまう事があるのよね。。。
何か解決方法は無いのですか?
そうね~。
ガラスレンズにすると、プラスチックレンズよりも少しは薄くすることができるわね。
それと、最近はリムの大きなフレームがたくさん出てるけど、レンズは、リムのサイズが大きくなるほど厚くなるから、 リムのサイズが小さいフレームを選ぶのも、レンズを薄くする一つの方法になるかしらね。
おわり