鯖江メガネファクトリー

miruhivi cafe
miruhivi cafe

今回のメガネザンマイは、福井市順化に店舗を構える「miruhivi cafe」をレポートします。「miruhivi cafe」は、カフェだけでなく、メガネフレーム展示やメガネ雑貨販売も行っています。今までありそうでなかったメガネカフェ。なぜメガネとカフェが融合したのでしょうか?お店を運営している井元さんにお話を伺いました!

メガネ屋さんじゃない、メガネカフェ。

 「来てくださった方を大切にもてなしたい」というお二人の気持ちがとてもよく伝わってくる素敵なお店です。

-- 素敵なお店ですね!こちらはどういったカフェなんでしょうか?

このカフェでは、軽食やドリンクを楽しめるカフェに加えて、私たち夫婦が手掛けるメガネフレームブランド「miruhivi」のフレームの展示、メガネにまつわる手作りのアクセサリーや雑貨などの販売を行っています。

-- いつごろオープンされたのですか?

今年の4月からなので、まだオープンしたての4か月目なんです。(取材当時:2011/8/26)

-- どうしてメガネとカフェを一緒にしようと思われたんですか?

もともと主人が、以前勤めていた会社から独立して「NUTTY」という眼鏡デザイン会社を立ち上げて、「miruhivi」を作っていました。そこで、もっと「miruhivi」をPRするために、普通だったら自社ブランドのショップをつくったり、広告を出すところなんですが、メガネを使って何か面白いお店をしたい!と思って、「miruhivi」の世界観をそのままカフェにした、コンセプトカフェとしてオープンしました。

-- なるほど。ご主人がメガネデザイナーをされているんですね。「miruhivi」って面白い響きですよね。この名前の由来は?

「miruhivi (ミルヒヴィ)」は、日本語の「みる日々」をもじった造語なんです。“みる”には“見る”や“観る”などいろいろな意味が含まれています。

-- 女性限定カフェということなのですが、どうして女性限定なんですか?

「miruhivi」が女性向けのメガネフレームだからなんです。女性が気兼ねなくのんびりくつろいでほしい空間になっていると思います。

-- なるほど。たしかに周りの目を気にせずのんびりできそうですね。

女性が休みの日にリラックスした状態で掛けるメガネというコンセプトが「miruhivi」にはあって、それをお店でも表現したいですね。だからゆっくり一人で本を読むのもよし、お友達同士で長話しをするのもよしです。

-- へー!おもしろいコンセプトですね。

メガネをデザインするときにもちょっとしたこだわりがあるんですよ。休日にノーメイクでも肌映りの良いカラーを生地に選んだり、目が大きく見えるフレームデザインにしています。女性が楽にかわいくなれるメガネですね。

 「miruhivi」のメガネにはそれぞれ公園の風景をテーマにした名前が付けられています。井元さんが掛けているのは「clover(クローバー)」です。

-- それはいいですね!デザインのアイデアはどういうところから生まれてくるんですか?

もともと「miruhivi」を立ち上げる前に、海外を2人で放浪していました。その時に印象に残っているヨーロッパの風景を頭に描きながらデザインをしています。「miruhivi」のフレームは現在9型あるんですが公園の風景をテーマにデザインをしているんです。それぞれのメガネには、その風景を表現した詩が付いているんですよ。

-- ロマンチックですね!こんな物語があると愛着が湧きますね。男性もののフレームは作られていないんですか?

作る予定は今のところありませんが、「miruhivi」のフレームの中にはユニセックスで使えるものもありますよ。最近では雑誌の中で向井理さんに掛けて頂きました。

-- すごい!向井さんがですか。 良くお似合いだったでしょうね。ではカフェのメニューについても伺おうと思うのですが!

いいですよ。良かったら、ご飯も食べていってください!

--えー!いいんですか!?やったー!

 

グラタンの器を乗せたコースターにはミニチュアのメガネが!

  本日のメニューは、パエリア風五穀米/野菜と豚肉のフリッター(自家製ポン酢付)/山芋とホタテのグラタン/ほうれんそうと小松菜のポタージュスープ/水菜のサラダです。それにデザート+ドリンクも!これで1000円とは驚き!

(カフェのメニューをいただきながら、取材続行。)

--どれもおいしいです!品数もたくさんあって、一つ一つ手が込んでてかなりお得な感じです。カフェのメニューは奥様が作られているんですか?

はいそうです。デザートもあるので、無理せず食べてくださいね。

-- かわいい!こちらも豪華ですね!こんなデザートまで付いてるなんてお客さんはとても喜ぶんじゃないですか?

そうですね。せっかく来ていただいたので、大切におもてなししたいんです。それで、ここのお店やここのメガネを憶えていてくれるならありがたいですよね。

--リピータさんも多いんじゃないですか?

おかげさまで週に3日くらい来ていただけるお客様もいらっしゃいます。是非くつろいで長居してほしいですね。

--お料理の中でこだわっているところを教えてください!

ランチメニューは2週間で替わっていて、メニューにも「miruhivi」の世界観が込められています。例えば、必ずメガネのモチーフがどこかに入っていたり、「miruhivi」のフレームが鯖江で一つ一つ丁寧に作られているように、料理の素材も丁寧に選んで大切に作っています。あとは、女性限定カフェのいうことで、お野菜をたくさん使っています。

 アクセサリーにはところどころにメガネのモチーフが!

-- メガネにまつわる雑貨も手作りで販売されているということですが、こちらも奥様が作られているんですか?

こちらは私たち2人のほかに4人の女性のスタッフと一緒に作っています。スタッフはもともと私たちの知り合いだったり、素敵だなと思った雑貨クリエイターの方に交渉してお手伝いをしてもらっています。

-- どのような雑貨を販売されているんですか?

ネックレスのようなグラスホルダーや、メガネケースもあります。また、テンプルにループを通して使うグラスチェーンもありますよ。他にも、メガネモチーフのアクセサリーや海外で仕入れてきた雑貨や越前焼の食器など、メガネを掛けないお客様にも楽しんでいただけるものもあります。

-- グラスホルダーがカラフルでとってもかわいいですよね!グラスホルダーというとおばあちゃんが眼鏡をかけるときに使うイメージだったんですが、こんなグラスホルダーならつけたくなります。

  井元さんもつけているグラスホルダーはカラフルでコーディネートのアクセントになりそう。

海外を回っていた時に、メガネの展示会で海外の方がとても素敵なグラスコードを付けていたんです。しかもそれがとっても似合っていて、日本でもこういうものを売りたい!と思いました。でも当時は物価も高くて日本に卸し売ることが難しく、だったら自分で手作りしよう!というのが始まりです。初めは海外のデザインにならってすごく派手なものを作っていたのですが、日本人の顔や好みに合わせて少し控えめなデザインに変更しました。天然石やレースなどを使って自然な印象にしています。

-- カフェの運営は初めての経験ということですが、4か月やってこられていかがですか?

はじめは「いらっしゃいませ」というのも気恥ずかしかったのですが、ずいぶん慣れました。まだまだ忙しくてバタバタしているのですが、落ち着いたらメガネにまつわるイベントもやってみたいですね。

-- カフェを始めてよかったと思えることは何でしょうか?

お客様のリアクションがダイレクトに伝わってくるところですね。「miruhivi」のフレームに対してもそうだし、料理や雑貨に対しても、すぐにリアクションが返ってくるのでうれしいです。メガネ屋さんっていうとちょっと敷居の高い所のように思いますが、メガネはもっと気軽で楽しいものということを、このカフェを通じて伝えていきたいですね。

-- 本日はありがとうございました。そしてごちそうさまでした!

  • miruhivi cafe オーナー:井元晃子さん
  • miruhivi cafe
  • 営業時間 11:30-18:00頃 ※女性専用
  • 定休日 ホームページにてお休みをご案内しています
  • 福井市順化1−6−2 本町中央ビル2F
  • http://www.miruhivi.com
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