「もっと鯖江の眼鏡を全国にPRしたい!」
眼鏡の聖地鯖江市で、日本全国の眼鏡小売店の販売員の皆さんを対象に、工場見学や職人との交流、眼鏡づくりを体験できる、「お招きツアー」が催されました。
今回のメガネザンマイでは、9月8日、9日、10日の3日間にわたるツアーの様子を取材しました。鯖江が誇る品質重視の「ものづくり」と、眼鏡づくりの難しさを直接肌で感じて、販売員の皆さんは、一体どんな発見があったのでしょうか。
北は仙台、南は福岡から日本全国の小売店の皆さまがたくさん参加してくださいました!
参加者の皆さんを3チームに分けて、ローテーションでメガネの現場を体験します。
まずはAチームに同行させていただきました。以前「ゲンバシュギ」でも取材させていただいた、竹内光学工業株式会社の工場見学です!皆さん真剣な表情で、メモ&写真撮影を行っていました。
それにしても、皆さん、眼鏡を商売にしておられるだけあって、眼鏡ユーザーが多いですね。さすがです。
「お客さんの目線に立って、ものをつくるという感覚が現場では一番大切です。」と語る、竹内光学工業の社員の方。
見学後は社長にお話を伺いました。質疑応答の中で、「鯖江の弱みは商品開発なんです。市場が求めているものを作る為の、小売店とブランドと現場の連携がなかなか難しく、上手く出来ていないのが現状です。小売店の皆さんは、売りたいものをどんどん現場に教えてください。」 と本音をぶつけてくださいました。
お次は、Bチームに潜入!
さすが色々な眼鏡を取り扱う販売員の皆さん、それぞれオリジナルでデザインされた眼鏡はどれもハイセンスです。そのまま売れちゃうかも!?
な、なんとこちらの班は全員メガネユーザーです!素晴らしい!私も掛けてくればよかった。
みなさん、難しいといいながらも、すごく楽しそうに作っていましたよ!ご自分の眼鏡用に、サングラス用に、娘さんのプレゼントに…かなりこだわって作っていました!
それでは参加者の皆さん、感想をお願いします!
参加者の皆さんにインタビュー
--今日はどちらから参加されましたか?
敦賀市です。
--眼鏡の工場を見学するのは初体験ですか?
2回目ですね。1回目も鯖江の工場でした。
--参加されていかがでしたか?
1つのまち全体がメガネの工場のようになっていて、それぞれの工程を専門の方々がおこなっているというのが鯖江にいると実感できますね。
それにしてもメガネというのはなんて工程が多いんでしょう!それに関わっている人も本当におおくてビックリしました!皆さん、1つ1つをとても丁寧に作っていらっしゃって感動しました。
工程を実際に見るとお客様にメガネの複雑さも説明がし易いし、値段が高いのも理解していただけると思います。
--今日はどちらから参加されましたか?
宮城県・仙台市です。
--今回ツアーに参加したのはなぜですか?
先輩が以前に工場見学をされていて、前々から行きたいなぁと思っていたので。
--参加されていかがでしたか?
想像以上に工程が多くて驚いています。お店に戻ったら、眼鏡は一つ一つ手作業で作られているということをお客様にPRしたいです。
--今日はどちらから参加されましたか?
大阪です。
--鯖江は初めてですか?
初めてです!
--プロの目から見て、鯖江の眼鏡の印象とは?
お客様からは、「きれい、すごい」って評判良いですよ。
--眼鏡作りはいかがですか?
テンプルを何色にしようか考え中です。楽しいですね!これだけの緻密さと工程の多さなら、多少値が張るのも当然だなと感じました。
--今日はどちらから参加されましたか?
新潟市です。
--今回の参加のきっかけは?
眼鏡協会の坂野専務からお誘いがあって来ました。
--眼鏡作りはいかがですか?
無心になれて楽しいですね。同時に一つの眼鏡を作る大変さも感じます。
--プロの目から見て、鯖江の眼鏡の印象とは?
品質的には素晴らしいのですが、お客様は値段で決めることがどうしても多いので、アピールの仕方が難しいですね。中国産も、すごく上手に日本産の眼鏡を真似していますから、お店に出すと中国産のものも鯖江産のものも、第一印象では、同じなんです。しかし、1年後にその違いがはっきりと出てくる。だからこそ、私たちは仕入れの段階でこだわらなくてはいけないんですね。そのこだわるポイント、見分けるポイントを知る為にこのツアーに参加しているのかもしれません。
--今日はどちらから参加されましたか?
名古屋です。
--参加されていかがでしたか?
1本のメガネを仕上げるのにとても苦労しました。しかし、自分で作成することで、歪ですが、とても愛着のわく作品になりました。
--今日はどちらから参加されましたか?
横浜市です。
--参加されていかがでしたか?
工場見学や、自分で糸のこでメガネ作りをすると、メガネ作りの大変さがよくわかります。仕入れの時、卸の人に無理を言っては駄目だなぁと思いました(笑)。単に知識が増えただけでなく、今回のツアーを通して、めがねに対する想いが深くなりました。