これまで鯖江メガネファクトリーでは、「メガネを作る」ということにスポットを当ててきました。今回は完成したメガネを「検査」する世界へ潜入します!そこにはたくさんの機械、機械、機械…。なんだか、どこかの研究室のような雰囲気…。なぜ、このような検査が必要なのでしょうか??そしてこの機械たちの正体は…!?財団法人 日本眼鏡普及光学器検査協会 理事 高橋慎一氏にお話を伺いました。
メガネ市場の登竜門
高橋慎一 氏--なぜ、「検査専門の機関」が必要なのでしょうか?
もともと日本には、「輸出検査法」という法律があったんです。この法律は、製品を輸出する際に、一定の基準をクリアしたという証明書がないと、海外へ輸出ができないという法律なんです。その証明書を発行するのが私たちのような国の指定検査機関でした。メガネの他にもいろいろな製品の検査機関があったんですが、現在は少なくなりました。
--今はその法律はないのですか?
今から12年前の平成9年3月に廃止になりました。時代の進歩によって、製品の品質のレベルがある程度クリアできていますからね。そのため、全国にあった検査機関が指定解除されたんですが、今後のさらなる品質の向上のためにも、本協会はここ鯖江と大阪、埼玉に拠点を置いています。
--では、依頼数は減少してきているのでしょうか?
以前ほどではありませんが、今は食品偽装や、製品偽装が多く検挙されているという時代の流れもあって、きちんとした検査を依頼する会社は多いんですよ。悪いところがないか探す検査だけでなく、他社より優れた品質をきちんと数値で出すために検査を依頼する会社もあります。
--検査は全国から依頼されるのですか?
依頼の内、およそ半分が地元、半分が県外ですね。海外からの依頼も稀にあります。
--今や「鯖江のメガネ」として、ブランドが確立されていますが、検査をしていて「鯖江のメガネの品質の良さ」は感じますか?
そうですね〜。でも、なるべく「○○産」という固定概念では判断しないようにしていますね。鯖江のメガネは、各工程を職人さんが手作りで仕上げているので、良い点もたくさんあります。ただ、一つ一つ違って、毎回同じものができないというのもありますね。手作りならではの難しさですね。だからこそ、私たちもお客さんからクレームが出ないように、きちんとした細かい検査を、と心がけています。
--高橋さんは、いつ頃からこのお仕事を?
昭和45年からです。ちなみに、本協会ができたのが昭和30年です。
--歴史のある協会ですね!これまでお仕事をされてきて、メガネの品質は進歩していますか?
そうですね〜。昔はひどかったですよ(笑)。レンズもゆがみがひどかったり、昔はセルロイド製のメガネが主流だったので、燃えやすかったりね。今のメガネのレベルは、安いものでもかなり良くなっています。ただ、それでも世界各国の国家基準は今も段々厳しい要求に更新されていますよ。

--分厚いファイルですね!
だいたい5年ごとに更新されるんです。これを解読するのがなかなか大変で…(笑)
--機械はこちらで作っているのですか?
ほとんどがオーダーメイドですね。依頼された会社から、こういう検査をして欲しいという要望に応じて、専門の方と共同で製造することもあります。また、改造をすることも多いですよ。
--検査にはどういった工程があるのですか?
そうですね〜、それは実際に見てもらった方がいいですね。こちらへどうぞ!


