鯖江メガネファクトリー

GLOSS
GLOSS main

 鯖江のメガネテンプルのメーカーである(株)長井。2008年9月、本社のすぐ隣に直営ショップ「GATHERED」がオープンしました。また、それとほぼ同時に、ショップに併設して手づくり体験コーナーもオープン、実際の工場の作業工程を見られる、工場見学の受入れも始めました。一度に3つのサービスを始めた(株)長井。その理由などなど、詳しいお話を社長に伺ってきました。その裏には壮大な計画が…!
            おまけレポート 手づくりメガネ体験レポートはこちら!!

img3

鯖江商工会議所の眼鏡業部会で「めがねのまち鯖江マップ」を作ったんですよ。鯖江だけでも520社くらい、福井市も入れると600社くらいかな。QRコードを携帯で読み取ると… (カシャッと撮る)地図が表示されるっていうね!それで、その地図の下にはお店のページを表示できるんです。

-- すごく画期的な地図ですね!

 私は鯖江の街が全部ショールーム化するといいと思うんですよね。みんなが自分の家の前でメガネを見せればいい。「自分で作った物を自分で売る」これは鯖江のメガネ会社が100年間、唯一できなかったことなんです。OEM生産でね、色々なことを要求されるから技術はどんどん上がっていくんだけど、売ることだけできなかった。

--メガネのパーツをこだわって作っておられる会社がほとんどですから、一貫して一つのメガネを作るのは中々難しいと思います。

img3

鯖江のメガネづくりの特徴は、分業ってことです。それぞれの部品の専門業社がある。これはものづくりに置いて良いところも悪いところもある。だけど僕は良いところの方を見たいですね。分業ということは、部品一つに一つの会社が集中してつくっている。てことは、部品一つ一つが最高の物ができるってことですよね?一つの会社で一貫制作するとどうしても全てまで手は回らないんじゃないかな。それに、たとえ一つのパーツをつくる小さい会社でも、周りのみんなに協力してもらえば、製品ができる。そうやって色んなブランドがどんどん立ち上がってくる…そういう街になればいいなと思いますね。

--それにしても、こうやって見ると、メガネ会社の多さに圧倒されますね。

 一つの産地で生産の90%を占めるのはこの鯖江のメガネだけなんですよ。普通は50年も続かない。ライバルが現れたりしてね。鯖江のメガネ産業がずっと続いてるのは、やっぱり「聖地」だからじゃないかな(笑)。

--なるほど。聖地ですね。

いや、私はもともと金津の方にいたんだけど、鯖江に来て43年くらいたつかな。一度は、メガネの工場を金津の方に持っていったことがあるんですよ。5年程やったけど、教えても技術が身に付かないんだね。それがね、鯖江でやったらみんな本当にすぐ技術が身についたんだよ!やっぱりなんかあるんじゃないかな、鯖江には(笑)。

--え〜、不思議ですね。

酒とかは酒蔵に菌がついてて他の所じゃ同じ物ができないっていいますよね、それと似てるんじゃないかな。気候とか風土がメガネづくりに合ってるんだね、きっと。

img02

-- 今後の展望は?

img3

今ね、自社の紹介カタログを作ってて、もうほとんどできてるんですけど…設備がどうとかよりも、「こういう気持ちでつくりました」という理念を入れてね。仮にみんながこういうことを思って一社一社が、自分の会社の前に製品を見せる場所を作ったら、本当のメガネの街が出来ると思うんですよね。そうやって町中に溢れるメガネを子どもが見て「これいいな」と思って、後継ぎができていく。ドア一つ変えたり、看板一つ出すだけでいいんです。

-- そうなったらもっと鯖江が世界でアピールしやすくなりますね。

img3「THE 291 Fukui」の認定を受けた純日本製の高品位ブランドフレーム「ウォーヴォ」「ラプタム」「ネクステンス」等を完成品で販売。

自社のブランドを出すってことは、作ったものに責任を持つということですよね。これが好きとか、ここをもうちょっとこうしたやつが欲しい、とか、意見は作る人が聞いた方がいい。自分の家のドアを、通りがかった人が入ってきやすいようにちょっと変えるだけでいい。そういう自分のできるちょっとしたことからすればいいと思います。

-- その中で、「GATHERED」の役割とは?

(社)福井県眼鏡協会では金沢美術工芸大学に、産学連携で毎年メガネデザインをやってもらってるんですよ。知ってます?

-- あ、はい!知ってます!

それで、製品化したものも幾つかあるんですが、ショップにはその産学連携で作った人のブランドのコーナーを作ってあげようと思ってるんです。そこにはその人の知ってる人達が集まって、食事でもしながら意見を交換し合う。それで、いい意見が出てやってみようと思ったらすぐ2階の体験コーナーへ行って試しに作ることができるっていうね!若い人の考えから、我々ももらえるところはもらう。そういうようなことを全部、みんながやればいい街ができる。人が来やすい、集まってくる。そういう意味を店の名前の「GATHERED」に込めているんですけどね!

-- なるほど。

何かが核になって枝葉が広がっていく。そうすると、世界に類を見ない産地ができますよ。

map
  • GATHERED
  • 福井県鯖江市吉江町413
  • TEL 0778-52-7674
  • FAX 0778-52-5589
  • http://www.syba.co.jp/nagai/
  • 営業時間 10:00〜18:00
  • 定休日 日・祭日
  •