鯖江メガネファクトリー

ボストンクラブ
第4問 憧れるデザイナー、理想とするデザイナー像を教えてください。
 
ボストンクラブのデザイナー陣

ボストンクラブのデザイナー陣

-- では、また三上さんから。

三)「ボストンクラブのデザイナー」です。凄いんです。

一同)おーっ。

-- どういうところが凄いんですか?

三)今までの会話がいい例で、考え方が凄い(笑)。大きく考えられるところがスゴイです。あとは行動力、仕事の進め方。「そっからデザインに持ってくるの?」っていう斬新さ。見習わないと、と思いますね。

 
人の役に立つモノをつくれるデザイナー

人の役に立つモノをつくれるデザイナー

-- 脇さんは、「人の役に立つものを創れるデザイナー」

脇)僕は肩書きが「デザイナー」なんですけど、どんな仕事でも社会の中で人の役に立つことをすることが幸せだと思うんですね。それがたまたま僕ができるのがデザインとかモノづくりっていうだけであって。それをするためには、ただ独りよがりでは、言い方悪いですけど、単なる自己満足になってしまうんで、この「人の役に立つ」っていうのが何をするにしても基本かなと思ってます。自分がどこまでできているかは別として、どういう形にしろ、そういうことをずっとやり続けていきたいですね。

-- では、具体的に目指しているデザイナーはいますか?

脇)うーん、結局、デザイナーって人間性やと思うんですね。人間性がモノづくりに出てくると思うんですよ。これは何の仕事でも一緒なんですけど、人間性があって、意識があれば、どんな分野の仕事でもうまくいくと思ってます。だから、いいなと思うデザイナーは何人もいるんですけど、あえて誰と言うのは出さないでおこうと。それでこういう抽象的な答えを出してみました。

 
小松原家、笠島チーフ

小松原家、笠島チーフ

-- 細川さん

細)「小松原家」と「笠島チーフ」
笠島チーフは、入った時からずっと見てるんで、やっぱり目標の人ですね。あと「小松原家」は社長夫妻です。視野が広いんですよ。会社のことから最近では鯖江運営まで考え始めてて(笑)。尊敬する人です。

 
丹下健三

丹下健三

-- 笠島さんは、「丹下健三」

笠)はい、丹下健三は建築家なんですけど、僕の中で究極の人です。最終的には、街とか都市の開発までしていた人で、建物のデザインも素晴らしいんですけど、人柄、生き様の部分で憧れます。90いくつまで生きてたんですけど、晩年まで大きいコンペがある時は徹夜していたという逸話もあり、生涯良い物を作っていくという気概に惹かれました。新しい物を作るときって心身ともにすごいエネルギーが必要なんですけど、それをそういう年までやっていたというところです。あとは、この人の表情。写真でも人柄が出てますよね、神様のような。

-- デザインの手法やモノ自体から学ぶことはあるんですか?

笠)そういうことではなくて、僕の目標が生涯現役。最後までモノ作りをしていたいなというのがあるので、その取り組み、生き様を目標にしてやっていきたいなということですね。

※丹下 健三(たんげ けんぞう、1913年9月4日-2005年3月22日):日本の建築家。第二次世界大戦復興後から高度経済成長期にかけて、多くの国家プロジェクトを手がける。また、大谷幸夫、浅田孝、沖種郎、磯崎新、神谷宏治、黒川紀章、槇文彦、谷口吉生などの建築家を育成した。


一覧   |  質問1   |  質問2   |  質問3   |  質問4   |  質問5   |  質問6   |  おまけ