鯖江メガネファクトリー

ボストンクラブ
第1問 デザインをするにあたっての主な情報収集源と、その理由を教えてください。
 

-- 司会進行は、鯖江メガネファクトリースタッフ阪本です。よろしくお願いします。
 では、まず笠島チーフから

全て

全て! ex:建築、車、インテリア、雑貨、映画、街、人…etc.

笠)「全て!」 建物、車、インテリア、雑貨、映画、街、人・・・etc
目に映るもの全てが情報源ですね。特に重要なのが街を見て歩くことかな。東京出張の時は、一日街を歩いて人を見たり、空気を感じたりします。アイデアが浮かぶのも出張に出たときが多いです。普段と違うところに行く時は、頭をリセットして、頭が柔らかくなっているので、アイデアを生むきっかけを掴みやすいんですよ。

細)いいこと言いますねえ。

脇)ちょっと待ってくださいよ。僕らしゃべることなくなるじゃないですか。

 
工場ぐるぐる、インテリア・雑貨、洋服の買い物、立ち読み

工場ぐるぐる、インテリア・雑貨、
洋服の買い物、立ち読み

-- それでは細川さんどうぞ。

細)私は、「工場ぐるぐる」と「洋服屋さん」。「工場ぐるぐる」は、各工程の工場を回ること。それぞれのメーカーさんの現場でしかわからない色んな話が聞けるんですよ。洋服屋とか雑貨屋さんも同じで、いろんな方向性が見えたり、最近のデザインの流れとかを聞けるのがいいですね。
あと「立ち読み」。会社に無い雑誌を本屋で読みますね。休みの日は、半日は本屋にいます(笑)。

 
雑誌、おもちゃ屋

雑誌(クルマ、雑貨、建築)
おもちゃ屋

-- 脇さんは。

脇)僕は、笠島さんとほとんど同じなんですけど、その中でも「雑誌」。それから「おもちゃ屋」ですね。近くのおもちゃ屋によく行くんですけど、例えば、周辺にある車とかでもミニチュアサイズになってるのがありますよね。それがうまいことその元の車の特徴をつかんでまとめてあって、わかりやすくデフォルメしてある。要素、要素の形であったり、機能であったりがよくできてるんですね。他に例えばね、このガンダム。

笠)語りだしたよ。

細)長くなるよ。何時に終わるかな?(笑)

脇)いや、これ、ホンマ凄いんですよ。これ見てください。こんなとこ別にいいやろっていうとこまでこだわったりして。(ガンダムの足の部分を指して)ここが開いたりとか。凄くないですか!?とにかく細かいんです。これは社長が買ってきてくれたんですけどね。

小)そうそう、新聞(日経流通新聞)に載ってたから、すぐ買いに行ったんや。

脇)こういったおもちゃから、メガネに置き換えるとデザインのヒントになるんです。例えばメガネの蝶番部分が、人間の関節からヒントを得て商品になってるものもありますよね。

小)これもそうやの、車のこのラインと、このメガネのライン、似てるでしょ?
こういうのは、男の感性やね。車、バイク、ロボット、建物・・・こういうものから影響受けて、その感性が自然に身に付いてデザインする。女性は、化粧とか、洋服、お花とかこういうものから影響を受けてデザインをする。

ガンダム

-- なるほど、男女でも影響を受けるものが違うんですね。

小)そういうことやね。

脇)まあ、これだけじゃないですけど、こういう風にまとめてみました。

 
店舗、ビンテージフレーム

店舗(GLOSS・お得意様含)、
ビンテージフレーム(主にwebにて) etc…

--では、三上さんお願いします。

三)私は、店舗ですね。「GLOSS」って東京の直営店なんですけど、お客さんとしゃべったり、GLOSSには、何がないか、コレクションの穴を探してデザインに活かします。あと、直営店では、お得意様がどういったのものを求めているのかを聞くことができます。それから「ビンテージフレーム」。今では考えられない形をしていたりします。掛けるときに「なんじゃこれ」と思うのであったり、思いっきり派手であったりとか。温故知新じゃないですけど、今の時代に合うように落とし込みます。

笠)うちの会社にも置いてありますけど、昔のフレームって一個一個手作りで、量産物とは違う「味」があるので、僕も最初の頃はよく参考にしましたね。

小)この世代っていうのは、ビンテージフレームは見たことがないからめちゃくちゃ新鮮なんやね。だから、こういうのに刺激を受けて、自分なりにアレンジして。時代の繰り返すサイクルがあるんやね。その時代のニーズに合ったデザインを創っていくことが大切なんや。



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