鯖江メガネファクトリー

ゲンバシュギ

 
 

五十嵐眼鏡は、セルフレームの研磨から組み立てまでを行う会社です。五十嵐雅和さんは、メガネデザイナーユニット「sios」との共同ブランド「Micedraw Tokyo」を手掛けています。ブランド誕生の経緯やお仕事について、五十嵐雅和さん(以下:雅)とお父様であり社長の五十嵐武美さん(以下:武)にお話を伺いました。(「sios/Micedraw Tokyo」のお二人によるインタビューはこちら

「Micedraw Tokyo」と一緒に成長していきたい。

--まずは普段なさっているお仕事についてお聞かせください。


五十嵐雅和氏

雅)メガネの形に削りあがってきたテンプルやフレームがうちに届くので、それを研磨して組み立ててお店に出せる状態にします。

--雅和さんは、4年前にメガネ業界に入られて、お父様の後を継がれたそうですね。

雅)はい。もともと大阪で5年近く勤めていました。機械設計の仕事だったので、メガネとは別業界の仕事でしたが、機械の扱いやメンテナンスの点ではメガネ業界に戻ってきたときにも役に立ちました。

-どうして、メガネ職人を継ごうと思われたのですか?


五十嵐雅和さんが手がける「Micedraw Tokyo」のメガネ。

雅)大阪に住んでいた時に、大阪のメガネ屋さんでもうちが作ったメガネが並んでいたのを見たんです。それから改めてメガネに興味を持つことができました。一度遠くに身を置いて、客観的にメガネ業界について考えることができたから今こうやって自分でもやってみたいと思えたんだと思います。ずっと福井にいたら多分継がなかったんじゃないでしょうか(笑)。
武)「sios」のお二人は、以前からよくうちに来て話をしたりしていたので、息子もその二人に刺激を受けてメガネ作りをやりたくなったんではないかと思います。
雅)「sios」のお二人とは何らかの形で関わって、刺激を受けたいと思っていました。

--その形が、「sios」との共同ブランド「Micedraw Tokyo」なんですね。どういう経緯で一緒にブランドを立ち上げようとなったのでしょうか?

雅)「sios」の塩路さんに「こういうメガネが作りたい!ぜひ一緒に。」と言われて、やってみたいと思いました。楽しくやりたいという思いがありますね。

--「sios」のお二人も、インタビューで「五十嵐さんには楽しんで作って欲しい。」と仰っていましたよ!

雅)「sios」のお二人と一緒にお仕事が出来るのが、既に楽しいですね。「Micedraw Tokyo」と一緒に成長していきたいと思っています。

--雅和さんから見て、「sios」のお二人はどのような方ですか?

雅)常にいろんなことを考えていて、やりたいことも明確な方たちだと思います。見習いたいですね。


お客様の顔が見えるブランド


試作も御社でされる五十嵐眼鏡さん。雅和さんは「ここなら一通りメガネ作りが学べる」と思い、メーカーに勤めるのではなく、お家を継ぐことを決意。

--「Micedraw Tokyo」を作るうえでのこだわりは?

雅)セル板を極限まで薄くしているところですね。
武)薄いので割れたり、ひびが入りやすいのですが、以前、同じくらい薄いセルフレームを作っていたことがあったので、そのときのノウハウが活かされました。また、板が薄い為に蝶番が埋め込めないのでカシメで仕上げています。

--苦労された点はありますか?

雅)芯にβチタンを使用しているので、加工が難しいところですかね。

--お仕事をされるうえでやりがいはどういうところにありますか?

雅)お客様が求めるところに応えられた時ですね。

--「Micedraw Tokyo」をやっていてよかったなと感じる瞬間は?

雅)メガネを作って、それを満足してくれる人がいるのをダイレクトに感じられることですかね。普段の仕事ではなかなかお客様の声は聞けないので。メガネはメガネだけど、このブランドを通じて、お店の方やお客様の顔が見えるのはやってよかったと感じます。

--雅和さんは、やはり小さい頃からメガネ作りはお手伝いされていたんですか?


社長であり、雅和さんのお父様である、五十嵐武美氏

雅)手伝いはしていましたが、ちゃんと仕事としては見ていなかったですね。「こんな仕事したくないな…」と思っていました(笑)。
武)息子たちが子どもの頃は、ちょうど仕事が忙しい時代で、ひどいときは明け方まで仕事をしていたこともあったので、その姿を見ていればやりたいとは思わないかもしれないですね(笑)。

--現在、ご家族4人でお仕事をなさっていますが、家族ケンカはありますか?

雅)意見がぶつかることはありますが、良いメガネを作りたいという方向性は同じなので問題ありませんよ。

--現在、雅和さんのような若手のメガネ職人さんが少ないメガネ業界ですが、これからメガネ職人を目指す若者にアドバイスをお願いします!


雅)メガネに対する思い入れが強ければ問題ないと思います。その想いがれば長く職人として継続していけると思います。
武)メガネ職人は地味な仕事だから、覚悟して挑んでほしいですね。

--何年くらいで一人前になれますか?

武)5年くらいかな。でも今は機械化されている部分もあるから、もう少し楽かもしれないね。ただメガネ作りの1〜10を出来る人が今少ないから、若い人には全ての工程を勉強してほしいですね。

--お父様から見て、雅和さんはどのような職人さんになって欲しいですか?

武)今のまま丁寧な仕事をしていってほしいですね。

--最後になりましたが、雅和さんの今後の展望は?

雅)作り手という立場にこだわって、その技術を磨きたいです。デザイナーさんのイメージ通りのものを形にしていきたいですね。

--本日はありがとうございました!

 

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  • 五十嵐雅和 Masakazu IGARASHI
  • 業   種:五十嵐眼鏡
           眼鏡づくり職人
  • 生 年 月 日:1979年7月15日
  • 社   名:五十嵐眼鏡
  • 従業員数4人
  • 福井県鯖江市西袋町53-3-1
  • TEL 0778-65-0685
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  • 五十嵐武美 Takemi IGARASHI
  • 業   種:五十嵐眼鏡・社長
           眼鏡づくり職人
  • 生年月日:1949年1月2日

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