鯖江メガネファクトリー

ゲンバシュギ

 
 

皆さんは、眼鏡を買うときに何をポイントに選ぶだろうか?フレーム、色、掛け心地…。でも、近頃眼鏡を華やかにしている、眼鏡のディテール。細部にまでこだわった、多彩な特殊印刷に対応されている、株式会社 栄伸の社長・高橋雅之氏(以下 高)に、お話を伺った。

特殊印刷の仕事

箔押しの技術。

--御社でされているお仕事について、教えてください。

高)眼鏡の特殊印刷、シルク印刷、パッド印刷、箔押し、レーザーマーキングなど、特殊印刷全般を専門にしています。

--箔押しは御社のみの技術と伺っていますが?

高)通常の箔押しは熱をかけて刻印をしてから、その凹んだ部分に、箔をのせるんです。うちでは刻印をせずに、模様をプリントして、その模様の上だけに泊を打つっていうやり方なんです。

--難易度は高いのですか?

高)そうやね。10年掛かりで技術を開発して…。

--この業界に入られたきっかけは?

高)この眼鏡業界に入る前は、ブライダル関係の仕事をしていたんです。

--へぇ〜!

高)たまたま、家で出来る仕事を探している時に、眼鏡業界の方と知り合って今に至ります。最初の頃は、平面の印刷機しかなかったから、自分なりに必要だと思う技術を開発していったんです。

 

オーダーに応える。

--メガネの装飾っていうと、七宝のイメージが強いのですが、装飾としての”印刷”っていうのはよくある方法なのですか?

高)メガネの内側の品番表示としての印刷は昔からよく見る技術だったけど、表面処理としての印刷は、ここ2〜3年になってから出てきたって感じやね。

--印刷ならではの苦労される点はありますか?

高)とりあえず、機械のセッティングやね。試作から量産に入るまでにいろんな段階を踏まなくちゃいけないから大変です。あとは、色。一応色見本はあるけど、お客さんが言ってくる色ってやっぱりバラバラやからね。それに合わせて、ほとんど毎回、オリジナルの色でオーダーごとに作っていかなきゃいけないし。この作業が一番大変かな。

--色なんて、無限にありますからね!

高)大変な時だと、一つのオーダーに対して20色くらい色を作り変えるなど、色を決めるだけで丸一日掛かったこともあります。印刷って、聞こえは簡単に出来そうやけど、実際は、量産に入るまでにいろんな準備がいるんやね。

印刷って奥が深い。

--このお仕事をされるうえで、こだわりはありますか?

高)一言では言えないけど、印刷って奥が深いからね。何年やってても、完璧って言えるものってなかなか出来ないんやわ。機械のセッティングも毎回手作業やし、その日の湿度とか温度でも印刷の状態が変わってくるからね。

--へぇ〜!デリケートなものなんですね!

高)インクって粘度があるからね。そういうところで、印刷って奥が深い。だから、今日上手くいっても、明日は上手くいかなかったり…。そのなかで妥協はしたくないですね。

--若い人達へのメッセージをお願いします。

高)やっぱりこういう仕事って好きじゃないと出来ないのかもしれんね。僕らもなんだかんだでこの仕事好きなんやわ。

--最後に、あなたにとってメガネとは?

高)僕らは印刷やから、メガネを作っているわけではないんやね。メガネを作っている会社があって、そこからお仕事を受けている。メガネが売れる基準ってデザインとかブランドとか色々あるけど、僕らの印刷によって、メガネの付加価値が少しでも上がれば良いですね。

 
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  • 高橋 雅之 Masayuki TAKAHASHI
  • 業   種:特殊印刷職人
  • 社   名: 株式会社 栄伸
  •        1992年創業
  • ホームページ:http://www.k-eishin.jp/

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